30代の未経験からでも、電気工事士になるのは間に合うか?

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目次

30代は、仕事人生の1つの節目。
これからも今の仕事を続けるのか?
新しい仕事に踏み出すのか?色々と考えますよね。


電気工事士は、実務経験を積んでいけば、「手に職をつけられる」 「仕事がなくならないので、安定する」などの魅力があります。 「電気工事士、ちょっといいかも・・・」「もう少し詳しく知りたい」と興味を持たれているでしょうか。


一方で、未経験から始める不安や、30代から始められるのか?間に合うのか?といったことも気になっているかもしれません。 転職するのかしないのか・転職するならどのように進めるのか、といった点について、参考になりそうな情報を、このページではお伝えします。 電気工事士専門の求人サイト(工事士.com)を運営する中で、企業の採用担当者や働いている方から直接聞いている内容です。ご活用ください。




30代・未経験で応募できる求人ってあるのか?

ではまず、工事士.comに掲載されている求人の応募条件をまとめましたので、
その内容をお伝えします。



▽応募条件の内訳
「未経験OK・年齢不問」 ・・・ 32%
「未経験OK・30代OK」  ・・・ 33%
「未経験OK・20代まで」 ・・・ 2%
「経験必要」       ・・・ 33%



・未経験OK・30代OKは、「年齢制限が30代OKの求人と、40代以上OKの求人の合算」。
・2017年9~11月掲載の求人を対象。




「30代・未経験の方」が応募条件に合致する求人は、全体の65%でした。 未経験OKの求人のほとんどで、30代の方は募集対象となっているようです。 実際に、電気工事会社の採用担当者と話をしていても、 「未経験でOKです。年齢は20~30代の人がいいかな。」というフレーズを耳にすることは多いので、実感にも近いです。


また「30代・未経験で、無資格の方」が応募条件に合致する求人は、全体の55%でした。 資格の有無にかかわらず、求人募集はありそうですね。 「30代・未経験で電気工事士を始めたい方」を必要としている企業があると言えます。


ただ、もう少し実情をお伝えすると
「経験不問・年齢不問だけど、経験あると、ありがたい。」
「できれば、なるべく20代の人がいい。」


という企業もあれば、 「中途半端な経験よりも、やる気ある未経験者の方が歓迎する。」 「年齢とかよりも、電気工事に興味持って頑張れるかが大事だよね。」という企業もあります。 これは、どちらの声も、電気工事会社の社長や採用担当者から聞きます。

応募できる求人は確かにありますが、実際に「入社できるかどうか」「入社後、現場に出て活躍できるかどうか」は、 会社によって、転職者によって違ってきそうです。



30代・未経験から電気工事士になるのは、アリ?ナシ?

未経験から始める仕事は、どれも大変ですが、「未経験から電気工事士って、ぶっちゃけどうなのか?」という点を少し掘り下げてみます。 実はいま、電気工事士の資格取得を目指す方は、年々増えています。 次のグラフの通りです(第二種電気工事士の筆記試験・受験者数)。未経験から活躍していけることも関係していそうです。




●学歴・経歴に関係なく、受験可能
電気工事士として働き出すと、第二種電気工事士の資格を取ることになります。 第二種電気工事士の試験は、どなたでも受験することが可能です。 資格を取得するのに、必須となる学歴や経歴はありません。 そのため、「電気工事士の仕事がしたい!」 「電気工事士の資格を取りたい」と思った方は、どなたでも受験することができます。


30代・未経験から電気工事会社に転職している人の経歴を見ても、接客、飲食、販売、工場、清掃、ドライバー、物流、介護、IT、営業、経理、自衛隊、公務員など、様々です。 第二種電気工事士の資格は、入社前に取得している方もいますし、入社後に資格取得している方もいます。どちらもあります。




●過去問対策で、試験の合格率UP
第二種電気工事士の試験は、事前対策がもちろん必要ですが、ある程度の合格方法・勉強方法が存在します。 筆記試験は、マークシート式で全50問。6割の正解率で合格です。50問の中でも出題パターンがあり、対策がしやすい試験です。 筆記試験間近になると、「1週間前の直前対策!」の講習に人気あります。もちろん本来は、もっと前から対策した方がいいです。 技能試験については、事前に問題が公表されて、その中の1問が出題されます。


