消防設備士の難易度・合格率一覧まとめ!おすすめ種類と難易度ランキングを紹介

消防設備士

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最終更新日:

消防設備士の合格率は、甲種が約25〜35%、乙種が約30~60%となっています。
消防設備士には乙種と甲種があり、乙種よりも甲種のほうが難易度が高い傾向にあります。


消防設備士は実用的な資格として、幅広い世代から人気があります。
ただ、消防設備士には甲種・乙種あわせて13種類もあるため、どれを取得すればよいのか迷いますよね。

せっかく資格取得を目指すなら、あらかじめしっかりと計画を立てて、効率的に合格を狙いたいところです。

この記事では、これから消防設備士の資格取得を目指す方に向けて、消防設備士の種類ごとの難易度や合格率をお伝えします。


おすすめの取得順序や、勉強方法、テキストなども紹介していますので、消防設備士取得の参考にしてください。

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消防設備士とは?

消防設備士とは

消防設備士とは、様々な建物に設置されている消防設備を、点検・整備・工事することができる国家資格です。

消防設備士の資格には、乙種(おつしゅ)と甲種(こうしゅ)の2種類があります。

■乙種と甲種の違い

  • 乙種:消防設備の「点検」「整備」を独占的に行うことができる
  • 甲種:消防設備の「点検」「整備」「工事」を独占的に行うことができる

乙種と甲種の違いは「工事を行うことができるかどうか」です。

できることの幅が広がるため、乙種よりも甲種の方がより需要が高く社内での評価や転職に繋がる可能性も上がります。

挑戦してみる価値は十分にあるため、はじめから甲種の取得を目指してみるのもいいでしょう。

種類一覧(全13種)とできることの違い

消防設備士は、乙種・甲種の中でさらに細かく分類が分かれており、全部で13種類の資格があります。

13種類それぞれでできることが異なりますのでご注意ください。

消防設備士の種類一覧と、免状ごとの対象設備は下表のとおりです。

■消防設備士の種類一覧

分類 甲種 乙種 工事及び整備(点検を含む)の対象設備
特類 - 特殊消防用設備等
1類 屋内消火栓設備、屋外消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備等
2類 泡消火設備等
3類 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消化設備、粉末消火設備等
4類 自動火災報知設備、消防機関へ通報する火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備
5類 金属製避難はしご、救助袋、緩降機
6類 - 消火器
7類 - 漏電火災報知器

参考:消防設備士免状の種類(消防試験研究センター)

消防設備士とは?」で、乙種と甲種の違いは「対象設備の工事ができるかどうか」だとお伝えしました。

上記に加え、消防設備士の資格は「特類+1~7類」に分類されており、それぞれ点検・整備・工事を実施できる設備が異なります。

消防設備士が点検、整備、工事を実施できる設備は、取得した免状に記載されている対象設備のみとなります。

■(例)「消防設備士乙種4類」のみを取得している場合

従事可能な業務:「火災報知設備」の点検、整備のみ


消防設備士が対象とする消防設備には「屋内消火栓設備」「自動火災報知設備」「消火器」など様々な種類があります。

詳細は消防設備士|どの種類を取ればいいのか迷わずわかる!で解説しています。

甲種特類・甲種・乙種の受験資格

消防設備士の受験資格

消防設備士試験の受験資格は、以下のとおりです。

■消防設備士の受験資格

種類 受験資格
乙種 なし
甲種特類 甲種第1類から第3類までのいずれか1つと、甲種第4類及び甲種第5類の3種類以上の免状の交付を受けていること
甲種(特類を除く)
詳細はこちら
(a)大学や専門学校等で所定の単位を取得していること
(b)所定の国家資格等の免状を交付されていること
(c)消防用設備の整備や工事補助に関する実務経験を有すること

参考:消防設備士の受験資格(一般財団法人 消防試験研究センター)

参考:甲種消防設備士の受験資格の詳細(一般財団法人 消防試験研究センター)

