電気工事士の平均年収は550万円!1000万円目指す方法や10年の給与推移を解説
電気工事士の仕事・転職最終更新日:
厚生労働省が発表している「令和5年度賃金構造基本統計調査」によると、2024年最新の電気工事士の平均年収は550.9万円です。
また、平均月収は36.7万円、平均年間賞与は110.1万円となっています。
全国平均の506.9万円より約45万円も高く、一般的な職種と比べて稼げる職種といえるでしょう。
この記事では、電気工事士の気になる年収に加えて分類別の平均給与額と年収をアップさせる方法についても解説します。
電気工事士を目指す方や、今現在電気工事士として働いており年収が上がらず苦労している方は参考にしてみてください。
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電気工事士の平均年収は「550.9万円」
「令和5年度賃金構造基本統計調査」によると、2024年最新の電気工事士の平均年収は550.9万円でした。
全国平均の506.9万円より約45万円も高く、一般的な職種と比べて稼げる職種といえるでしょう。
■電気工事士の平均給与額
職種 | 平均年収 | 平均月収 | 平均年間賞与 |
---|---|---|---|
電気工事士 | 550.9万円 | 36.7万円 | 110.1万円 |
全国平均 | 506.9万円 | 34.7万円 | 90.9万円 |
※平均年収は令和5年度賃金構造基本統計調査より算出
勤務地や年齢にもよりますが、電気工事士は400万円~600万円ほどの年収を見込める職業です。
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電気工事士の年収推移は上昇傾向
過去10年間の年収推移を見ると平均年収が上昇傾向にあり、今後も人手不足や需要の高まりによって平均年収が上がっていくことが予想されます。
厚生労働省の調査によると、建設業で賃金を上げた企業は「99.7%」に達しており、全産業の「89.1%」と比較して高い割合となっています。
また、1人あたり平均賃金の改定額は12,752円であり、これは全産業の中で3番目に高い水準です。
※参考:厚生労働省「令和5年 賃金引上げ等の実態に関する調査」
これらの動きはしばらく続く見込みであり、電気工事士の将来的な賃金アップは十分に期待出来るでしょう。
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電気工事士の年収をアップさせる要因と方法|年収1,000万円も可能
電気工事士の年収をアップさせる要因と方法について解説します。
上位の電気系資格を取得する
電気工事士の年収をアップさせる要因と方法の1つ目は、第一種電気工事士などの上位の電気系資格を取得することです。
上位の電気系資格を取得することで、できる業務の幅が広がり、よりレベルの高い仕事に従事できるようになります。
また、電気工事会社の中にはこれらの電気系資格保有者に対して資格手当を支給している会社も多いため、資格手当により年収をアップさせることができます。
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■ 年収アップのためにおすすめの資格
現場経験を積み重ねる
電気工事士の年収をアップさせる要因と方法の2つ目は、現場経験を積み重ねることです。
現場経験を積み重ねることで、できる業務やスキルが増えるため、社内評価アップによる昇給や転職による年収アップも期待できます。
大手企業など条件の良い企業に転職する
電気工事士の年収をアップさせる要因と方法の3つ目は、大手企業などの条件の良い企業に転職することです。
【企業規模別】電気工事士の平均年収でも解説したとおり、企業規模が大きくなればなるほど年収が高い傾向があります。
また、中小企業と比べて大きな現場に携わることができ、他では得られない経験を積めるため、キャリアアップにも大きく役立つでしょう。
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一人親方として独立する
電気工事士の年収をアップさせる要因と方法の4つ目は、一人親方として独立することです。
もちろん独立は必ずしもうまく行くものではなく、会社員時代よりも年収が下がる可能性もあります。