勉強せずに合格できるほど甘くはないです。簡単な訳ではないです。 ただし、勝ち方・勝ちパターンがあり、ポイントは過去問を繰り返し解くことです。 電気工事士試験の過去問対策をすれば、十分に合格が可能です。




●仕事がなくならない
電気は、わたしたちの生活に欠かせないものです。 オフィスや住宅、ビルなどの建物で必ず使われますし、鉄道や工場を動かすのにも電気が必要です。 一度現場で身につけた電気工事の技術は長く使うことができます。 上記の通り、学歴や経歴に関係なく国家資格を取得でき、一度技術をつけると、仕事がなくならない。こういったことも人気の理由です。




●実は広い、活躍フィールド。設備関連のつぶしが効く
あまり知られていませんが、実は、電気工事士の活躍の場は広いです。 建設現場以外でも、求人募集があります。例えば、誰もが知っている有名テーマパークのアトラクションを設置する場でも、電気工事士は活躍しています。 全国展開する飲食チェーン店などでも、配膳や洗浄の設備のために、電気工事士の資格・経験を持っている方を募集しています。


世の中のほとんどの設備や機材は、電気を動力としているので、設備の設置工事~保守に、電気工事の経験が役立ちます。 最近だと、防犯意識が高まっている為、防犯カメラなどの設置工事の案件が年々増えて、人材募集も盛んです。 同じように、インターネット回線・wifi設置工事での募集も多いです。このように、電気工事士の資格・経験を持っている方が 、就職して活躍できる場は、建設業界以外にも広がっています。




●現場で技術を身につけるのは大変です
一方で、現場で技術も身につける・一人前になるのは、簡単なことではありません。 「休みが少なくなりがち」「現場で覚える仕事が多い」という大変さは、間違いなくあります。 一度身につけると大いに役立つものの、一度身につけるまでが大変、だと感じます。 また、未経験からですと、一時的に給料が下がることも予想されます。



電気工事士の仕事の大変な点も、 電気工事士として働く魅力・やりがいも両方を、是非理解してください。 「楽して稼ぎたいな~安定したいな~」ぐらいだと、かなり苦労すると思います。 「30代を目処に、新しく再出発して、頑張っていこう!」という気持ちは必要ではないでしょうか。 その気持ちがあれば、30代の未経験からでも、電気工事士になるのは間に合います。




電気工事士になったら、その先の仕事はどうなる?

30代から電気工事士になったら、その後も40代、50代、と長い時間を過ごしていくことになります。 電気工事士として現場で働き出したら、その先どのような仕事をしていくことになるのでしょう? 先の話になりますが、せっかく未経験から転職するなら、少しイメージしてみましょう。


●入社した会社で現場経験を積んで、給料アップ・役職アップ
現場での仕事を覚えて一人前になったら、次は現場の責任者を担当したり、後輩の指導を任されたりすると思います。 工事現場では、知識・技術が重要ですので、力がつけば現場で頼られることも増えますし、給料も上がっていきます。 未経験から入社して一人前になったあなたは、会社からすると、かわいいものです。 就職した会社で着実にステップアップしていけるのは良いですよね。




●他の電気工事士会社に転職して、希望に近い働き方を
長年働いていれば、仕事に求めることは変わるでしょう。 就職して初めは「技術を覚えよう」と必死に過ぎていきますが、30代・40代は、仕事や人生の転換期でもあります。 給料や福利厚生などの待遇面もそうですし、勤務地・勤務時間・休日など、働く上での優先順位が変わるかもしれません。 そんな時は、資格・経験を活かして、新たな勤務先を探しましょう。




●別種類の工事経験を積む
電気工事と呼ばれる仕事の中でも、領域は幅広いです。 住宅、マンション、ビル、工場、学校、道路、鉄道、発電所、携帯電話基地局などの現場があります。 仕事の種類も、配線工事、計装工事、通信工事、空調工事、リフォーム工事など幅広く、それぞれに違いがあります。 別の新しい工事現場・工事内容で経験を積んでいく道もあります。




