電気工事士の需要について、案外知られていない事実

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「電気工事士に転職するか、検討している」 「これからも電気工事士として働くか、考えている」そんな時に、電気工事士の仕事の需要ってどうなるのか? 気になりますよね。やるぞ!と思って頑張ろうとしたのに仕事がない・・・なんてことは避けたいことです。

この記事では、業界全体の需要や、案外知られていない隠れた電気工事士の需要などを、ご紹介していきます。 是非、参考にしてください。




電気工事士の業界全体の動向・需要

2010年代に入ってから、震災後の復興工事、東京オリンピック開催に伴う建設工事の影響もあり、建設業界全体での工事量は増加しています。

それに伴って電気工事業界の仕事も増え、人材を採用しようとする動きも活発になりました

また最近では、新たに建設するだけでなく、既にある建物の改修や補修の工事も活発になっており、電気工事士の需要が増えている理由になっています。

実際に、電気工事の会社の中にも、新規建設に伴う工事は一切なく、改修・補修の工事のみを受注しているという会社もあります。


改修や補修の工事は今後もなくならず、あるいは増えていく傾向にあると言えます。私たちの暮らしがある限り、建物がある限り、工事の仕事が0になることはないでしょう。


1990年前後・バブルの時代のように「とにかく建物をたくさん作る」ことは、やってこないとは思いますが、今後もなくならい業界・仕事であることは間違いありません。一時期に比べたら業界の規模は小さくなりましたが、それでも日本で働く人の8~10%は建設業界で仕事をしています。まだまだ大きな産業だと言えます。


電気工事の仕事に関して追加すると、太陽光などの次世代エネルギーに関する電気工事、インターネットやスマートフォンの普及に伴う電気や通信設備に関する電気工事も新たな需要として挙げられます。

技術の進化に伴って、私たちの日常も変化していますが、その多くの場面で電気は利用されており、それらが電気工事士の活躍の場であり、需要があると言えます。この後、詳しく取り上げます。




■資格・経験がない方にもチャンスあり
電気工事士の需要が拡大する中で、採用に積極的な会社が多くなっています。 ただ、転職者の数よりも、採用したい会社の数が多く、電気工事士の採用に苦労している会社もいます。

そうした背景もあって、「資格・経験がない方でも歓迎!」「電気工事の仕事に興味があるなら、年齢や職歴は問わず応募歓迎!」という会社も多く、未経験OKで採用活動をする会社が増えています。

そのため、資格や経験がない経歴から電気工事士を目指す方にも、チャンスがあります。 詳しくは、未経験から電気工事士へのガイドも参考になさってください。 もちろん、経験がある方は、より重宝されます。


こうした動きは、2020年の東京オリンピック後も続きそうです。 東京オリンピック後の需要について経済産業省の調べでは、電気工事士を必要とする工事について、2030年の工事量は2020年のおおよそ9割程と言われています。

予測の方法によって数字は上下しますが、工事量が半分になるなど極端に需要が減ったりすることはないと思われます。 (経済産業省『電気保安人材の将来的な確保に向けた検討について』を参考)


また、工事量が減ったとしても、電気工事士の働き手の不足感は変わらない、あるいは不足感は増していくとも言われています。

日本全体で人手不足が顕著になっている中で、電気工事業界も同様の動きが起きていくと言えます。 そのため「これから電気工事士として働いていきたい・資格を取得していきたい方」「電気工事士の資格・経験を持っている方」を必要とする動きは、現在だけではなく今後も続いくでしょう。

資格取得を目指している方、この業界で働いていきたい方に対する国からの支援策なども出てくるかもしれません。


案外知られていない、電気工事士の需要がある仕事

上に書いたのは、電気工事士や建設業の全体の動向に関する内容でした。 次に、もう少し細かい電気工事士の需要について、見ていきたいと思います。 というのは、電気工事士が活躍できる仕事は、いわゆる建設工事の現場以外にもあるからです。 例えば、次のような仕事が挙げられます。



■メーカーの工場の設備保守部門
食品や、日用品、音楽製品など、多くのメーカーがありますが、ほとんどの場合、商品を生産する工場を持っています。その工場で、商品をつくる機械が止まってしまうと、生産ができず商品の販売ができなくなってしまいます。

その為、工場に常駐する保守部門があり、そこでも電気工事士の資格や工事経験を積んでいる人が活躍しています。生産ラインを回す人に比べると採用人数は少ないですが、工場の新設や社内の人事異動などに伴って募集がかかっています。