乙種に関しては受験資格がなく、誰でも受験可能です。甲種に関しては受験資格が必要となります。

甲種特類は、【「甲種第1類~第3類までのいずれか1つ」+「甲種第4類」+「甲種第5類」】の3種類以上を取得していなければ受験することができません。

特類以外の甲種については、さまざまなパターンがあります。特類以外の甲種の受験資格はやや複雑なため、詳細は下記リンクで確認してください。

※参考:甲種消防設備士について(消防試験研究センター)

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消防設備士試験の合格率と難易度

ここからは消防設備士試験の合格率と難易度を具体的に確認していきましょう。

消防設備士の資格は、対応する設備によって資格の分類が異なるため、試験内容や難易度も異なります。

全13種類の合格率を比較

消防設備試験の過去5年間の合格率と、その平均値を種類別にまとめました。

甲種消防設備士(特類~5類)の合格率は下表のとおりです。

■甲種消防設備士の合格率

年度 甲種消防設備士の合格率
特類 1類 2類 3類 4類 5類
平均 27.3% 26.2% 32.8% 34.5% 34.9% 36.0%
2023年度 28.9% 22.3% 30.3% 25.9% 32.3% 34.6%
2022年度 29.0% 23.7% 28.4% 30.5% 34.4% 35.1%
2021年度 30.3% 28.3% 36.1% 37.9% 37.1% 37.8%
2020年度 27.0% 31.2% 33.2% 39.8% 37.2% 38.2%
2019年度 21.3% 26.2% 36.2% 38.2% 33.6% 34.1%

参考:試験実施状況(一般財団法人消防試験研究センター)

受験年度や免状の種類によっても異なりますが、概ね25〜35%の間となっています。

次に乙種消防設備士(1類~7類)の合格率は下表の通りです。

■乙種消防設備士の合格率

年度 乙種消防設備士の合格率
1類 2類 3類 4類 5類 6類 7類
平均 30.4% 34.4% 29.2% 34.1% 37.5% 39.6% 58.2%
2023年度 28.2% 25.8% 22.1% 34.4% 33.7% 38.1% 60.3%
2022年度 28.4% 34.3% 28.9% 32.8% 36.6% 38.8% 59.5%
2021年度 35.5% 37.0% 33.4% 35.0% 38.5% 39.9% 57.0%
2020年度 33.8% 37.5% 34.1% 35.4% 42.9% 42.7% 57.0%
2019年度 26.3% 37.3% 27.5% 33.0% 35.9% 38.4% 57.4%

参考:試験実施状況(一般財団法人消防試験研究センター)

こちらも受験年度や免状の種類によっても異なりますが、概ね30〜60%の間となっています。

上表を見ると、甲種よりも乙種の方がわずかに合格率が高いことがわかります。

甲種は受験資格が必要なため、既に消防設備に関わっている受験者が多い傾向にあります。一方で乙種は受験資格がないため、受験者層が幅広いです。

合格率としてはわずかな差に見えますが、上記の点を考慮すると、乙種よりも甲種の方が難易度が高いと言えるでしょう。

どれが簡単?消防設備士の難易度ランキング

「過去5年の合格率の平均値」=「難易度」として、消防設備士の資格難易度ランキングを作成しました。
上から簡単な順に並べてあります。

おすすめ消防設備士資格は、赤字で記載

■消防設備士の難易度ランキング

難易度順 種別 分類 合格率
1位 乙種 7類 58.2%
2位 乙種 6類 39.6%
3位 乙種 5類 37.5%
4位 甲種 5類 37.5%
5位 甲種 4類 34.9%
6位 甲種 3類 34.5%
7位 乙種 2類 34.4%
8位 乙種 4類 34.1%
9位 甲種 2類 32.8%
10位 乙種 1類 30.4%
11位 乙種 3類 29.2%
12位 甲種 特類 27.3%
13位 甲種 1類 26.2%

全体的な傾向で観ると、次のことが分かります。

  • 種別で比較すると、乙種より甲種の方が難しい
  • 類別で比較すると、4~7類より1~3類の方が難しい

甲種の方が乙種よりも免状交付後にできることが多く、専門知識もより求められるため難易度が上がります。

類別では、1~3類の対象設備は大型で、配管や電気などの周辺知識も多く求められることになります。 そのため、小型でイメージもしやすい4~7類よりも難易度が上がります。

「乙種6類」や「甲種4類」は設備のイメージがしやすく、取得しやすい点からもおすすめです。

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どれから取得すればいい?おすすめは乙種6類・甲種4類・甲種1類の3つ

これから消防設備士の資格を目指す場合、どれから取得すれば良いのでしょうか?