●現場監督、設備保守の仕事へ
建設現場では、実際の工事をする電気工事士(職人)と、工事全体の管理や指示・命令を出す現場監督とがいます。 電気工事士としての経験を活かして、監督の仕事に進んでいく道もあります。電気工事士と監督の仕事は別物で、この場合は職種自体が変わっていきます。 電気工事士経験者の監督は、現場感があることや電気工事士とのコミュニケーションが取り易いことが強みとなります。 あるいは、建物の工事をする仕事から、建物の日常の保守・メンテナンスを行う仕事へ進む道もあります。




●建設業界とは違う業界へ
電気工事士の活躍の場は幅広いという話を上述しましたが、機械メーカー、食品メーカー、飲食店チェーン、有名テーマパークの設備工事、 最近では大規模太陽光パネルの保守など、いろいろな現場で長く活躍できます。 電気工事士の仕事は、建設現場の中では比較的、その他の業界からも求められる資格・経験を積めそうです。“電気”ならではの特徴だと思います。




電気工事士への転職活動でうまくいくコツ・方法は?

最後に、30代・未経験から電気工事士への転職活動をする時の、いくつかのポイントをお伝えします。



●「接点」を見つけて、アピールする
電気工事士の仕事は、初めに覚えることが多く、苦労することが多いです。 「どんなに教えても、本人が覚えようとしないと覚えられない。」 「興味を持っているか・覚えようとしているかは、見ていれば分かる」といったお声を良く聞きます。 そのため、あなたと面接している時、社長や採用担当者は「入社後に、頑張ってくれるだろうか?自分から覚えようとしてくれるだろうか?」 といったことが気になっています。


「どういうきっかけで電気工事士になろうと思ったのか?」に対する自分なりの回答を用意しておくことが、企業へアピールする1つの方法です。 例えば、「プラモデルが小さい時に好きだった。電気機器を触るのが楽しかった。」という話などはよく聞きます。 どんなことでもいいので、「自分自身と、電気や機械との接点」を見つけてみてください。




▽接点を見つけましょう!

ものづくりとか、工事して建物で出来るのが面白そうと感じる/小さな時からプラモデルや電気機器を触るのが好きだった/おもちゃを組み立てたり分解したりして遊ぶのが好きだった/バイクや車が好きでメンテナンスしたりよくいじる/家具の組み立てが楽しい/DIYをする/楽器のチューニングが好き/家族・知人に建設業で働く方がいた/知人から工事の話を聞いて面白そうだと思った/現場の様子を見た時があって興味を持った/建設現場・作業現場見るのが楽しい etc

引用 : 電気工事士に向いてる人



電気工事士に興味を持って、このページを見てくれていると思いますので、きっと何かしらの接点・理由があるはずです。 それを探って、内定を得やすくしましょう。 あるいは、資格を持っていない場合、「資格の勉強を既にしている」「○○年○月の試験で、資格を取りたいと思っている」といったことでも、アピールに繋がります。

電気工事士への志望動機を書く方法も参考にしてください。




●気になる求人には、まずは応募を
30代の未経験で応募できる求人はありますが、実際に内定を得られるかは別です。 その求人に応募しているライバルは、資格・経験がある人や、20代前半の未経験者かもしれません。 気になる求人には、まずは応募していきましょう。複数の求人に一緒に応募した方が、内定を得られる確率が高まります。




●求人で注目する箇所
また、30代・未経験のあなたを歓迎してくれている求人があれば、知りたいですよね。 例えば、求人情報の中に「1年前に、30代未経験の人が入社して、活躍します!」などと書いてあったら、同じように成長していける可能性が高いかもしれません。 こうした応募条件とは別の箇所に注目するのも、1つのコツです。


30代から一回り上になりますが、40代・未経験から電気工事士に転職できるか?の 「5.それでも、転職活動は簡単ではない」も参考になるかもしれませんので、ご覧ください。

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