電気工事士、女性の活躍が増えているワケと現場の声

電気工事士の仕事・転職

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電気工事士の女性

電気工事士は女性が活躍できる仕事です。


男性が多いイメージのある業界ですが、業界の人手不足や法改正を背景に、女性の電気工事士は確実に増えています。現場やお客様から、女性の電気工事士を求める声も多いようです。


この記事では、女性の電気工事士が増えている背景や、電気工事士として働くメリットについて解説します。

さらに、実際に電気工事士として活躍されている女性の声もお届けします。


電気工事士に興味がある女性の方はぜひご覧ください。



女性電気工事士が増えている理由

女性の電気工事士は増えています。

「職人気質な体育会系の男社会」というイメージが無くなり、女性を積極的に採用する企業が増えてきました。


そこで、女性電気工事士が増えている理由について解説します。


電気工事士の人材不足が深刻だから

女性の電気工事士が増えている理由の1つ目は、電気工事士の需要そのものが非常に上がっていることが挙げられます。


理由は「(1)電気工事の仕事の増加」「(2)少子高齢化による電気工事士の人手不足」です。


(1)電気工事の仕事の増加

電気工事士の需要について、案外知られていない事実」でもお伝えしていますが、電気工事の仕事は増加傾向にあります。


企業の投資が増えていることに加えて、既にある建物の改修や補修も活発になっています。

これが電気工事士の需要が増えている理由になっています。


(2)少子高齢化による電気工事士の大量離職

少子高齢化による人手不足は、電気工事業界で特に深刻です。


経済産業省が2017年に報告した「電気保安人材の将来的な確保に向けた検討について」では、2020年ごろから第一種電気工事士は約4万人、第二種電気工事士は約1万人不足するとされています。


以上が背景となって、業界でも女性の力を求める傾向となっています。



女性にも働きやすい環境に変化しているから

女性の電気工事士が増えている理由の2つ目は、職場環境の変化です。

社会全体が、女性が働きやすい職場づくりを後押ししています。


電工業界は3K(キツイ・汚い・危険)とされていましたが、機械化などで改善が進められています。

電気工事士に興味がある女性が、実際に入職するハードルは低くなっているといえるでしょう。


さらに、2016年には「女性活躍推進法」が施行され、企業の女性活躍推進が義務化されました。

これにより、長時間労働の縮減や、産休・育休の取得など、女性が働きやすい環境が電工業界でも整備されつつあります。


かつては男社会だった電工業界ですが、今では女性も安心してキャリアアップが目指せる業界となったことも、女性電気工事士が増えている理由です。


女性ならではの安心感が求められているから

女性の電気工事士が増えている理由の3つ目は、女性ならではの安心感があることです。

女性の電気工事士は、現場やお客様から求められています。


電気工事は慎重さや丁寧さが求められていて、女性に向いている仕事といえます。

さらに、女性が現場に入ると雰囲気が明るくなる、コミュニケーションが活発になるといった声もあります。


電気工事は複数人で行うことが基本なので、女性が一人現場にいることのメリットは大きいでしょう。



また、女性電気工事士は一般のお客様から求められています。


電気工事は一般住宅を訪問して工事することがあります。

女性の一人暮らしや高齢者の住宅では、女性電気工事士の訪問はお客様にとっては安心です。

会社としても、女性電気工事士は一般住宅に派遣しやすくなっているようです。


女性電気工事士のニーズの高まりから、「女性歓迎」の求人は増加傾向にあります。


女性が電気工事士として働くメリット

電気工事士の男女

業界やお客様からのニーズが非常に高い女性電気工事士ですが、女性にとっても、電気工事士で働くメリットがあります。

ここではそのメリットをお伝えします。


豊富なキャリアパスや資格が取得できる

電気工事士は関連する国家資格が多く、キャリアパスが豊富です。


資格取得を通して知識や技術を身につけることができます。

成長を実感しやすいのは電気工事士として働くメリットといえるでしょう。


ここでは電気工事士関連の資格を簡単にご紹介します。


(1)電気工事士(第二種・第一種)