しかし、受ける仕事内容や自分の営業力・業務量によっては、会社員時代よりも大幅に年収をアップさせることも可能です。
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電気工事士の分類別平均年収・給料を国のデータから調査
工事士.comでは、以下の分類別に電気工事士の平均年収・給料について調査しました。
①資格別(第一種・第二種電気工事士)
電気工事士には欠かせない資格である「第一種電気工事士」と「二種電気工事士」の平均年収を調査しました。
第一種電気工事士の平均年収は554.9万円、第二種電気工事士の平均年収は479.0万円です。
企業や仕事内容にもよりますが、上位資格である第一種電気工事士電気工事士を持っていると、年収が70万円ほどアップします。
■資格別の平均給与額
資格種類 | 平均年収 | 平均月収 | 平均年間賞与 |
---|---|---|---|
第一種電気工事士 | 554.9万円 | 35.8万円 | 125.3万円 |
第二種電気工事士 | 479.0万円 | 30.9万円 | 108.2万円 |
※小数点第ニ位以下は省略
※求人ボックスの求人から平均年収を算出
※平均年間賞与は平均月収の3.5ヶ月分として計算
※平均月収は所定外給与額(残業代等)を除く
②年齢別
電気工事士の年齢別の平均年収は下表とグラフのとおりです。
年齢が上がるほど年収が高くなり、50〜54歳にピークを迎え、平均年収は約680万円に到達します。
■年齢別の平均給与額
年齢 | 平均年収 | 平均月収 | 平均年間賞与 |
---|---|---|---|
~19歳 | 284.9万円 | 22.0万円 | 20.6万円 |
20~24歳 | 383.1万円 | 26.5万円 | 65.3万円 |
25~29歳 | 467.4万円 | 31.1万円 | 94.7万円 |
30~34歳 | 546.9万円 | 36.2万円 | 112.9万円 |
35~39歳 | 577.1万円 | 39.0万円 | 108.7万円 |
40~44歳 | 617.5万円 | 41.2万円 | 123.6万円 |
45~49歳 | 660.1万円 | 43.4万円 | 138.9万円 |
50~54歳 | 682.4万円 | 44.4万円 | 149.6万円 |
55~59歳 | 644.6万円 | 41.9万円 | 141.4万円 |
60~64歳 | 484.3万円 | 32.9万円 | 89.8万円 |
65~69歳 | 407.4万円 | 29.2万円 | 56.5万円 |
70歳~ | 387.6万円 | 27.2万円 | 61.5万円 |
※小数点第ニ位以下は省略
※平均年収は令和5年度賃金構造基本統計調査より算出
③経験年数別
経験年数別の平均年収は、下表とグラフのとおりです。
年齢同様、経験年数が長くなればなるほど平均年収が高くなります。
■経験年数別の平均給与額
経験年数 | 平均年収 | 平均月収 | 平均年間賞与 |
---|---|---|---|
0年 | 301.2万円 | 23.7万円 | 16.7万円 |
1~4年 | 369.2万円 | 24.6万円 | 73.5万円 |
5~9年 | 425.5万円 | 27.3万円 | 98.3万円 |
10~14年 | 490.4万円 | 31.4万円 | 113.6万円 |
15年以上 | 597.8万円 | 38.1万円 | 141.0万円 |
※小数点第ニ位以下は省略
※平均年収は令和5年度賃金構造基本統計調査より算出
※平均月収は所定外給与額(残業代等)を除く
④性別
性別ごとの電気工事士の平均年収は、下表のとおりです。
電気工事士においては、男性の方が女性よりも125万円ほど年収が高くなっています。
女性が男性よりも年収が低い理由には、そもそも女性電気工事士の数が少ないことや男性よりも若年層の比率が高いことが挙げられます。
■性別の平均給与額
性別 | 平均年収 | 平均月収 | 平均年間賞与 |
---|---|---|---|
男性 | 553.4万円 | 36.9万円 | 110.4万円 |
女性 | 429.1万円 | 28.1万円 | 91.8万円 |
※小数点第ニ位以下は省略
※平均年収は令和5年度賃金構造基本統計調査より算出
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⑤学歴別
