電気工事士は休みが少ない?土日は休めない?リアルな休日事情を調査
電気工事士 現場 職場環境
目次
「電気工事士として長く働こうと真剣だから、休みのことが気になる」 「工事の仕事で、土日休みはやっぱり難しいのかな?」 「仕事を頑張りたいからこそ、きちんと休日を取りたい(メリハリ大事)」
といったお気持ちは、どなたでも一度は持たれたことがあると思います。働いたことがないと、なんとなくのイメージが先行しがちですよね。 また、これまでに電気工事士として働いていても、他社はどうなっているんだろう?という疑問はあるかと思います。
このページでは、電気工事士専門の求人サイトである工事士.comに実際に掲載されている求人情報をもとにして、 電気工事士の休みの状況をお伝えしていきます。また、求人情報を見る時のポイントも書かれていますので、是非、参考にしてください。
数字で見る「電気工事士のお休み事情」
早速ですが、電気工事士の求人情報から集計した休みの状況を、まとめます。 まずは休日の制度についてです。次のような割合となりました。
▽休日の内訳
「週休2日:土日休み」 ・・・ 27%
「土日休み」 ・・・ 25%
「週休2日休み」 ・・・ 13%
「月4~6日休み」 ・・・ 35%

・週休2日:土日休みは<毎週が土日休み>の求人です。
・土日休みは<日曜日の休日+土曜日は、隔週や月1~4回の休み>です。
土曜休みの回数は求人によって異なります。
・週休2日休みは<日曜日+1日/シフト制>などです。
・月4~7日休みは<日曜日(週1日)+α/シフト制>などです。※月により変動あり
月4~7日休みの割合は35%と、<日曜日+月に数日のお休み>の企業が一番多くなっています。
工期(工事を完了させる日)を守って工事をすることが最優先になるので、「日曜日(週休1日)+α」を基本とするのは、工事業界の風習として残っているようです。
続いて「週休2日:土日休み」と「土日休み」を合わせると、52%で約半分の割合となります。
「週休2日:土日休み」と「週休2日休み」を合わせた場合は、40%の会社で週休2日制としていることが分かります。
これらの数字は比較対象によって、印象も変わってきます。
例えば、事務職などのオフィスワークと比べると、土日休みの割合52%というのは、少なく感じるでしょうか。
一方で店舗などでの接客・販売職と比べた場合は、そうでもないかもしれません。
「週に2日休む」ことを優先したいのか「土日に休む」ことを優先したいのか、ということによっても印象が変わってくると思います。
また、工期が重要なことはどんな会社でも共通ですので、工事状況によって、残業や休日出勤が発生する場合もあります。
「制度としては週休2日だけど、休日出勤もあって2日休みは中々難しい」「忙しい時は、週休1日が続く時も・・・」といったこともありえます。
こうした時には社内のチームワークで対応していくことが求められます。
「絶対に週休2日を希望する!」といった考えの場合には気を付けて企業を選択し、面接時にも確認が必要だと思います。
では、次に、年間休日日数の内訳を見てみましょう。
▽年間休日の内訳
「年間休日120日以上」 ・・・ 15%
「年間休日100~119日」 ・・・ 34%
「年間休日90~99日」 ・・・ 8%
「年間休日90日未満」 ・・・ 43%

90日台が1つの分岐点となり、それを超えると比較的多い方の、年間休日日数となっていくでしょう。
90日~100日を境に、おおよそ半々に分かれています。
イメージとして、年間休日が110~120日超となる場合は、「週休2日休み + GW・夏季・年末年始の休暇あり」の年間スケジュールになっています。
以降は、週休2日休みか休暇のいずれか、もしくは両方が、徐々に少なくなってくようなイメージです。
仮に、同じ「土日休み」をとっていても、休暇制度が異なれば、年間休日日数も違ってきます。
年間休日についても、何を優先するかによって印象が変わるのではないでしょうか。 例えば、休日日数が多いと言っても、「通常の休日よりも、とにかく長期休暇を取れることが重要」と考える人もいれば、 「偏ることなく、満遍なくバランスよく休みたい」と考える人もいるでしょう。 また、残業や休日出勤、シフト制の場合はその柔軟性など、全体から判断しないと分からないこともあると言えます。
休日と年間休日日数の集計結果は、あくまで制度として定めている内容です。 まずはざっくりと、どんなお休み事情なのかをイメージしてみてください。
・土日休み、週休2日休み、年間休日100日以上などの制度をとる求人募集は一定数ある
・残業や休日出勤などの実態は、個別会社ごとに異なる
と捉えて頂ければと思います。
(集計は、2017年10~12月掲載の求人を対象)
(職種は、電気工事士を主に、現場代理人や設備保守の仕事も一部含みます)
どうして?企業によって異なる、休みの制度
上記の通り、同じ電気工事の仕事の中でも、休みや休暇、年間休日の制度は異なります(勤務時間や残業についても同様です)。 別々の会社なので、当たり前と言えば当たり前でもありますが、 工事業界ならではの理由・背景もありますので、それらについて見ていきましょう。
会社によって、休みの制度が異なるのは、主に次の理由からです。
工事現場・工事内容の違い
まずは、工事現場・工事内容によって発生します。 例えば、一般家庭でのエアコンの設置工事をする場合などは、平日ももちろんですが、土日の工事を希望するお客さんも大勢います。 その為、土日のどちらも休みにしていては、仕事が回りませんので、「シフト制」や「日曜 +1日休み」といった制度を取ることが多くなります。
