第二種電気工事士の学科試験(筆記/CBT)免除申請の方法は?条件と注意点も解説

電気工事士の資格・試験

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この記事では、第二種電気工事士の学科試験(筆記/CBT)免除の条件をはじめ、以下について解説します。


以下の条件のいずれかに該当する場合、第二種電気工事士の学科試験(筆記/CBT)が免除されます。

免除条件に当てはまる方は、免除申請に必要な証明書類免除申請の申し込み・手続き方法を参考に、早めに手続きを行いましょう。

学科試験(筆記/CBT)免除者の条件
  1. 前回の第二種電気工事士学科試験に合格した方
  2. 高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方
  3. 第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者
  4. 鉱山保安法第18条の規定による試験のうち、電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した方
  5. 旧自家用電気工作物施設規則第24条第1項(ヘ)及び(ト)の規定により電気技術に関し相当の知識経験を有すると認定された方
  6. 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者


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第二種電気工事士ができること・試験の内容・将来性については「第二種電気工事士ができることは?試験内容と将来性を解説」で詳しく解説しています。

第二種電気工事士の学科試験(筆記/CBT)免除の条件は?

以下6つの条件のいずれかに該当する方は、第二種電気工事士の学科試験(筆記/CBT)が免除されます。

学科試験(筆記/CBT)免除者の条件
  1. 前回の第二種電気工事士学科試験に合格した方
  2. 高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方
  3. 第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者
  4. 鉱山保安法第18条の規定による試験のうち、電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した方
  5. 旧自家用電気工作物施設規則第24条第1項(ヘ)及び(ト)の規定により電気技術に関し相当の知識経験を有すると認定された方
  6. 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者


「直近の学科試験に合格した方・電気工学の課程を履修した方・電気工事士の上位資格を持っている方は学科試験(筆記/CBT)が免除になる」と考えていただくとわかりやすいかと思います。

免除条件によって、必要となる証明書類が異なります。
次では免除条件別に必要な証明書類と準備方法を解説します。

学科試験(筆記/CBT)免除申請の証明書類と準備方法

第二種電気工事士学科試験の免除対象者別証明書類は下表のとおりです。

■学科免除の条件と必要な証明書類

学科試験免除の対象となる方 免除申請時に必要な証明書類
前回の第二種電気工事士学科試験に合格した方 証明書類は不要
高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方 学科試験免除証明書に学校長の証明
第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者 電気主任技術者免状の複写
鉱山保安法第18条の規定による試験のうち、電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した方 以下いずれかの複写
・合格証明書
・国家試験合格証
旧自家用電気工作物施設規則第24条第1項(ヘ)及び(ト)の規定により電気技術に関し相当の知識経験を有すると認定された方 以下いずれかの複写
・自家用電気工作物主任技術者技能認定証明書
・自家用電気工作物主任技術者技能認定書
旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者 (1)左記検定規則に基づく検定試験の合格者の場合は以下いずれかの複写
・合格証明書
・合格証書
(2)左記検定規則による認定学校(旧制の大学、工業専門学校、工業学校等の電気科です。)の 卒業者の場合は以下いずれかの複写
・卒業証明書
・卒業証書

