【実はすごい】第一種電気工事士の合格率は約56%!難易度を他資格と比較して解説

電気工事士の資格・試験

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第一種電気工事士の過去6年間の平均合格率は、学科試験(筆記・CBT方式)が56.5%、技能試験(実技)が62.7%です。

第一種電気工事士の合格率は第二種電気工事士よりも低く、国家試験の中でも「中間~やや難しいレベル」の“すごい”資格だと言えます。

一方で、しっかりと勉強して準備すれば十分合格のチャンスがあります。

そこで今回は、第一種電気工事士の合格率や難易度、おすすめの勉強方法などをご紹介していきます。

この記事でわかること


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【最新版】第一種電気工事士(学科・技能)の合格率は?過去6年の推移調査

第一種電気工事士の試験は、筆記またはCBT方式で行われる【学科試験】と、実技方式で行われる【技能試験】の2つがあります。

両方に合格し、かつ免状交付条件をクリアした際に、第一種電気工事士の資格を取得できます。

2019年〜2024年(上期)の第一種電気工事士の平均合格率は、学科(筆記・CBT方式)56.5%、技能(実技)62.7%です。

第一種電気工事士の平均合格率

それでは、学科(筆記・CBT方式)、技能(実技)それぞれ過去6年の合格率推移を見ていきましょう。

学科試験(筆記・CBT方式)の合格率

2019年〜2024年(上期)の学科試験(筆記・CBT方式)の平均合格率は56.5%です。

最も高かったのは2023年の61.6%、最も低かったのは2020年の52.0%でした。

ちなみに、2017年・2018年の合格率は共に40%台でしたが、直近6年間は50%後半〜60%あたりを推移しています。

■第一種電気工事士学科試験(筆記・CBT方式)合格率

年度 合格率 受験者数(人) 合格者数(人)
平均 56.5% 31,776 17,821
2024年度(上期) 59.3% 11,997 7,112
2023年度 61.6% 33,035 20,361
2022年度 58.2% 37,247 21,686
2021年度 53.5% 40,244 21,542
2020年度 52.0% 30,520 15,876
2019年度 54.1% 37,610 20,350

※参考:第一種電気工事士試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)

技能試験(実技)

2019年〜2024年(上期)の技能試験(実技)の平均合格率は62.7%です。

最も高かったのは2021年の67.0%、最も低かったのは2024年上期の57.0%でした。

直近6年間の技能試験(実技)の合格率は55%から60%を超える程度となっており、学科試験(筆記・CBT方式)よりも高いです。

■第一種電気工事士 技能試験(実技)合格率

年度 合格率 受験者数(人) 合格者数(人)
平均 62.7% 22,507 14,224
2024年度(上期) 57.0% 11,589 6,607
2023年度 60.6% 26,143 15,834
2022年度 62.7% 26,578 16,672
2021年度 67.0% 25,751 17,260
2020年度 64.1% 21,162 13,558
2019年度 64.7% 23,816 15,410

※参考:第一種電気工事士試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)

技能試験(実技)の合格率のほうが高い理由は、問題が事前に発表されるため対策を取りやすいからだと考えられます。

技能試験(実技)は、事前に10問の候補問題が公表され、その中から1問が試験当日に出題されます。

また、技能試験(実技)を受けるのは学科試験(筆記・CBT方式)合格者のみですので、より試験への本気度も高いと言えるでしょう。

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第一種電気工事士は難しい!?第二種電気工事士と比較

コンセント取付する電気工事士

第一種電気工事士は第二種電気工事士の「上位資格」と言われるとおり、第二種電気工事士よりも難易度が高いです。

では、下記3つの観点から、第一種電気工事士と第二種電気工事士の難易度を比較してみましょう。

第一種電気工事士のほうが難易度が高い理由


合格率

第一種電気工事士と第二種電気工事士の過去6年間平均合格率の比較は下記のとおりです。

資格種類 学科試験 合格率 技能試験 合格率
第一種電気工事士 56.5% 62.7%
第二種電気工事士 60.6% 70.9%

※参考:試験実施状況の推移【第一種第二種
         (一般財団法人 電気技術者試験センター)

第一種電気工事士の合格率は、第二種電気工事士よりも学科で約5%、技能で約7%低いため、第二種電気工事士よりも難易度が高いと言われています。

第二種電気工事士の合格率や難易度については「合格率でわかる!第二種電気工事士の難易度と必要な勉強時間」で詳しくご紹介しています。


ターゲット層

第一種電気工事士は、第二種電気工事士と比べ、より電気工事従事者向けの試験であることも難易度が高い理由の1つです。

第二種電気工事士は、「電気工事業界への就職を目指す未経験の方」や「電気工事会社に勤める見習いの方」、さらには「学校のカリキュラムで受験する高校生・専門学生」や「DIYなど趣味の一環として電気工事を行いたい方」など、これから電気工事を始める方向けの試験となっています。

