電気工事士の大変なこと、聞きました「5つの苦労と心構え」

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目次

電気工事士に興味を持つと、工事現場のリアルな様子や、仕事で大変なことなどが、気になりますよね。

「電気工事士の仕事で大変なことを、あらかじめ知っておきたい。何があるのか?」 「大変なことがあると思うけど、自分は乗り越えられるだろうか?」などの疑問を、一緒に解消していきましょう。


このページでは、電気工事専門の求人サイト工事士.comを運営する中で、電気工事会社の経営者や働いている電気工事士さんに聞いた情報をまとめています。電気工事士の仕事について、より詳しく知るのに役立ててください。


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電気工事士の仕事で大変なこと

それでは実際に、電気工事士の仕事で大変なことを、お伝えしていきます。


■ 休みが少ない
工事内容・工事現場などの条件により違いはあるものの、電気工事業界全体としては、他業界よりも休みが少ない傾向にあります。

工事には必ず建物を引き渡す工期がありますので、工期を守るためにお休みが少なくなりがちです。

「週休1日+α」というのは、古くから残っている慣習だと言えます。年間休日でいうと、80日~105日のあたりが、一番割合が多いようです。 これよりも、休日数が多い企業も、少ない企業も、もちろんあります。

また、進捗が遅れた時に、やむを得ず休日出勤する場合もあるそうです。


▽心構えや対処法
休みを増やすことは、個人の力では簡単でありません。この業界に入る以上は覚悟を持っておきましょう。お休みについての希望がある場合は、自分に合う企業を探すことが必要です。「土日休み・年間休日100日以上」の企業も、全くないわけではありません。

電気工事士のお休み事情も参考にしてください。しかし、休日出勤の発生などは避けられないでしょうし、「完全土日休みでないと、無理!!!」というような考えの方は、この業界で長く働くことは、難しいかもしれません。


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■ 労働時間・拘束時間が長い
工事現場が遠い場合などは、移動だけで1~2時間かかってしまう事もあります。 現場が遠い時などは、出勤の時間が早くなることもあるでしょう。

また、工期を守るために、残業が多くなる時期も発生します。 シフト制や交替制を取り入れ、労働時間を8時間以内に抑えている企業様も多数ありますが、業界全体としてはまだ改善中の段階のようで、大変な点です。


▽心構えや対処法
お休みと同様、個人の力だけで出来ることに限りがあります。そんな中、仕事上で出来ることは、地道にコツコツと自分の技術を高めることです。

「15分かかった作業を、10分に。10分の作業を、5分に。」といったことの繰り返しです。企業によっては、 「ウチは経験豊富な社員が多いので、残業が少なく月5時間以内。」 「会社全体で仕事の効率化を続けて、残業を少なくしている。」といった声を聞くこともあります。


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■ 体力が必要
重い工具や資材・機材を運ぶこともあり、体力は必須です。デスクワークではありませんので、現場では立ちっぱなし、動きっぱなしです。

また、屋外の現場や空調設備がない現場での作業があり、夏は暑さに、冬は寒さに耐える必要があります。 もちろん工事内容により空調完備・室内工事のみの場合もあるので一概には言えませんが、体力があって困ることはありません。


▽心構えや対処法
「体を動かすことは好きではない」 「全く自信がない」という方にとっては大変でしょう。

また、入社して最初の頃は、体力面はもちろん、仕事内容、人間関係など、それぞれに苦労があります。

その為、最初の頃ほど、身体の疲れも感じやすいと思います。初めの1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月と慣れるまでを、なんとか乗り越えましょう。

その次には、睡眠、食事、趣味でのリフレッシュなどの体調管理をして、自分のリズムを作っていければ、なお良しです。


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■ 覚えることが多く、日々が勉強である
工具や図面などは様々な種類があるため、覚えるのに苦労するという話をよく聞きます。

仕事の進め方や配線の仕方などは、現場でやりながら覚えることはもちろん、予習や復習をしないと、ついていけない時もあるかもしれません。

この大変さを乗り越えらえるかどうかが、電気工事士として活躍していけるかどうかの分かれ目と言えます。 新しい工具や工法などが開発された時も、もちろん、追加での勉強と実践が必要です。



未経験の方に覚えていてほしいことは、「1人前になるには努力と時間が必要」ということです。

ちょっと電気工事をして「向いていないかも…」と諦めないでください。中には3~6ヵ月で全部覚えられるものもありますが、通常は3年ほど経験を積むことが必要になるようです。スキルが身につけば重宝される仕事なので、根気強く頑張ってください!


▽心構えや対処法
特に初めのうちは、現場に出て、分からない言葉・分からない指示を耳にすると思います。

「覚えよう!」と自ら意識して行動することが必要です。 丁寧に教えてくれる職場も増えていますが、それも、本人が覚えようとしている前提があってこそです。

先輩社員に質問したり、先輩社員の作業の様子から見て学んだりと、自分から覚えるようにしましょう。 電気工事に興味を持って覚える人が活躍するも参考にしてください。


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■ 人間関係
上下関係が厳しいと言われています。ただこれは仕事中の話。些細な気の緩みが感電の原因になる危険な仕事のため、いい加減な指導はできないという本音があるようです。

現場では様々な建設業の関係者がいて、怒鳴られることや怖い人に注意をうけることもあるそうです。

ただ、怒鳴ったとしても「いじめてやろう」と思っているわけではありません。 現場では大きな声でやり取りをしなければいけないため、怒鳴っているように聞こえることも、しばしばあるようです。


▽心構えや対処法
現場でのコミュニケーションの基本は、仕事の報連相です。入社して初めのうちは、仕事の依頼・指示を受けることが多いと思います。

大事なことは、「説明された内容を正しく理解すること」 「事実を正確に報告すること」です。それが出来れば、周囲の人から信頼を得ることができて、人間関係もスムーズに進むでしょう。そのため、「仕事を早く覚える、早く覚えようと取り組んでいる」ことが人間関係を円滑にする上でも大切と言えますね。


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それでも、電気工事士として働く理由は?

電気工事士として仕事をする上で大変なことは、上記の通りです。大変なことは様々ありますね。 「どうしよう、けっこう大変そうだな・・・」って気もしてきます。 ただ、大変なことがある分だけ、良い点・メリットもあるものです。


例えば、
「手に職がついて食いっぱぐれが少ない。電気の仕事がなくなることはない。」
「学歴・経歴に関係なく、それなりに稼げる。」
「電気が通った時の達成感がある。」
「機械いじり・ものづくりが面白い。」

といったことです。


電気工事士のやりがい・魅力 にもある通り、 大変な分だけ、得られるものも多いと思います。 電気工事を20年、30年と続けている方と話をすると、 「電気工事って面白くて、やりがいあるよ。」 「電気工事って、奥が深い。今だに学びがあるよ。」 と教えていただくこともあります。質問すると、いろいろと詳しく教えてもらえて勉強になっています。


また、電気工事士の試験受験者は、年々増えています。 2006年から2016年にかけて、第二種電気工事士の筆記試験・受験者は、約1.7倍になっています。 資格の人気が増えている状況です。(2016年の受験者が、114,528名)




第二種電気工事士は、学歴・経歴に関わらずどなたでも受験できますし、過去問の対策を行えば、比較的合格しやすい資格です。 その上で、「電気工事士の仕事がなくなることはない」というのは大きなメリットでしょう。


電気工事の大変なことも良いことも、両方を理解して、是非、ご自身に役立ててください。


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