電工業界に入職したら、最初に第二種電気工事士の取得を目指すことになります。

電気工事士は「電気設備や機器の施工・修理・保守を行う人」または「電気工事を行うために必要な国家資格」のことを指します。

二種と一種では従事できる工事の規模が異なります。二種を取得し、実務経験を積んだら、一種に挑戦するのが良いでしょう。

電気工事士については「電気工事士とは?デビューの方法や仕事・試験内容まで電工のすべてを解説」でも解説していますのでご覧ください。


(2)消防設備士

消防設備士は電気工事士と相性が良い資格とされています。

消防設備士は、様々な建物に設置されている消防設備を、点検・整備・工事することができる国家資格です。

消防設備は建物がある限り需要がなくなりません。

電気工事士の資格があれば筆記試験の一部が免除されるメリットがあります。

消防設備士の詳細は「消防設備士|どの種類を取ればいいのか迷わずわかる!」をご覧ください。


(3)電気通信の工事担当者

電気通信の工事担任者は、電気通信回線の接続工事を行うことができる国家資格です。

アナログ・デジタルと総合通信に分類され、アナログとデジタルはそれぞれ工事規模によって第一級と第二級に別れます。

電気通信回線は現代のネットワーク社会を支えるのに不可欠な仕事です。

電気通信の工事担当者については「電気通信の工事担任者|資格・試験の基本情報を徹底解説!で詳しく解説しています。


一生モノの価値を身につけた達成感

電気工事は日本のインフラを支え、人々が生きている限り必要とされる重要な仕事です。


自分が手掛けた現場に電気が届くのを見届けた瞬間は、大変な達成感が得られるでしょう。

現代社会で電気の需要がなくなることは無く、一生モノの価値が身につけられるといえます。


電気工事士としてやりがいを感じられる場面としては、以下が挙げられます。

  • 達成感を味わえる
  • 成長を実感できる
  • 頑張りを評価してもらえる
  • 人から感謝される
  • 社会貢献できる

詳細は「電気工事士のやりがいや魅力は?アンケート調査で現場の生の声を紹介!」でご紹介していますので、ぜひご覧ください。


女性電気工事士からの声は・・・

インタビューの様子


電気工事士として活躍している女性から話を聞くことができたのでご紹介します。


「技術を学ぶ際に性別は関係ないと考え、ものづくりの魅力に惹かれて入社しました。

先輩からの厳しい指導が成長に繋がり、自身の施工を褒められることが喜びです。

現場では能力が重視され、性別や年齢は関係ないと感じています。

確かに、女性がいると雰囲気が和むといわれることはあります。

ただそれは技術があってこそなので、今後も技術向上を続けていきます。」


この方は性別に捉われることなく、電気工事士としてのキャリアを確実に積み重ねていらっしゃいます。


その他にも「未経験から電気工事を監督する現場管理人として活躍されている方」や、「電気工事士として、家庭と仕事を両立されている方」もいらっしゃいます。
(参考:働く女性のこえ | 電気工事業界で活躍する女性たち


皆さんが口をそろえて仰るのは、「電気工事の仕事は性別を選ばない」ということです。


もしもあなたが「女性だから」という理由で電気工事士を諦めるとしたら、非常にもったいないです。

ぜひ電工業界へのはじめの一歩を踏み出してみませんか?