おすすめは「乙種6類」「甲種4類」「甲種1類」の3つです。

甲種4類と甲種1類は受験資格が必要です。
そのため最初は乙種を受験し、実務経験を積んでから甲種を受験する戦略でも良いでしょう。

これら3つをおすすめする大きな理由は、需要が高く資格取得の難易度が低いからです。

おすすめ①:乙種6類

おすすめの消防設備士資格の1つ目は、消防設備士 乙種6類です。

乙種6類が取り扱うことができる「消火器」は、数ある消防設備の中でも圧倒的な設置数を誇るため、需要が高いからです。

さらに受験資格が不要なため、初めて消防設備士の資格を受験する方に最もおすすめしたい資格です。


おすすめ②:甲種4類

おすすめの消防設備士資格の2つ目は、消防設備士 甲種4類です。

甲種4類で取り扱うことができる「火災報知設備」は、「消化器」と同じく設置数が多く非常に需要が高いからです。

火災報知設備は電気とも関連性が強いため、電気工事会社に勤めている方にもおすすめしたい資格です。


おすすめ③:甲種1類

おすすめの消防設備士資格の3つ目は、消防設備士 甲種1類です。

甲種1類で扱える消火栓やスプリンクラーは、火災報知設備と同じくらいの設置数があり、需要が高いからです。

水系の消防設備を扱えるため、配管関係の仕事に携わっている方におすすめの資格です。


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消防設備士の試験概要

火災報知器のイメージ図

ここでは消防設備士の具体的な試験概要を解説します。

受験する資格に応じて何を勉強するかあらかじめ把握しておくことはとても重要です。

科目の一部免除や2024年度の試験スケジュール等についても触れていますので、効率的に合格できるようしっかりチェックしておきましょう。

消防設備士の申し込み手順については「消防設備士試験の申し込み方法を画像付きで解説!期限や注意事項も紹介」で詳しく解説しています。


試験方式と合格基準

消防設備士の試験方式と合格基準は以下の通りです。

■消防設備士の試験方式と合格基準

試験方式 試験内容 合格基準
筆記試験 4択のマークシート式 「各科目ごとに40%以上」かつ「全体出題数の60%以上」
実技試験 写真・イラスト・図面等による記述式 実技試験出題数の60%以上

参考:試験の方法(消防試験研究センター)

消防設備士試験では、「筆記試験」と「実技試験」が行われます。筆記試験も実技試験もペーパー試験で、同日中に実施されます。

実技試験とは言っても、電気工事士のように配線を組むような類の試験ではなく、写真・イラスト・図面等による記述式問題が出題されます。

※「筆記試験=知識の定着を問う問題」「実技試験=知識の活かし方を問う問題」といったイメージです。

「筆記試験」「実技試験」ともに、上表に記載している合格基準以上で合格となります。(消防設備士試験には科目合格制度はありません。)

試験時間は次のとおりです。

■消防設備士試験の試験時間

種類 試験時間
甲種特類 2時間45分
甲種(特類以外) 3時間15分
乙種 1時間45分

参考:試験の方法(消防試験研究センター)

試験手数料

2024年時点の消防設備士試験の手数料は下表のとおりです。

■消防設備士試験の手数料

種別 試験手数料
甲種 6,600円
乙種 4,400円

参考:試験の方法(消防試験研究センター)

