電気工事士に年齢制限はナシ!受験資格や受験者の特徴を確認

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「電気工事士の受験って、年齢がいくつまで出来るのか?」「資格取得には、学歴などのいろいろな受験資格があるけど、電気工事士の場合は?」などの気になる点はありませんか。この記事では、電気工事士の年齢制限などの受験資格や、受験者についての情報をお伝えします。是非、参考にしてください。


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電気工事士の受験資格に年齢制限はあるのか?

電気工事士の資格には、第二種電気工事士と第一種電気工事士があります。 第一種電気工事士が第二種の上位資格です。ほとんどの方は、第二種電気工事士から受験することになります。


第二種電気工事士の試験を受けるのに、必要な受験資格はありません。 年齢、学歴、職歴などの制限は一切ないので、どなたでも受験することが可能です。 そのため、後述しますが、10代の方から60代の方まで、幅広い方が受験している資格です。


第一種電気工事士についても同じく、受験資格に制限はありません。どなたでも受験することができます。

ただし、実際に資格免許が交付されるには、一定年数の実務経験が必要となります。 試験に合格した時にまだ実務経験を満たしてない場合は、必要な実務経験年数に達した後に、免許が交付される流れとなります。


このように、電気工事士の受験資格には、第二種も第一種も年齢制限はありません。


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電気工事士の受験者の年齢層は?

では、実際に電気工事士の試験を受けている人たちは、どのような年齢層なのでしょうか?


▽第二種電気工事士の受験者の年齢
「10代」  ・・・ 21.5%
「20代」  ・・・ 21.0%
「30代」  ・・・ 26.7%
「40代」  ・・・ 16..0%
「50代」  ・・・ 8.1%
「60代以上」・・・ 2.2%



・一般財団法人 電気技術者試験センター公表の「電気技術者試験受験者実態調査」(2010年)より
・第二種電気工事士の筆記試験の受験者を対象


第二種電気工事士の年齢層は、30代の方が一番多く、次に10代・20代、その次に40代と続きます。 30代以上の方々で、53%と半分以上を占めています。

受験資格に年齢制限はないので、各年代の方が取得を目指しているようです。 続いて、第一種電気工事士の場合は、以下です。



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▽第一種電気工事士の受験者の年齢
「10代」  ・・・ 10.1%%
「20代」  ・・・ 31.1%
「30代」  ・・・ 38.6%
「40代」  ・・・ 16.0%
「50代」  ・・・ 3.3%
「60代以上」・・・ 0.8%



第一種電気工事士の年齢層は、30代の方が一番多いのは、第二種と同じですね。 その次に20代、40代と続きます。30代以上の方々で、58.7%の割合です。

第二種電気工事士と比べると、10代の割合は半分ほどです。 第二種電気工事士については、工業高校に所属して受験している方が多く、10代の割合を押し上げていることが関係していそうです。


また、第一種電気工事士は第二種電気工事士に合格してから受験する方や、 ある程度の実務経験を積んでから第一種の試験を受験する方が多いことが、第二種と第一種の違いに出ているかと思われます。


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電気工事士の受験者ってどんな人たち?

受験資格や年齢の割合は、上記の通りです。続いてもう少し、どんな方がどのような理由で受験しているかを見てみましょう。 第二種電気工事士の試験を受験している方は、学生と社会人との対比でいうと、学生が20%前後、社会人が80%前後です。


学生の方は工業高校の方を主として、「学校からの勧めにより就職で有利になる」ことを狙って取得を目指す方が最も多いです。 ご自身の判断で就職を見越して受験する方もいます。あるいは、学校で学んだことを踏まえて、自身の能力を試すために受験する方もいるようです。


社会人の方は、まず現在働いている企業で資格が必要となって取得する方がいます。 「資格が必要な業務についている為」「昇給や昇進をしたい為」「希望する仕事を担当する為」などの意図があるそうです。

もう1つは、現在働いている企業ではなく、「転職する為、新しい業界・職種の会社に転職する為」に資格を取得しようとする方もいます。 また、第二種電気工事士を受験する社会人の方の最終学歴は、高卒の方が44%と一番多く、次に大卒で30%です。



【増加する電気工事士の受験者】
電気工事士の資格を受験する方は、学生も社会人も、「就職や、働く企業での昇給や昇進に活かしたい」気持ちを持っています。 こうした動機から、近年、電気工事士を受験する方は増加しています。



増加の背景の1つには、社会の変化により1つの会社で長く働き続けることが難しくなっている、雇用が不安定になっていることがあります。 それを受けて、「電気工事という専門の資格・技術を持つことで、仕事がなくならないようにしたい(食いっぱぐれない)」 「転職する時に、有利になるようにしたい」という気持ちが強くなっているようです。


リーマンショックがあった2008年頃をさかいに、受験者数が増えていることなどは、分かりやすい点です。 実際、電気工事士として長く働いている方からは、「一度技術を身につけると、一生使えて仕事がなくなることはない」 という声をよく聞きますので、理にかなっていると思われます。


また、インターネット回線、太陽光発電、エコキュート、燃料電池、 内装・設備のリフォ―ムなどの工事が増えていることで、電気工事士の活躍の場が広がっていることもあります。 需要が増えていることも、電気工事士の取得を目指す方の増加につながっているようです。 電気工事士取得の動機は、電気工事士のやりがいって何?からも分かります。


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実際に、電気工事士として就職する時の年齢制限は?

最後に、電気工事会社に就職する場合についても、簡単にお伝えします。 電気工事士の求人募集で年齢制限があるかどうかは、企業によって異なります。 「電気工事へのヤル気や興味があれば、年齢は気にしない」という声も聞きますし、 一方で「未経験者を採用するなら、20~30代がいい」という声も聞きます。


1つの目安として、私たちが運営する電気工事専門の求人サイトでの応募条件の内訳を調べると、 求人全体の中で、「年齢不問で未経験者募集」をしている求人の割合は、30%でした(2017年9~11月掲載の求人を対象)。 また、「未経験で年齢制限40代までの募集」は14%あり、年齢不問の求人とあわせると44%です。


年齢が30代や40代以上となっても就職のチャンスはありそうです。 ただ、実際に内定を得て入社するには、しっかりと面接で転職意欲をアピールする必要がありますし、入社後も自主的に早く仕事を覚えることも大切になりそうです。詳しくは、40代・未経験から電気工事士への転職にも書かれていますので、ご確認ください。


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