参考:第二種電気工事士受験案内

前回の学科試験(筆記/CBT)合格者

前回の学科試験(筆記/CBT)合格者には、必要な提出書類はありません。

■免除申請手続き前の準備

申し込み時に前回試験の受験番号を入力する必要があるため、免除情報の検索ページで前回の学科試験の受験番号を確認しておきましょう。


高等学校・高等専門学校・大学等の電気工学課程終了者

高等学校・高等専門学校・大学等の電気工学課程終了者は、学科試験免除申請証明書に学校長の証明をもらったものを提出する必要があります。

■免除申請手続き前の準備

卒業した学校に問い合わせて、学科試験免除申請証明書に学校長の証明をもらっておきましょう。

※学科試験免除申請証明書は第二種電気工事士試験学科試験免除証明書および宛名用紙P2を使用してください。

赤枠の箇所は自分で記載し、青枠の箇所は卒業した学校の学校長に記載してもらいましょう。

第二種電気工事士学科試験免除申請の証明書

電気主任技術者免状の取得者

第一種・第二種・第三種電気主任技術者免状の取得者は、電気主任技術者免状のコピーを提出する必要があります。

■免除申請手続き前の準備

自身が持っている電気主任技術者免状を、コンビニや自宅のコピー機で印刷しておきましょう。


鉱山保安法に基づく試験合格者

鉱山保安法に基づく試験合格者は、鉱山保安技術職員のうち電気保安係員の合格証明書または国家試験合格証のコピーを提出する必要があります。

■免除申請手続き前の準備

自身が持っている合格証明書または国家試験合格証を、コンビニや自宅のコピー機で印刷しておきましょう。


自家用電気工作物主任技術者技能認定者

自家用電気工作物主任技術者技能認定者は、自家用電気工作物主任技術者技能認定証明書または自家用電気工作物主任技術者技能認定書のコピーを提出する必要があります。

■免除申請手続き前の準備

自身が持っている自家用電気工作物主任技術者技能認定証明書または自家用電気工作物主任技術者技能認定書を、コンビニや自宅のコピー機で印刷しておきましょう。


電気事業主任技術者の有資格者

電気事業主任技術者の有資格者のうち、旧電気事業主任技術者資格検定規則に基づく検定試験の合格者は、合格証明書または合格証書のコピーを提出する必要があります。

認定学校(旧制の大学、工業専門学校、工業学校等の電気科)の 卒業者は、卒業証明書または卒業証書のコピーを提出する必要があります。

■免除申請手続き前の準備

自身が持っている合格証明書または合格証書、卒業証明書または卒業証書を、コンビニや自宅のコピー機で印刷しておきましょう。


2024年度上期試験の学科試験(筆記/CBT)免除申請期限はいつまで?

2024年度第二種電気工事士上期試験の学科試験(筆記/CBT)免除申請期限は、2024年4月28日(木)です。

2024年4月28日(木)までに申請書類が電気技術者試験センターに届いている必要があるため、注意してください。

「学科試験免除者」として申し込みしていても、未提出(未着を含む)の場合は学科試験(筆記方式)からの受験となってしまいます。
そのため、申し込み手続きが完了したら早めに申請書類の提出を行いましょう。

以下の理由から、免除申請書類は「特定記録」等の配達記録が残る方法で提出してください。

  • 免除申請書類には個人情報が記載されているため
  • 郵便事故等による未着の場合でも特別な対応はしてもらえないため


学科試験(筆記/CBT)免除申請の申し込み・手続き提出方法【パターン別】

第二種電気工事士の学科試験(筆記/CBT)免除申請の申し込み・手続き提出方法を、パターン別に解説します。

免除申請の手続きパターン
  • 前回の学科試験(筆記/CBT)に合格している場合
  • その他の免除者のうち令和2年度以降に免除申請書類を提出したことがある場合
  • その他の免除者のうち免除申請書類を提出したことがない場合

マイページを作成したことがない方は、第二種電気工事士試験のマイページ作成方法を参考に、マイページを新規作成してから以下の手続きを実施してください。

前回の学科試験に合格している場合

前回の学科試験に合格している方は、以下の手順で申し込み・手続きしてください。

■免除申請の手順

  1. 「学科試験 免除者」を選択
  2. 学科試験免除項目1を選択
  3. 前回の学科試験受験番号を入力

まずは申込時の試験区分選択画面で「学科試験 免除者」を選択してください。

「学科試験 免除者」の選択画面

学科試験免除項目1(令和◯年度第二種電気工事士◯期学科試験を合格された方)の「次へ」ボタンをクリックしてください。

免除項目1の選択

その後、免除情報の検索ページで確認した前回の学科試験受験番号を入力してください。

前回の第二種電気工事士学科試験(筆記/CBT)受験番号の入力

「合格情報が確認できました」と表示されたら、学科試験免除申請は完了です。

合格情報の確認画面

前回試験に合格しているのに「合格情報が確認できませんでした」と表示された場合は、電気技術者試験センター本部事務局〔TEL:03-3552-7691〕(平日9時〜17時15分) に問い合わせてください。