手数料の支払い方法は、電子申請の場合は「コンビニ、ペイジー、クレジットカード」、書面申請の場合は「郵便振替」となります。

願書を提出しても支払いが済まないと受付完了となりませんので、注意してください。

試験科目・問題数

試験科目や問題数は、受験する消防設備士資格の種類によって異なります。
学習を始める前に、しっかりと確認しておきましょう。

■消防設備士試験の出題内容と問題数

種類 試験科目 類別
特類 1類 2類 3類 4類 5類 6類 7類
甲種 筆記 工事設備対象設備等の構造・機能・工事・設備 15 - - - - - - -
火災及び防火 15 - - - - - - -
消防関係法令 15 15 - -
機械・電気に関する基礎的知識 - 10 - -
消防用設備等の構造・機能・工事・整備 - 20 - -
45 45 - -
実技 鑑別等・製図 - 7 - -
乙種 筆記 消防関係法令 - 10
機械・電気に関する基礎的知識 - 5
消防用設備等の構造・機能・工事・整備 - 15
- 30
実技 鑑別等 - 5

参考:試験科目及び問題数(消防試験研究センター)

甲種(特類を除く)と乙種では、筆記試験の試験科目に違いはありません。ただ、出題される問題数は甲種のほうが多くなっています。

実技試験では、乙種は「鑑別等」のみですが、甲種には「鑑別等」に加えて「製図」が加わります。

試験科目や問題数をみると、甲種の方が難易度が高いことが想像できるかと思います。

この記事の後半で試験対策についても解説していますので、ぜひ参考にして挑戦してみてください。

一部免除について

消防設備士試験には、特定の条件をクリアすると一部の科目が免除される制度があります。

賢く利用して、効率的に合格を目指しましょう。

(1)消防設備士資格による科目免除

あなたがすでに甲種または乙種の消防設備士資格を持っていれば、 「消防関係法令の共通部分と基礎的知識」または「消防関係法令の共通部分」が免除になる場合があります。

この制度を利用すれば、効率的に複数の消防設備士資格を取得できます。
ただし、乙種の資格で甲種の資格を受験した場合は科目免除を受けることができませんので注意してください。

(2)関連資格による科目免除

「電気工事士」「電気主任技術者」「技術士」の資格を持つ場合、科目の一部が免除されます。

(3)実務経験による科目免除

以下に当てはまる場合、証明書を提出すれば科目免除が受けられます。

  • 日本消防検定協会又は指定検定機関の職員で、型式認証の試験の実施業務に2年以上従事した
  • 5年以上消防団員として勤務し、かつ、消防学校の教育訓練のうち専科教育の機関科を修了した

消防設備士の免除条件と免除申請方法は消防設備士の免除条件とは?条件別の免除科目や申請方法を解説!で詳しく解説しています。

2024年度版試験スケジュール

ここでは今年度の試験スケジュール確認方法をお伝えします。

試験合格に必要な勉強時間から計算して、受験する日をあらかじめ決めておきましょう。

スケジュールは以下のページから確認できます。種類や都道府県によって開催日が異なるため、ご自身の受験条件を入力して確認してみてください。

試験スケジュール検索ページ(一般財団法人消防試験研究センター)

■試験スケジュールの検索方法

  1. 試験実施年月:検索したい期間を入力
  2. 免状区分:「消防設備士」を選択
  3. 試験種類:受験する資格の種類を選択(複数選択も可能です)
  4. 試験都道府県選択:受験したい都道府県を選択(複数選択も可能です)
  5. 一番下の「検索」を選択

表示された試験日程を目安にして、学習スケジュールを立てましょう!


受験申請について

受験する資格とスケジュールが決まったら、受験の申請をしましょう。消防設備士試験は、「書面申請」と「電子申請」による申請が可能です。

書面申請の方法

「書面申請」の場合、以下の書類を揃えて「各都道府県の(一財)消防試験研究センター(各支部への連絡先一覧)」で申請しましょう。

■書面申請の必要書類

  1. 受験願書
  2. 「甲種消防設備士試験」を受験する者は、受験資格を証明する書類
  3. 試験の一部免除を受ける場合は、免除の資格を証明する書類等
  4. 「郵便振替払込受付証明書(受験願書添付用)」(受験願書と一緒に配布しています。)