女性電気工事士を採用する企業の声は・・・

次に、女性の採用に積極的な会社の声をお届けします。


「女性の電気工事士を積極的に採用し、現在3名が活躍してくれています。

仕事の覚えが早く、やる気もあるので、入社してもらって本当に良かったです。

重たい資材の運搬は男性に任せつつ、設置や取り付けは女性が担当してもらうことで、現場を効率よく回せています。」


「同業他社の成功事例からヒントを得て、これから女性採用に積極的に取り組もうとしています。

以前、私の妻に手伝ってもらった時に女性ならではの器用さを実感し、女性の能力に期待感を抱いています。」


女性電気工事士を積極的に採用する企業の数は増加傾向にあります。また、同業他社の成功事例を聞いて、自社も採用を始めたという企業も多いようです。


成功事例が増えてくると、これからますます女性電気工事士の受け口は拡大してくるかもしれません。


女性が電気工事士になる際の注意点

これまで女性電気工事士のメリットや、実際に活躍されている方のお話をお伝えしました。


もちろん、電気工事士の世界は決して甘い世界ではありません。

これまで女性がなかなか進出できなかったのには、やはり理由があります。

改善される流れにはなっていますが、注意点として認識は必要です。


電気工事士として働くなら、以下のような注意点に理解がある企業の求人を選ぶと良いでしょう。


ある程度の体力が必要である

電気工事は他の建設業と同様、体力を使う仕事です。


重たい資材を運ぶときや、夏の猛暑の中で工事するときなど、体力が求められる場面は多いです。

また、電気工事では配管を曲げたり、端子を圧縮したりと、強い力や握力が必要です。


現場は複数人で回るので、もちろんフォローはあります。

また、工具類も改善されていて、昔ほど力が必要ではありません。

負担は減っているとはいえ、業務上避けては通れないので、それなりの覚悟は必要です。


資格取得が必要である

電気工事士としてキャリアアップを目指すなら、資格取得が必須です。


そのため、結婚や出産・育児といったライフイベントがある女性でも、プライベートでの勉強時間の確保が必要です。


まずは第二種電気工事士の資格取得を目指しましょう。

第二種電気工事士については、「第二種電気工事士ができることは?試験・仕事内容と将来性を解説」で紹介しています。


第二種電気工事士を持っていない見習いは、器具の取り外しや取り換え、取り付けなど業務範囲がかなり限られます。


電気工事士見習いの仕事内容と待遇は?給与や下積み期間からキャリアアップまで解説」で解説していますが、電気工事士見習いの年収は250〜300万円程度です。


第二種電気工事士を取得すれば年収アップにつながるだけでなく、実務経験を積めるので上位資格へステップアップも可能です。


プライベートでの勉強時間確保は大変ですが、サポート体制が充実している企業はあります。

未経験からでも実務経験を積める求人は多くありますので、効率よく資格取得を目指しましょう。


女性の活躍促進中!の求人情報

ここまで、女性電気工事が増えている理由と、メリット・デメリットについてそれぞれお伝えしました。


女性電気工事士は需要が高まっているだけでなく、キャリアアップを目指す女性自身にとってもメリットがある職業です。

女性を積極的に採用している企業も今後増えてくるでしょう。


一方で、これまで男性社会だった電工業界は、女性に対して障害があることも事実です。

女性が電気工事士として活躍するためには、サポート体制が十分に備わっている企業への入社が望ましいです。


具体的なメリットは以下が挙げられます。

  • 女性のライフイベントをサポートする体制がある
  • 現場が女性を歓迎していて、働きやすい
  • 職場に同性の方がいる可能性が高く、相談しやすい環境になっている

工事士.comでは、「女性の活躍推進」を掲げている企業様の求人を数多く掲載しています。

女性をサポートする体制が整っていて、未経験からでも歓迎となっています。


これから電気工事士として活躍したい女性の方は、ぜひ一度ご確認ください。

   

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よくある質問

ここからは、電気工事士を検討中の女性からよくいただく質問に回答します。

あなたが一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。


電気工事の女性の割合は?

電気工事士における女性の占める割合は1~2%と低いものの、徐々に増えている傾向にあります。


職業情報提供サイトでは、2016年時点で女性の割合は1%とされています。

また、 2017年の経済産業省による報告でも、女性電気工事士の推定割合は2%です。


一方で、(一社)日本電設工業協会の2021年の報告では、2017年から2021年にかけて、電工企業の女性の採用割合は24.1%増加しています。

女性が働きやすい職場環境の整備も進められています。

今後電気工事士における女性の占める割合が増加していくことは間違いないでしょう。


電気工事士の女性の年収は?

企業規模 平均
10人以上 10~99人 100~999人 1000人以上
男女計

551万円

502万円

548万円

630万円

558万円

553万円

505万円

549万円

633万円

560万円

429万円

337万円

518万円

500万円

446万円

賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査を基に作成)


企業規模にもよりますが、女性電気工事士の平均年収は446万円となっています。

上位資格を取得できれば、さらに年収アップも期待できるでしょう。


電気工事士に向いている人は?

男女問わず、電気工事士に向いている人の特徴は以下の6つです。

  • 電気工事に興味・関心がある人
  • コツコツ学ぶことができる人
  • 丁寧・几帳面・慎重な性格の人
  • 正しくコミュニケーションを取れる人
  • 体力がある・根気がある人
  • 向上心や目標を持てる人

反対に、電気工事士に向いていない人の特徴は以下が挙げられます。

  • 注意力がない人
  • 体力に自信がない人
  • 向上心・目標がない人
  • 面倒くさがりな人

詳細は「電気工事士に向いている・向いていない人の特徴」にまとめていますので、ご確認ください。

まとめ

電気工事士として女性が活躍できる場が増えています。


業界の人手不足や環境の変化、女性ならではの安心感が背景にあるようです。

採用する側の企業も女性を歓迎する声が多くなりました。


工事士.comでは、「女性の活躍推進」を掲げている企業様の求人を数多く掲載しています。

女性をサポートする体制が整っていて、未経験からでも歓迎となっています。


もしもあなたが「女性だから」という理由で電気工事士を諦めるとしたら、非常にもったいないです。

ぜひ電工業界へのはじめの一歩を踏み出してみませんか?


   

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