学科試験の免除申請が完了したら、第二種電気工事士試験の申込方法(STEP2)のとおり申し込み手続きを進めてください。


その他の免除者のうち令和2年度以降に免除申請書類を提出したことがある場合

その他の免除者のうち令和2年度以降に免除申請書類を提出したことがある場合は、以下の手順で申し込み・手続きしてください。

■免除申請の手順

  1. 申込時に「学科試験免除者」を選択
  2. 学科試験免除項目2~5の「次へ」ボタンをクリック
  3. 「過去に申し込みをして~」を選択
  4. 提出時の技能試験受験番号を入力

まずは申込時の試験区分選択画面で「学科試験 免除者」を選択してください。

「学科試験 免除者」の選択画面

学科試験免除項目2〜5の「次へ」ボタンをクリックしてください。

免除項目2~5の選択

「過去に申込みをして、学科試験免除用証明書類を提出した」にチェックを入れてください。

「過去に申込みをして~」を選択

その後、免除情報の検索ページで確認した前回の技能試験受験番号を入力してください。

前回の第二種電気工事士技能試験受験番号の入力

「合格情報が確認できました」と表示されたら、学科試験免除申請は完了です。

合格情報の確認画面

前回試験に合格しているのに「合格情報が確認できませんでした」と表示された場合は、電気技術者試験センター本部事務局〔TEL:03-3552-7691〕(平日9時〜17時15分) に問い合わせてください。

学科試験の免除申請が完了したら、第二種電気工事士試験の申込方法(STEP2)のとおり申し込み手続きを進めてください。


その他の免除者のうち免除申請書類を一度も提出したことがない場合

その他の免除者のうち免除申請書類を一度も提出したことがない場合は、以下の手順で申し込み・手続きしてください。

■免除申請の手順

  1. 申込時に「学科試験免除者」を選択
  2. 学科試験免除項目2~5の「次へ」ボタンをクリック
  3. 「申し込みをしていない~」を選択
  4. 注意事項に同意して「次へ」ボタンをクリック
  5. 申し込み手続きを完了させる
  6. 貼付用QRコードをダウンロード・印刷
  7. 申請書類にQRコードを貼り付けて郵送