そのため、問題内容も基礎的なものが多いです。

一方、第一種電気工事士は、問題内容も第二種より専門的で、電気工事従事者向けの試験となっています。

実務経験

第一種電気工事士は実務経験がないと免状交付されないため、難易度が高いと言えます。

第二種電気工事士は、学科試験(筆記・CBT方式)と技能試験(実技)に合格すれば誰でも免状をもらえます。

一方、第一種電気工事士は、試験に合格しても3年以上の実務経験がないと免状をもらえません。

実務経験が必要になるということから、第二種電気工事士と比べ取得が難しい資格だと言えるでしょう。

第一種電気工事士と第二種電気工事士の違いは電気工事士「1種」と「2種」の違いは?仕事内容や難易度を解説!でさらに詳しく解説しています。


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第一種電気工事士は他の資格と比べてすごい!国家資格の難易度と比較

電気工事士の男性

第一種電気工事士は、国家資格の中でも「中間~やや難しい」レベルにある“すごい資格”です。

そこで、難易度の目安として、第一種電気工事士と他の国家資格の合格率を比べてみましょう。

■ 国家資格の合格率 一例

資格種類 合格率
第一種電気工事士 学科:55%、技能:65%
ガス溶接作業主任者 80%程度
介護福祉士 80%程度
ボイラー整備士 60~70%程度
危険物取扱者乙種(4種除く) 60~70%程度

参考:免許試験の統計(公益財団法人 安全衛生技術試験協会)
      2024年介護福祉士国家試験合格発表(介護のみらいラボ)
      試験実施状況(一般財団法人 消防試験研究センター)


資格によっては指定学科の卒業が必須だったり、受験資格が異なったりするため、合格率だけで難易度の全てが分かるわけではありません。

しかし一つの目安として合格率を比べてみると、第一種電気工事士の合格率は、学科試験が56.5%、技能試験が62.7%のため、上記の国家資格よりも難易度が高いと考えられます。

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第一種電気工事士の試験概要

資格試験

第一種電気工事士の試験情報を下表にまとめました。

■第一種電気工事士の試験情報

項目 学科試験 技能試験
受験資格 なし
免状交付条件 3年以上の実務経験
出題内容 電気工事の基本知識

(学科試験範囲)

電気工事の基本作業

(候補問題)

問題数 50問 1問
合格ライン 60点/100点 欠陥なし
合格率 約55% 約65%
受験手数料 ネット申込:10,900円

書面申込:11,300円

参考:第一種電気工事士 試験案内

第一種電気工事士の試験内容については、第一種電気工事士ができることは?仕事内容・試験概要・取得するメリットを解説で詳しく解説しています

また、受験資格・免状交付条件については、第一種電気工事士の受験資格|免状取得には実務経験3年以上が必要で詳しく解説しています。

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第一種電気工事士の勉強方法は?試験対策ポイントまとめ

ポイント紹介

第一種電気工事士に合格するには、しっかりと対策をしておく必要があります。

以下のポイントを抑えて第一種電気工事士の試験対策を行いましょう。

第一種電気工事士の勉強方法
  • 学科試験は暗記問題を中心に勉強
  • 過去問を繰り返し解く
  • 技能試験はとにかく候補問題を練習


学科試験(筆記・CBT方式)は約8割が暗記問題となっているため、暗記科目を中心に勉強しましょう。

また、学科試験(筆記・CBT方式)では過去の試験と似た問題が出題されることもあるため、過去問を繰り返し解くことも効果的です。

「工事士.com」の『過去問クイズ』では、第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)過去15年分の問題を解くことができます。

スマホから片手でできるクイズ形式になっているため、移動中などのスキマ時間などで気軽に試験勉強対策を行えます。
ぜひ皆さんも第一種電気工事士の過去問クイズに挑戦してみてください!

 

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第一種電気工事士の学科試験対策について「第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)のポイント解説!勉強方法やコツを紹介」でさらに詳しく解説しています。


第一種電気工事士の技能試験(実技)では、事前公表される候補問題を練習しておきましょう。

欠陥がなければ合格できるため、試験当日にケアレスミスをしないよう、実際に手を動かしておくことが大切です。

第一種電気工事士の技能試験対策について「第一種電気工事士の技能試験(実技)のポイントを解説!効果的な準備で合格率アップ!」でさらに詳しく解説しています。


第一種電気工事士の勉強時間はどれくらい?