書面申請方法の詳細は、「各都道府県の(一財)消防試験研究センターに問い合わせてください。



電子申請の方法

電子申請は、以下のページから実施できます。

電子申請ページ(一般財団法人消防試験研究センター)

「電子申請」は圧倒的に早くて簡単でおすすめです。ただし、以下の場合は利用できないため注意してください。

■電子申請ができない場合

  • 受験資格を証明する書類が必要な場合
  • 科目免除を希望し、資格証明書類が必要な場合
  • 同一試験日に複数の受験を申請する場合

※中央試験センター(東京都)の試験は、証明書類の提出が必要でも電子申込が可能(今後全国に展開予定)


電子申請の条件の詳細については電子申請の条件(消防試験研究センター) をご確認ください。

合格発表日および合否の方法

消防設備士の合格発表日と合否は、以下のページから確認できます。

合格日確認ページ(一般財団法人消防試験研究センター)

合否確認ページ(一般財団法人消防試験研究センター)

消防設備士の合格発表日と確認方法の詳細については「消防設備士試験の合格発表日と確認方法は?合格後の免状申請方法もご紹介 」でさらに詳しく解説しています。

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消防設備士試験の合格に必要な勉強時間

消防設備士試験の合格に必要な勉強時間は、乙種なら50〜100時間、甲種なら100〜150時間ほどが目安となります。

「いつから勉強を始めたらいいんだろう?」という方は参考にしてみてください。

ただ、必要な勉強時間は、受験する資格の種類によってもあなたのこれまでの習熟度によっても大きく異なります。

必要な勉強時間を把握するため、本格的に勉強を始める前にテキストや過去問をざっと一周して腕試ししてみるといいでしょう。

乙種は試験の2か月前、甲種は試験の3か月前から勉強を始めるのがおすすめです。

腕試しした結果、簡単だと感じれば1日1時間の勉強でも十分に必要な勉強時間が確保できます。

また、難しいと感じれば休日は少し多めに勉強時間を確保するのも良いでしょう。

平日に勉強時間を確保するのが難しければ、休日にしっかりと勉強時間を確保してください。


いずれの場合でも、「乙種は2か月前から、50~100時間」「甲種は3か月前から、100~150時間」を目安にして勉強時間を調整することがおすすめです。

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消防設備士試験に合格するための勉強方法

おすすめの消防設備士資格」で紹介した、「乙種6類」「甲種4類」「甲種1類」を例にして、それぞれの具体的な勉強方法をお伝えします。

①乙種6類の勉強方法

消防設備士 乙種6類を勉強するときは、まず初めに筆記試験に出てくる用語と意味を覚えることを重視しましょう。

また、消火器の「消化能力の算出方法」や「消火器ごとの作用」「部品や使い方」を理解することが大切です。

詳細は下記リンクでも紹介していますので、参考にしてください。

②甲種4類の勉強方法

消防設備士 甲種4類を勉強するときの一番のポイントは、「感知器の種類や特徴を覚える際、混乱しないようにすること」です。

また実技試験については、筆記試験よりも勉強時間の比率を上げて取り組む方が多いようです。

詳細は下記リンクから確認してください。

②甲種1類の勉強方法

消防設備士 甲種1類を勉強するときは、「構造・機能及び工事・整備の方法」の機械に関する部分を重点的に勉強しましょう。

甲種1類は消防設備士の中でも特に難関です。
これは1類特有の水回りの専門知識が必要となることが背景にあります。

スキマ時間をうまく活用して、コツコツと知識を積み重ねていきましょう。


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消防設備士の勉強におすすめのテキスト

テキストのイメージ図

いざ消防設備士の勉強を始めようと思っても、書店には関連する書籍がとても多く、どれを選べばよいか迷いますよね。

工事士.comのおすすめは、工藤 政孝さんが書いたテキストです。

工藤さんのテキストは、消防設備士試験の受験者や消防設備業界の中では非常に有名で、通称「工藤本」と呼ばれています。

代表例には「わかりやすい!シリーズ」や「これだけはマスター!シリーズ」があります。

実際に工藤本を使って合格された方々のコメントは下記のとおりです。

  • まったくの初心者ですが、この本で勉強して合格することが出来ました。
  • 問題がたくさん載っていて、試験勉強には持ってこいのテキストだと思う。
  • 試験に出やすいポイントがしっかりまとまっていて、素人でも理解しやすい。