まずは申込時の試験区分選択画面で「学科試験 免除者」を選択してください。

「学科試験 免除者」の選択画面

学科試験免除項目2〜5の「次へ」ボタンをクリックしてください。

免除項目2~5の選択

「申込みをしていない(新たに学科免除用証明書の提出が必要な方)」にチェックを入れてください。

「申込みをしていない」を選択

注意事項を確認し、「同意する」にチェックして「次へ」ボタンをクリックしてください。

注意事項に同意する

以上で申し込みで実施する手続きは完了です。

第二種電気工事士試験の申込方法(STEP2)のとおり申し込み手続きを完了させてください。


申し込み手続きが完了したら、申請書類を提出しましょう。

マイページのマイページメニュー内「試験申込」をクリックしてください。

マイページ内の「試験申込」をクリック

申込タブから「免除証明書添付用紙(QRコード付き)はこちら」をクリックしてください。

申し込みタブから免除証明書添付用紙(QRコード付き)をダウンロード

表示されたPDFファイルを印刷し、QRコードを切り取って申請書類の右下に貼り付けてください。

免除証明書添付用紙(QRコード付き)の見本

申請書類を試験センターに郵送してください。

学科試験免除証明書の提出に係るお願いP3の送付票(提出先の住所記載済み)を印刷して送付しましょう。

免除申請書類を郵送する際は、以下の理由から「特定記録」等の配達記録が残る方法で提出してください。

  • 免除申請書類には個人情報が記載されているため
  • 郵便事故等による未着の場合でも特別な対応はしてもらえないため


免除申請後の受験の流れ

免除申請後の受験の流れは以下のとおりです。

免除申請後の流れ
  1. 技能試験の練習
  2. 技能試験の受験
  3. 技能試験の合格発表
  4. 免状交付申請
  5. 免状取得


免除申請手続きが完了したらまずは技能試験の練習から始めて合格を目指しましょう。

さらに詳しい受験の流れは「第二種電気工事士試験の受験申込みから免状交付までの流れ」で解説しています。

学科試験(筆記/CBT)免除申請の注意点

第二種電気工事士の学科試験(筆記/CBT)免除申請では、以下の項目に注意してください。

■免除申請の注意点

  • 免除申請書類は配達記録が残る方法で提出
  • 免除を受けるには期限までに申請が必要

免除申請書類は配達記録が残る方法で提出

以下の理由から、免除申請書類は「特定記録」等の配達記録が残る方法で提出しましょう。

  • 免除申請書類には個人情報が記載されているため
  • 郵便事故等による未着の場合でも特別な対応はしてもらえないため


免除を受けるには期限までに申請が必要

学科試験(筆記/CBT)の免除を受けるには、期限までに申請が必要です。

申請期限までに必要な申請書類が電気技術者試験センターに届いている必要があるため、注意してください。

「学科試験免除者」として申し込みしていても、未提出(未着を含む)の場合は学科試験(筆記方式)からの受験となってしまうため、申し込みが完了したら早めに申請書類の提出を行いましょう。

■直近試験の免除申請期限

2024年度第二種電気工事士上期試験の学科試験(筆記/CBT)免除申請期限は、2024年4月28日(木)です。



学科試験(筆記/CBT)免除申請に関するよくある質問

以下では、第二種電気工事士の学科試験(筆記/CBT)免除に関するよくある質問に回答します。

技能試験の合格率と対策方法を教えてください

第二種電気工事士の技能試験の合格率は、約70%です。

免除申請対象者は、技能試験から受験することになります。第二種電気工事士の技能試験に落ちないための対策を参考に、早めに技能試験の対策を始めましょう。

免除対象の高校・高専・大学一覧はありますか?

第二種電気工事士の免除条件のひとつである、「経済産業省令で定める電気工学の課程」を履修できる高校・高専・大学の一覧は公開されていません。

高校・高専・大学で電気について学んだことがある方は、以下の「経済産業省令で定める電気工学の課程」を履修されている可能性が高いです。

  • 電気理論
  • 電気計測
  • 電気機器
  • 電気材料
  • 送配電
  • 製図(配線図を含むものに限る)
  • 電気法規

自分が「経済産業省令で定める電気工学の課程」を履修済みであるかは、自身の出身校に問い合わせて確認してください。

学科試験免除はいつまで有効ですか?

学科試験(筆記/CBT)に合格した方の場合は、次の試験までが学科試験免除の有効期限です。

■例

2023年下期に学科試験(筆記/CBT)に合格した場合、2024年上期試験まで学科試験免除が有効です。


その他の免除者のうち令和2年度以降に免除申請書類を提出したことがある場合は、有効期限はありません。

学科試験(筆記/CBT)の合格率と対策方法を教えてください

第二種電気工事の学科試験(筆記/CBT)の合格率は、約60%です。

免除申請対象者ではなかった場合、学科試験(筆記/CBT)を受験する必要があります。
その場合は第二種電気工事士の筆記試験の勉強方法とコツを参考に、早めに筆記試験対策を始めましょう。

まとめ|第二種電気工事士の学科試験(筆記/CBT)免除申請のやり方

この記事では以下について解説しました。

第二種電気工事士の学科試験(筆記/CBT)の免除条件に当てはまっている方は、免除申請に必要な証明書類免除申請の申し込み・手続き方法を参考に、早めに手続きを行いましょう。

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