■鉄道会社の電気工事
日本の電車は正確で、時間通りに出発しますよね。それを支えている仕事でも電気工事士は活躍しています。

例えば、電車に電気を供給する架線や、安全を守るための信号システムや踏切など、これらが正常に作動するように工事をしてくれています。様々な設備や配線を触ることになり、電気工事士の資格や経験が求められる仕事です。



■防犯設備の設置の仕事
防犯カメラや防犯用のカギなど、防犯設備に関する工事です。防犯意識の高まりから需要が増加しており、個人住宅向けの工事も、ビルなどの法人向けの工事もあります。

CMをやっているような大手セキュリティ会社と取引をしていることが多く、年間を通じて工事案件が豊富にあることが特徴です。



■情報通信系の工事
スマートフォンが普及しインターネットの利用量も拡大する中で、電話回線やインターネット回線などの工事需要が増加しています。情報通信、電気通信などと呼ばれる工事です。

携帯電話サービスを提供する会社の基地局やデータセンターでの工事などもあります。これからも引き続き、電気工事士の需要がある分野です。



■ビルや設備の保守・メンテナンス
ビル管理、ビルメンテナンスと呼ばれる仕事に近い分野とも言えます。各種設備の点検をしたり、簡単な工事作業は自らしたりします。大掛かりな工事や改修になった場合は、外部の工事会社に依頼することになります。工事よりは、管理や保守の業務に近いです。


■その他
珍しい仕事内容だと、誰もが聞いたことがある有名テーマパークのアトラクション機材の設置や保守の工事にも、電気工事士が登場しています。あるいは、飲食店チェーンの店舗で料理を運んだり片付ける機械設備の保守部門でも、電気工事士が採用されたりしています。



このように、現在世の中で使われている機械や設備は、電気を使っているものがほとんどなので、実は電気工事士が活躍している現場は、建設工事現場以外にも多くあります。


案外知られていないことで、私たちも電気工事専門の求人情報を集めた本サイトを運営していく中で、詳しく知ることができた情報です。 実際にお客様から直接教えて頂いて、初めて知った情報が多いです。


機械を設置するにしても、機械を保守管理するにしても、電気工事士の需要があります。 この点が、その他の建設業の仕事とは少し違った、電気工事士ならではの特徴だと思います。

世の中で機械化や自動化が進むことは、電気工事士の需要が増えることにも関係します。 建設現場以外でも需要があるというのは、電気工事士のメリットの1つではないでしょうか。

資格や経験を活かして、別の業界・現場へと転職することも可能となります。 ただし、工事現場が変われば、現場作業は初めから覚えたり、 前職での経験とは違いがあったりすることもあるので、その点は理解しておきましょう。




需要はある。きちんと知識・技術を身につけること


建設工事における電気工事士の需要、それ以外での電気工事士の需要について見てきました。 日本全体で人手不足が進んでいく中では、今後も電気工事士は必要とされ、需要があると言えそうです。 どうせ新しい資格を取得するなら、このように活躍の場が広い選択をするのは良いことでしょう。


さて、電気工事士として長く働いている方と話すと、「電気工事士の仕事は一度身につけると、一生使える仕事だよ」 「電気工事の仕事はなくならないし、長く続けられる仕事だよ」と教えてくれることがよくあります。 「大変だけど電気工事士ってやりがいあるよ」とも教えてくれます。


需要があって一生使える技術が身につくという魅力がありますが、一番大事な点は、 「しっかりと経験を積んで知識・技術を身につける」ことではないでしょうか。 ここは、避けては通れない大事な点だと思います。どの現場で電気工事士として働くかにもよりますが、主となる建設現場での電気配線などの仕事では、覚えることが多くて大変ということも、よく言われます。


また給料を増やして稼いでいこうと思ったら、自分の技術を更に高めていくことも大切ですよね。一度、電気工事士として働いていくことを決めたら、その後は、自分の技術向上に努めることが一番だと思います。

逆に自分の知識・技術を向上させよう!と思えるまでは、もう少し情報を集めたり、他の業界も含めて検討したりしても、いいかもしれません。世の中に仕事はたくさんあります。

いい点も悪い点もどちらも必ずあります。両方を知った上で決断した方が納得できることが多いと思います。このサイトも是非、情報収集の1つとして参考にしてください。

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