学歴別の電気工事士の平均年収は、下表とグラフのとおりです。
一般的な職業と同様、高学歴であればあるほど平均年収が高い傾向があります。
■学歴別の平均給与額
学歴 | 平均年収 | 平均月収 | 平均年間賞与 |
---|---|---|---|
中学卒 | 461.5万円 | 34.1万円 | 52.9万円 |
高校卒 | 472.1万円 | 33.7万円 | 68.1万円 |
専門学校卒 | 499.9万円 | 34.7万円 | 83.6万円 |
高専・短大卒 | 536.4万円 | 37.2万円 | 90.4万円 |
大学卒 | 520.8万円 | 36.1万円 | 88.1万円 |
大学院卒 | 618.7万円 | 40.1万円 | 137.6万円 |
※小数点第ニ位以下は省略
※平均年収は令和5年度賃金構造基本統計調査より算出
⑥都道府県別
都道府県別の電気工事士の平均年収を以下の表にまとめました。※年収が高い順
下表より、和歌山・京都・奈良等の近畿地方の年収水準が高く、東北・九州・沖縄の年収水準が低い傾向にあることがわかります。
■都道府県別の平均給与額
順位 | 都道府県 | 年収 | 全国平均との差 |
---|---|---|---|
- | 全国 | 550.9万円 | - |
1 | 和歌山 | 739.7万円 | 188.8万円 |
2 | 京都 | 657.0万円 | 106.1万円 |
3 | 奈良 | 646.0万円 | 95.1万円 |
4 | 山梨 | 644.7万円 | 93.8万円 |
5 | 三重 | 631.5万円 | 80.6万円 |
6 | 神奈川 | 624.0万円 | 73.1万円 |
7 | 茨城 | 622.8万円 | 71.9万円 |
8 | 岡山 | 618.8万円 | 67.9万円 |
9 | 埼玉 | 614.6万円 | 63.7万円 |
10 | 宮城 | 614.2万円 | 63.3万円 |
11 | 東京 | 612.0万円 | 61.1万円 |
12 | 大阪 | 603.9万円 | 53.0万円 |
13 | 岐阜 | 591.0万円 | 40.1万円 |
14 | 兵庫 | 591.0万円 | 40.1万円 |
15 | 愛知 | 582.9万円 | 32.0万円 |
16 | 徳島 | 578.5万円 | 27.6万円 |
17 | 静岡 | 577.9万円 | 27.0万円 |
18 | 滋賀 | 567.9万円 | 17.0万円 |
19 | 千葉 | 567.6万円 | 16.7万円 |
20 | 大分 | 562.2万円 | 11.3万円 |
21 | 佐賀 | 560.4万円 | 9.5万円 |
22 | 広島 | 549.7万円 | -1.2万円 |
23 | 香川 | 547.7万円 | -3.2万円 |
24 | 石川 | 536.6万円 | -14.3万円 |
25 | 長野 | 534.7万円 | -16.2万円 |
26 | 栃木 | 523.1万円 | -27.8万円 |
27 | 鹿児島 | 522.0万円 | -28.9万円 |
28 | 山口 | 521.2万円 | -29.7万円 |
29 | 山形 | 520.8万円 | -30.1万円 |
30 | 福井 | 520.8万円 | -30.1万円 |
31 | 高知 | 498.6万円 | -52.3万円 |
32 | 群馬 | 496.6万円 | -54.3万円 |
33 | 新潟 | 493.4万円 | -57.5万円 |
34 | 福島 | 478.6万円 | -72.3万円 |
35 | 長崎 | 478.5万円 | -72.4万円 |
36 | 富山 | 475.1万円 | -75.8万円 |
37 | 岩手 | 467.3万円 | -83.6万円 |
38 | 北海道 | 461.5万円 | -89.4万円 |
39 | 福岡 | 460.4万円 | -90.5万円 |
40 | 鳥取 | 458.9万円 | -92.0万円 |
41 | 島根 | 449.8万円 | -101.1万円 |
42 | 熊本 | 443.1万円 | -107.8万円 |
43 | 宮崎 | 441.6万円 | -109.3万円 |
44 | 愛媛 | 436.9万円 | -114.0万円 |
