電気工事士は休みが少ない?土日は休めない?リアルな休日事情を調査

電気工事士の仕事・転職

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電気工事士の年間休日数の平均は「113日」、最も多い年間休日数は「120日以上125日未満の範囲」です


このページでは、電気工事士専門の求人サイトである工事士.comに実際に掲載されている求人情報をもとにして、 電気工事士の休みの状況をお伝えしていきます。

また、求人情報を見る時のポイントも書かれていますので、是非、参考にしてください。

数字で見る「電気工事士のお休み事情」

電気工事士の求人・転職情報サイトである「工事士.com」が、実際の電気工事士求人データを元に、電気工事士の休日について調査しました。

以下、順番に説明します。


この見出しでわかること


【独自集計】電気工事士の年間休日数

工事士.comの独自調査によると、電気工事士の年間休日の平均は「113日」、最多は「120日〜124日の範囲」でした


■電気工事士の年間休日

電気工事士の年間休日数


厚生労働省が実施した「令和5年就労条件総合調査」によると、日本全体における年間休日の平均日数は「110.7日」のため、平均水準以上の年間休日数を確保できていることになります


ちなみに、年間休日数から想定されるお休みのペースは以下の通りです。


■年間休日数の目安

年間休日の日数 年間休日の内訳(例)
125日 週2回の休み+祝日+夏季休暇、年末年始休暇 など
120日 週2回の休み+祝日 など
110日 週2回の休み + 夏季休暇、年末年始休暇
日曜日+土曜隔週休み+祝日+夏季休暇、年末年始休暇 など
105日 月8~9日ほどの休日
週2回の休み など

かつては建設業界で当たり前であった「日曜日(週休1日)+α」という風習は徐々に是正され、「週2日休める」企業が増えてきているように思えます。


電気工事士の休日の増加については、次の「【7年間で比較】電気工事士の休日は増えている」で詳しく解説します。


▶ 「年間休日120日以上」の求人をみる


【7年間で比較】電気工事士の休日は増えている

電気工事士の年間休日数の変化


2017年と比べ、2024年には年間休日120日以上の割合が15%から38%に大幅に増加しています。これは、電気工事士の働き方が改善され、より多くの休暇を取れるようになったことを示しています。


同様に、年間休日100日以上の割合も34%から74%に増加しており、多くの企業が従業員の休暇を増やす努力をしていることがわかります。


また、99日未満の休日の割合が51%から3%に劇的に減少しています。これは、業界全体が労働条件を改善し、最低限の休暇を確保するようになったことを示しています。



休日を増やすことは企業にとって、「従業員の満足度向上により長期的に働いてもらいやすくなる」、「求人票がより魅力的に見られ、採用しやすくなる」などのメリットがあります。

したがって、多くの電気工事会社が、休日の制度改善に積極的です。


電気工事士の土日休みの割合

工事士.comの独自調査によると、電気工事士の土日休みの割合は「約40%」です


「土日休みの場合、週末に家族や友人と過ごす時間を確保しやすい」「平日休みの場合、役所や病院を利用しやすい」など、土日休みと平日休みにはそれぞれのメリットがあります。


電気工事士の土日休みの割合が約40%ということは、「土日休みを希望する人」「平日休みを希望する人」のどちらにとっても、およそ半数の求人が希望条件に合致することとなります。


電気工事士にとって、自分のライフスタイルや家庭の事情に合わせた職場を見つけやすい状況と言えるでしょう。


▶ 「土日休み」の求人をみる


電気工事ならではの休日の背景

同じ電気工事の仕事でも休日の制度は企業ごとに異なります。特に「現場」「会社の体制や制度」に影響を受けやすいです。


以下、詳しく解説します。


現場による休日の違い

工事現場や工事内容によって、休日の設定にはさまざまな違いがあります。

■例:エアコンの設置工事

平日だけでなく土日に工事を希望するお客様が多くいるため、「シフト制」や「日曜+1日休み」といった制度を採用する。 など


■例:大規模なビルの建設現場

現場を管理する大手ゼネコンの休日制度に合わせ完全週休2日制を採用する。 など


■例:マンションや鉄道工事

近隣の迷惑を避けるため、土日は工事を休む。 など


■例:鉄道工事

電車が動かない夜間の限られた時間でしか工事ができないため、休みは毎週固定されている。 など


■例:工期が近づいた工事

工期を守るために、休日出勤があり、週1日しか休みを取れない場合もある。 など


このように、現場ごとに休日の設定が異なることがあります。


会社の体制や制度による休日の違い

工事体制や進捗管理、自社内での工夫、人員数などによって、休日制度に違いが生まれています。



工事体制による違い

工事を進める人には、現場を指揮・管理する施工管理者と、実際に工事を行う職人がいます。この工事体制によって休日制度に違いが生まれます。


例えば、1つの会社内に施工管理者も職人もいる場合、連携や調整がしやすく、進捗もスムーズに進みます。工期に間に合うように進捗管理ができれば、週休1日ではなく週休2日とする制度にも取り組みやすくなります。


また、施工管理者と職人が別々の会社に所属している場合でも、長年の取引で信頼関係が築かれていれば、同様に進捗がスムーズに進むことがあります。


自社内での工夫

取引先に関わらず、自社内で工事の進め方を工夫することで、休日の確保や残業時間の短縮を図っている会社もあります。これらの会社では、限られた時間内で効率的に工事を完了させることが求められます。


