「電気工事士やめとけ」の真相！実際に転職した人の声は？

電気工事士の仕事・転職

今回は、"電気工事士やめとけ"と言われる理由に迫ります。

ブラック企業の傾向から避けるポイント、逆にこの職業の魅力とメリット、そしてこの道を志すべき人の特徴まで徹底分析。転職を考える前に、ぜひとも知っておくべき実情をお伝えします。

電気工事士たちを取り巻く環境は、果たしてどのようなものなのでしょうか？

電気工事士が「やめとけ」と言われる背景

電気工事士の仕事に対し、中には「やめとけ」との声をかける人もいるようです。その背景として、体力と気力が試される仕事であることが挙げられます。

電気工事士の現場では、長時間の立ち仕事や重い機材の運搬が日常茶飯事。体力がなければ、厳しい現場に立ち向かうことは難しいでしょう。

また、高所での作業や狭い場所での作業も多く、体力だけでなく集中力や冷静な判断力も求められます。これらの要素が一つでも欠けてしまうと、仕事の質や安全性が損なわれる可能性があるからです。

電気工事士の仕事は、決して楽な道ではありませんが、その先に待つ達成感と自己成長は計り知れません。次のセクションでは、魅力とメリットに焦点を当てていきます。

電気工事士のメリットと魅力

2-1.幅広い需要とやりがい

電気工事士は高度な専門知識と技術を要求されますが、仕事を通じて独自のスキルセットを築くことができます。そのスキルは他の分野でも応用が可能で、自己成長の機会が豊富な仕事です。電気工事士が活躍できる分野をいくつか挙げてみましょう。

建築および住宅設備分野:

電気工事士は、住宅や商業施設の電気設備の設計、施工、保守に関与します。具体的には照明の取り付けやコンセントの設置、配線やスイッチの工事を行います。

産業設備分野:

工場や製造施設では、電気工事士が機械やプロセス制御のための電気設備を設計・保守します。例えば、配電盤、モーター制御、センサー、制御パネルなどを手掛けます。

エネルギー分野:

電気工事士は発電所、太陽光発電所、風力発電所などのエネルギー設備にも携わります。配電網や電力制御に関する仕事も含まれます。

情報通信技術分野（ICT）:

ネットワーク機器や通信インフラの設計・保守、データセンターの電気設備、通信用のケーブル配線などを行います。

防災・セキュリティ分野:

電気工事士は防災やセキュリティシステムの設計・施工にも関与します。具体的には火災報知機、監視カメラ、アクセス制御システムなどを手掛けます。

医療機器分野:

病院や医療施設では、電気工事士が医療機器の電気設備に関わることがあります。例えば、医療用の電気設備や診療室の電気配線などがあります。

電気工事士は、建築や産業プロジェクトなど多岐にわたる分野で必要とされています。そのため、安定した需要があり、電気工事士は着実に成長する職業の一つです。仕事の成果物が目に見え、感じられるため、やりがいと貢献感が得られる仕事といえるでしょう。

2-2.資格手当や待遇のアップ

電気工事士にとって資格取得は、キャリアアップや昇進のチャンス。資格手当が支給される企業も多く、収入が上がる可能性があります。さらに、待遇も良くなり、労働条件の改善にもつながるでしょう。

以下は一般的な目安として、経験年数に基づく電気工事士の年収の傾向です。

▽初年度

初年度の電気工事士の年収は、地域や企業によって異なりますが、一般的には250万円から400万円程度といったところが多いです。

▽2〜5年目

経験が積まれるにつれて、年収も上昇する傾向があります。2〜5年目の電気工事士の年収は400万円から600万円以上といった範囲が一般的です。

▽5〜10年目

5年以上の経験がある場合、年収はさらに上昇することがあります。5〜10年目の電気工事士の年収は600万円から800万円以上が目安とされることがあります。

▽10年目以降

10年以上の経験があるシニアの電気工事士は、経験やスキルによってさらに高い給与を得ることができるでしょう。年収は800万円を超え、場合によっては1,000万円以上になることもあります。

ただし、これはあくまで平均的な数値であり、企業の規模や地域の経済状況、特殊なスキルや資格の有無などの条件によって異なります。

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2-3.独立や起業へのチャレンジ

電気工事士としてのキャリアを考える際、独立や起業の選択肢があるのも大きな魅力でしょう。自分自身のビジネスを築くことで、収入の増加や自己成長が期待できます。

とはいえ、その道のりは決して容易ではありません。経営スキルやマーケティング知識の習得が求められ、学習や準備が不可欠となります。リスクも伴いますが、乗り越えた先には大きな成果が待っているかもしれません。自分の力で未来を切り開く、そんな挑戦を考えてみてはいかがでしょうか。

実際に電気工事士になった人の声

感想：がっかり

電気工事士の見習い時代は、まさに修行のような日々。スキルが身につくまでは、低いお給料で長時間の労働が求められます。

現場では事故や怪我が起きないように細心の注意を払いながら作業しますが、大雑把な僕の性格には合わなかったみたいです。

また、僕が入った会社は"残業する人が偉い"という風潮があって、一日の拘束時間が長くなるのが辛いですね。資格勉強の時間が中々取れないので、早くも転職を考えています。
(電気工事士歴:3ヶ月・Aさん／20代)

Aさんは、電気工事士の仕事内容や入社した会社の雰囲気が、ご自身の性格やキャリアプランと合わなかったようですね。結果的に、「やめとけ」ば良かった、という感想に……。

一方で、電気工事士への転職に成功したという声も寄せられています。こちらは、実際に工事士.comに掲載された企業で働く方からの感想です。

感想：良かった

電気工事士などの国家資格を身につけたいと思い、地盤改良工から電気工事士へ転職。入社してみると、図面の見方に苦労したり、思った以上に覚えることが多かったり、大変なことも少なくありませんでした。

でも、まったくの素人だった私にも丁寧に教えてくれる先輩ばかりで、技術を習得していけることに、少しずつやりがいを感じ始めています！
(電気工事士歴:半年・Bさん／28歳)

感想：良かった

前職では小売業に勤めていましたが、新型コロナウイルスの影響で仕事が激減したんです。そんな中でも変わらずにニーズがあるのは、技術職だと知って。未経験でしたが、思い切って電気業界への転職を決意しました。

入社後、1年目には第二種電気工事士を取得。2年目には公共工事の現場にも挑戦させていただきました。日々、自分の成長を実感することができ、やりがいをもって働けています！
(電気工事士歴:3年・Cさん／30代)