45 | 青森 | 436.5万円 | -114.4万円 |
46 | 秋田 | 406.3万円 | -144.6万円 |
47 | 沖縄 | 388.5万円 | -162.4万円 |
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⑦企業規模別
企業規模別の電気工事士の平均年収は、下表とグラフのとおりです。
「1,000人以上の企業」と「10~99人の企業」には、年収の差が130万円ほどあり、従業員数が多く大規模な会社ほど平均年収が高い傾向があることがわかります。
■企業規模別の平均給与額
企業規模 | 平均年収 | 平均月収 | 平均年間賞与 |
---|---|---|---|
10~99人 | 501.9万円 | 34.9万円 | 83.1万円 |
100~999人 | 548.4万円 | 35.6万円 | 121.5万円 |
1,000人以上 | 630.0万円 | 40.7万円 | 141.4万円 |
※小数点第ニ位以下は省略
※平均年収は令和5年度賃金構造基本統計調査より算出
(参考)一人親方として独立した場合の年収
参考情報として、一人親方として独立した場合の年収イメージをご紹介します。
一人親方として独立した場合の年収は、450万円~650万円ほどになります。以下は日当別に収入を計算した年収です。
■収入の目安
月20日×12ヶ月で計算するとそれぞれ次のようになります。
- 単価19,000円/日×20日=380,000×12ヶ月=456万円
- 単価23,000円/日×20日=460,000×12ヶ月=552万円
- 単価26,000円/日×20日=520,000×12ヶ月=624万円
一人親方の場合は、自分で車両や工具類等を準備する必要があります。完全に上記のとおりとは行かないため注意してください。
会社に属するよりも大変ですが、単価の良いお客様や安定した集客経路を確保できれば、年収700万円以上も目指せるため、十分可能性のある選択と言えるでしょう。
一人親方として独立する方法や年収・必要な資金などについては、電気工事士の独立条件は3つ!一人親方の年収・開業資金や必要な準備を解説で詳しく解説しています。
電気工事士の年収に関するよくある質問
電気工事士の年収に関するよくある質問をまとめました。
電気工事士は儲かりますか?
電気工事士の平均年収は550.9万円であり、全国平均の506.9万円より約45万円も高いため、比較的稼ぎやすい職種といえるでしょう。
詳細は本記事の電気工事士の平均年収を参考にしてください。
電気工事士は勝ち組ですか?
電気工事士は全国平均よりも高い年収と食いっぱぐれない仕事であることにより、勝ち組といわれています。
電気工事士の20代の年収は?
電気工事士の20代の年収は425.3万円です。
※平均年収は令和5年度賃金構造基本統計調査より算出
詳細は本記事の【年齢別】電気工事士の平均年収を参考にしてください。
電気工事士の平均月収は?
電気工事士の平均月収は36.7万円(所定外給与額含む)です。
※平均年収は令和5年度賃金構造基本統計調査より算出
詳細は本記事の電気工事士の平均年収を参考にしてください。
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まとめ
この記事では以下について解説しました。
電気工事士を目指す方や、今現在電気工事士として働いており年収が上がらず苦労している方は参考にしてみてください。
また、工事士.comでは様々な年収レンジの求人を掲載しています。
今までの経験やスキルを活かして年収をアップさせたい方は、工事士.comで求人を探してみてください。
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執筆者・監修者
工事士.com 編集部
株式会社H&Companyが運営する電気工事業界専門の転職サイト「工事士.com」の編集部です。
◆工事士.comについて
- 電気工事業界専門の求人サイトとして2012年にサービス開始
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電気工事士資格の取り方を解説!電気工事士になるにはまず何をする?
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