時計

第一種電気工事士に合格するために必要な勉強時間は、学科試験が30~100時間、技能試験が10時間以上です。

勉強開始前のご自身のレベルにもよるため、ひとつの目安としてください。

■第一種電気工事士の勉強時間

第一種電気工事士の勉強時間
学科試験 30〜100時間
技能試験 10時間~

第一種電気工事士の勉強時間については「第一種電気工事士に必要な勉強時間は?《実際の受験者にアンケート調査》」で詳しく解説しています。

実際の受験者から集めたアンケートを基にデータをまとめているため、参考にしてみてください。

第一種電気工事士の試験日程

2024年度の第一種電気工事士試験のスケジュールは下記のとおりです。

■ 第一種電気工事士 2024年度試験スケジュール

第一種電気工事士2024受験カレンダー

引用:電気工事士の資格試験スケジュールカレンダー2024(工事士.com)

日程 上期
(申込終了)
下期
申込期間 2024年2月9日(金)~3月8日(金) 2024年7月29日(月)~8月15日(木)
学科試験日
(筆記方式)
なし 2024年10月6日(日)
学科試験日
(CBT方式)
2024年4月1日(月)~5月9日(木) 2024年9月2日(月)~9月19日(木)
技能試験日 2024年7月6日(土) 2024年11月24日(日)

参考:試験日程について(電気技術者試験センター)

第一種電気工事士の試験はこれまで年1回しか実施されていませんでしたが、令和6年度より年2回実施されるようになりました。

申し込み期間など忘れないよう、しっかり確認しておきましょう。

2024年度の第一種電気工事士の試験日・申込日・申込み方法は、2024年(令和6年)第一種電気工事士の申込方法と試験日|画像付きでわかりやすく解説で詳しく解説しています。

また、合格発表日については【2024年度版】第一種電気工事士試験の合格発表はいつ?確認方法や手順を解説!にてご確認ください。


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よくある質問

この記事を読んだ方が気になる疑問をまとめました。

第一種電気工事士は実務経験なしで受験できますか?

第一種電気工事士の試験自体は実務経験なしでも受験できますが、免状交付には3年以上の実務経験が必要です。

第一種電気工事士の実務経験については、「第一種電気工事士の受験資格と免状交付条件」で詳しく解説しています。

第一種電気工事士の合格発表はいつですか?

第一種電気工事士の合格発表日は、例年学科試験が試験日の2週間後、技能試験が試験日の1ヶ月後となっています。

第一種電気工事士の合格発表日については【2024年度版】第一種電気工事士試験の合格発表はいつ?確認方法や手順を解説!をご確認ください。

第一種電気工事士は独学でも合格できますか?

第一種電気工事士は独学でも合格を狙えます。

第一種電気工事士は、第二種電気工事士よりも応用知識が必要な問題が多く、難易度は高いです。

しかし、テキストで知識をインプットし、過去問で実践式にアウトプットしていけば、独学でも合格ラインを目指せます。

なお、独学の場合は、スマホから片手でできるクイズ形式で解答できる「工事士.com」の『過去問クイズ』で、知識を定着させていくといいでしょう。

 

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第一種電気工事士の年収はどれくらいですか?

第一種電気工事士の平均年収は550万円です。(所定外給与額(残業代等)を除く)

資格手当がある企業では、第二種電気工事士よりも高い金額をもらえることが多いです。

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まとめ

今回は、第一種電気工事士の合格率や難易度、試験概要や勉強方法などについてお伝えしました。

この記事のまとめ
  • 第一種電気工事士の合格率は、学科(筆記・CBT方式)で56.5%、技能(実技)で62.7%
  • 第一種電気工事士は第二種電気工事士よりも難易度が高い
  • 第一種電気工事士は国家試験の中でも「中間~やや難しいレベル」の“すごい”資格
  • 第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)の合格点は60点以上
  • 第一種電気工事士の学科試験(筆記・CBT方式)は暗記問題を中心に勉強すれば合格ラインを狙える


第一種電気工事士は第二種電気工事士の上位資格のため、合格率は低くなり、難易度は高まります。

しかし、傾向と対策をしっかり行えば、十分合格ラインに近づける資格です。

皆さんも第一種電気工事士の資格を取得し、電気工事士としてさらなるキャリアを手に入れてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、第一種電気工事士の免状交付には3年以上の実務経験が必要です。

そのため、電気工事会社へ転職して実務経験を積みながら、第一種電気工事士の試験勉強をすることもできます。

「工事士.com」は、電気工事に特化した求人サイトですので、まずは気になる企業を探してみてはいかがでしょうか。

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