フレキシブルな休日制度

一部の会社では、「日曜休みで、土曜日の休みは社員が自由に決める」という柔軟な制度を採用しています。稼ぎたい社員は出勤し、休みたい社員は休むことができるため、個々の働き方に合わせた休日取得が可能です。


人員数と工事案件の比率

工事案件の量と人員数の比率も休日の取りやすさに関係します。社員の人数は工事単価や会社の売上規模に影響を受けます。例えば、人手不足の会社に比べ、従業員が多い大手企業の方が社員一人あたりの業務負担が少なく、休みが取りやすい傾向があります。


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【企業の本音】「電気工事士の休み」について社長や採用担当者に聞いてみた

工事士.comが求人サイトを運営する中で、企業の社長や採用担当者から聞いている声をご紹介します。


求人にも休日の情報はできるだけ詳しく掲載するようにしているので、見つけた時はぜひ参考にしてください。


案件が増えていて忙しい
今は案件が増えていて、正直忙しいです。うまくやりくりして、社内で順番に休みを取るようにしています。そういう状況だからこそ、新しい人を採用したいと思っています。新しい人が増えて、仕事を覚えていってくれれば、もう少し休みも増やせると思う。


休日は入社前に説明している
うちの工事の特性上、短い期間で、一気に工事を仕上げないといけないことがある。その時は、どうしても休日出勤や、残業も多くなってしまう。入社前に、この辺のことはきちんと説明するようにしていて、もし本人の希望と合わないなら残念ですが入社しない場合もあります。


業界全体として人手不足である
この業界は、昔から変わってきているとはいえ、まだまだ休みは少ないと思う。人手不足っていうのうもあるし、もっと工夫が必要かもしれません。


職場の雰囲気を改善している
自分が電気工事を始めたころは、休みが少なく、技術は見て盗めと言われることも多く、かなり大変でした。自分で独立した今、若いころの自分とは違う会社を作りたいと思っています。職場の雰囲気や休みを改善し、働きやすい環境を作るために、週2日の休みを目指しています。やむを得ず休日出勤してもらうこともあるため、まだまだ改善の余地があります。


残業や休日の制度を整えた
人手不足の中、入社してくれたら長く働いて欲しいので、残業や休日の制度を整えてきました。昔は休みも少なかったですが、今は少しずつ良くなっています。


柔軟に対応している
「お子さんの運動会や授業参観があれば、事前に言ってもらえれば対応可能です。土日休みではありませんが、全員で協力し、シフトが希望通りになるようにしています。」
「繁忙期が過ぎれば、多めに休みを取ってもらっています。また、資格の講習会に参加する場合も、給与を保証します。」

求人票における休日休暇の見方と実際の求人例

電気工事士の求人票で、休日に関する情報をチェックするためのポイントをまとめました。

求人票をよく読み、休日制度についてしっかりと確認しましょう。


1. 休日

週休二日制、シフト制、月●日以上 など

「土日休み」や「日曜+平日1日休み」など、決まった曜日に休みがあるかを確認します。

また、シフト制の場合、シフトの詳細やシフトの組み方を確認します。


■求人例①

電気工事士の求人例

■求人例②

電気工事士の求人例


2. 休暇制度

有給休暇:有給休暇の取得率や、取得のしやすさについての情報があるかを確認します。

特別休暇:お子さんの運動会や授業参観など、特別な理由での休暇が取りやすいかどうかもチェックします。


■求人例

電気工事士の求人例


3. 勤務時間と残業

勤務時間:通常の勤務時間が長すぎないかや、フレキシブルな勤務時間があるかどうかを確認します。

残業:残業の有無や残業時間の平均が記載されている場合、その情報をチェックします。


■求人例①

電気工事士の求人例

■求人例②

電気工事士の求人例


まめ知識:変形労働時間制とは

変形労働時間制とは、繁忙期の所定労働時間を長くする代わりに、閑散期の所定労働時間を短くするといったように、業務の繁閑や特殊性に応じて、労使が工夫しながら労働時間の配分等を行い、これによって全体としての労働時間の短縮を図ろうとするものです。(参照:厚生労働省


4. 企業の方針や雰囲気

福利厚生:福利厚生の一環として、休暇に関する制度が充実しているかどうかを確認します。

企業文化:求人票や会社のウェブサイトで、企業がどのような働き方を推奨しているか、また休暇の取得に対してどのような姿勢を持っているかを把握します。


■求人例①

電気工事士の求人例


■求人例②

電気工事士の求人例


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まとめ:休日の感じ方は、自分次第

本記事では、電気工事士の休日事情について、実際の求人データや現場の声などを用いて解説しました。

この記事のまとめ
  • 電気工事士の年間休日数は平均113日で、年間休日120日以上の企業も増えている
  • 電気工事士の土日休みの割合は約40%
  • 電気工事士の場合、現場や工事内容、会社の体制・制度などによって休日の制度が異なる


電気工事士の仕事が、どちらかというと忙しく、休みが少なくなりがちなのは、全体の傾向としてはあると思います。

電気工事士を辞めたいと感じたことがある方に対するアンケート電気工事士として「きつい」と感じることに関するアンケートでも、そのような回答がありました。


一方で、企業によって状況は違いますし、また企業も常により良くしようと変化しています。


最終的にどう感じるかは、その人次第、あなた次第です。これから働いていく上で、何を優先するかによって変わってくるでしょう。

せっかく新しい職場で頑張るのなら、ご自身の考えに合う企業を、是非とも見つけてください。


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