一方で、大規模なビルの建設となると、多くの工事会社が現場に集まっており、大手ゼネコンが現場を管理することが多くなります。 そうすると長期間の現場の中で、大手ゼネコンの休日制度に合わせることが主となり、 「ウチは、大手ゼネコンから仕事を受注しているから完全週休2日だよ。たまに休日出勤あるけど。」といった企業もあります。
その他、
「このマンションでは、土日は近隣の迷惑になるから、工事は休み。」
「鉄道工事で、電車が動かない夜間の限られた時間しか、工事が出来ない。その分、休みは毎週固定されて決まっている。」
「工期が近づくと、間に合わせるために、週1日休みになる」
など、の場合もあります。
このように、「工事をいつやらないといけないか、いつはやってはいけないか」といった事情から違いがあるようです。 そのため、同じ会社内でも、工事の部署によって違うこともあります。
会社による違い(工事体制・制度など)
工事を進める人は、現場を指揮・管理する施工管理と、実際に工事をする職人とがいます。
例えば、1つの社内に施工管理も職人もいる場合は、連携・調整が取り易く、進捗もスムーズに進みます。
工期に間にあうように進捗管理ができれば、週休1日でなく、週休2日とする制度に取り組みやすいです。
あるいは、施工管理と職人とが別々の会社の場合でも、長年の取引での信頼関係があれば、同じ様に進捗がスムーズになります。
このような工事の体制も、休日に関連していると言えます。
それから、取引先に関わらず自社内で工事の進め方を工夫することで、休みを確保したり残業時間を短くしたりしている会社もあります。
これらの会社では、限られた時間内で工事が完了するように効率的に工事することが、働く1人ひとりに求められます。
また、「日曜休みで、土曜日に休むかは社員が決める」という制度にしている会社もあります。
稼ぎたい人は出勤してくれていいし、休みたい場合は休んでくれてOKということだそうです。
他にも、工事案件量と人員数の比率も休みの取りやすさに関係するでしょうし、 どのくらいの人数の社員を雇用できるかは工事単価や会社の売上規模の影響も受けます。 こうした違いの積み重ねによって、会社による休みの違いが生まれているようです。
企業の本音。社長や採用担当者から聞いた生の声
続いて、工事士.comが求人サイトを運営する中で、
企業の社長や採用担当者から聞いている声を、ご紹介します。
「正直いまは、ありがたいことに案件量が増えていて、忙しいです。今は週1日の休みで、週2日休むのはちょっと難しいかな。うまくやりくりして、社内で順番に休みを取るようにしている。そういう状況だからこそ、新しい人を採用したいと思っています。新しい人が増えて、仕事を覚えていってくれれば、もう少し休みも増やせると思う。」
「うちの工事の特性上、どうしても突発的に忙しい時が発生する。短い期間で、一気に工事を仕上げないといけないことがある。その時は、どうしても週1日の休みになったり、残業も多くなったりする。現場も、どちらかというと慌ただしいし、疲れると思います。入社前に、この辺のことはきちんと説明するようにしていて、もし本人の希望と合わないなら残念ですが入社しない場合もある。」
「この業界は、昔から変わってきているとはいえ、まだまだ休みは少ないと思う。人手不足っていうのうもあるし、もっと工夫が必要かもしれません。」
「自分が電気工事を始めたころは、休みが少なかったり、技は盗めと言われたり。けっこう大変でした。電気工事は好きなので、ずっと続けて技術もつきました。自分でせっかく独立したので、自分が若かったころとは違う会社にしたいなと思っています。職場の雰囲気とか休みとか、働きやすくしたくて、休みは週2日を目指しています。やむを得ず、休日出勤してもらう時もあるので、まだまだ大変ですが。」
「人手不足でもあるし、せっかく入社してくれたら長く働いて欲しいから、残業や休日の制度を整えてきました。 昔は、全くこうじゃなくて、仕事は終わらないし、休みは少なかったけど。いまは、少しは良くなった。」
ほかにも、
「お子さんの運動会や授業参観などがあれば、事前に言ってもらえたらOK」
「土日休みではないが、全員で協力して、シフトが希望通りになるようにしている」
「繁忙期が過ぎれば、多めに休みを取ってもらっている」
「資格の講習会に参加する場合も、給与保証する」
など、色々な取り組みを耳にします。
休日・休暇と一緒にこのような情報も分かると、より働いた時のイメージがわきますよね。 求人に必ず書かれている情報ではありませんが、見つけた時は参考になると思うのでポイントです。 気になることは、可能な範囲で面接時に聞くなどして、入社前に把握しておくのもオススメです。
どう感じるかは、あなた次第
最終的にどう感じるかは、その人次第、あなた次第です。これから働いていく上で、何を優先するかによって変わってくるでしょう。
工事士.comで応募が入りやすい求人を見ていても、休日日数の影響が大きい印象はそこまでありません。休日日数が少なくて人が集まっている企業もありますし、休日日数が多くて人が集まりづらい企業もあります。
電気工事士の仕事が、どちらかいうと忙しく、休みが少なくなりがちなのは、全体の傾向としてはあると思います。一方で、企業によって状況は違いますし、また企業も常により良くしようと変化しています。
せっかく新しい職場で頑張るのなら、ご自身の考えに合う企業を、是非とも見つけて下さい。
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