書店やインターネットでも簡単に購入できます。ぜひ候補の1つにしてみてください。

その他にも、当サイトでは資格の種類ごとにおすすめのテキストを紹介しています。以下の記事を参考にしてください。

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消防設備士を取得するメリットは食いっぱぐれないこと

ここまで、消防設備士の資格取得方法について説明してきましたが、改めて消防設備士を取得するメリットはなんでしょうか?

一番のメリットは、消防設備士の仕事をしていれば「食いっぱぐれない」ということです。

消防設備士は、消防設備関係の会社からだけでなく、社会全体からも非常に需要のある資格です。

当サイトでも「消防設備士」でヒットする求人は82件と非常に多くなっていて、需要の高さがうかがえます。

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さらに今後は、火災予防の観点から、消防設備士の需要はますます高くなると予想されます。

消防設備士の資格は専門知識の証明にもなるので、市場価値も高まっていくでしょう。

消防設備士の平均年収は約400~500万円ほど

消防設備士の資格を取得して転職した場合、年収はいくらになるでしょうか。

工事士.comが調べた情報によると、消防設備士の平均年収は、 約400万円~500万円程度ということが分かりました。

もちろんこれは平均年収であり、会社の規模や仕事内容等で変わってくるため、おおよその目安として考えてください。

消防設備士の仕事の魅力は、高い需要に裏付けされた安定性の高さです。
ここからさらに年収UPを目指すのであれば、「資格を取ってスキルアップを目指す」ことが一番の近道であるといえます。

具体的には、「乙種から甲種へのスキルアップ」や「甲種免状を複数取得する」などによって、資格手当を増やしていく方法です。

さらに、より高いレベルの資格を持っていれば、好待遇で転職することも夢ではありません。
消防設備士としてのスキルアップを目指してみるのはいかがでしょうか?

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よくある質問(Q&A)

ここからは、当サイトに寄せられる、よくある質問にお答えしていきます。

消防設備士の資格は難しいですか?

消防設備士の資格には「甲種」「乙種」あわせて13種類あり、難易度も種類によって異なります。

平均的な合格率は20〜35%程度になっています。乙種6類では約38%、乙種7類では約60%と、比較的合格しやすい種類の消防設備士資格もあります。

本記事では比較的難易度が低く、需要は非常に高い「乙種6類」「甲種4類」「甲種1類」の取得をおすすめしています。

消防設備士資格を持っていることで得られる「科目免除」も上手く利用して、効率的に資格取得を目指してください。

消防設備士の合格率は?

受験年度や免状の種類によっても異なりますが、概ね20〜35%の間となっています。

詳細は本記事で解説した「消防設備士の合格率と難易度」をご覧ください。

消防設備士は誰でも取れる資格ですか?

「甲種」消防設備士は受験資格があるため、誰でも取れる資格ではありません。

しかし、「乙種」消防設備士は受験資格がないため、誰でも取れる資格であると言えます。

詳細は本記事で解説した「消防設備士の受験資格」をご覧ください。

消防設備士の仕事内容は?

消防設備士とは、様々な建物に設置されている消防設備を、点検・整備・工事することができる国家資格です。

消防設備士のリアルな仕事の様子については「消防設備士は本当にやめとけ?現場のリアルと別の選択肢」をご覧ください。

消防設備士の勉強時間はどのくらいですか?

消防設備士試験の合格に必要な勉強時間は、乙種なら50〜100時間、甲種なら100〜150時間ほどが目安となります。

詳細は本記事で解説した「消防設備士の勉強時間」をご覧ください。

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まとめ

この記事では、これから消防設備士の資格取得を目指す方に向けて、消防設備士の種類ごとの難易度や合格率をお伝えしました。


これから消防設備士の資格を目指す方は、本記事で解説した「おすすめの消防設備士資格の種類」を参考に挑戦してみてください。

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