【消防設備士】乙6の実技試験、合格する為に知っておきたい事

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消防設備士の試験には、筆記試験と実技試験があります。試験を受けようと思ったとき、

「実技試験って何するんだろう・・・」
「どれくらい勉強すればいいのかな?」

と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。


乙種6類の実技試験はペーパーテストです。 筆記試験は4択問題のマークシート方式で、実技試験は写真などを見ながら、 問題に対して記述式で解答するという内容になっています。 実際に機器などを操作する試験ではないのでご安心ください。


ただ、ペーパーテストとはいえ、やっぱり試験対策は必要ですよね。 実は、この実技試験、「結構あなどれない」と言われています。

受験者の方の中には「筆記より難しい…」とおっしゃっている方もいます。 では実際に、どのくらい勉強すれば合格を狙えるのでしょうか?


この記事では、実技試験を攻略するために必要な勉強時間の目安や、合格に近づくために知っておきたい5つのポイント などをご紹介していきます。



乙種6類の実技試験について

実技試験はペーパーテスト!筆記試験の延長です

冒頭でもお話した通り、乙種6類の実技試験はペーパーテストです。


乙種6類の実技試験は鑑別試験といって、 消火器の写真やイラストなどを見ながら、記述式で解答する問題などが出題されます。

消火器の操作方法や作業手順など、より実際の業務の場面に 近しいような問題が出題されるので、実技試験と呼ばれています。

では、どんな問題が出題されるのか、例題を見てみましょう。



上記の消火器の矢印の部分について次の問いに答えなさい。
(1)名称を答えなさい。
(2)この機器を取り付けなければならない消火器を答えなさい。
(3)この機器を取り付けなくともよい消火器を答えなさい。⇒ 蓄圧式である◯◯消火器

※ ちなみに上記の問題の答えは、(1)指示圧力計(2)蓄圧式消火器(3)二酸化炭素 です。


上記のような問題の他に、イラストを見ながら作業手順を答えたり、 写真を見て、誤っているところを解答したりするような問題もあります。

実際に消火器を触って作業を行ったり、点検したりする試験ではないので、「何かやらされるのかな?」 「対策講座に行かなきゃダメなの?」と心配する必要はありません。

書店などに販売されているテキストや問題集などで十分対策出来ますのでご安心ください。


筆記試験が合格していないと、実技試験は採点されない

乙種6類の実技試験の問題数は5問です。 先程の例題のような、鑑別問題が5問出題されます。 実技試験では、60%以上の点数を獲得すれば合格です。

試験当日は、筆記試験の問題と実技試験の問題が同時に配られます。 試験時間は1時間45分で、その間に両方の試験を終わらせなければいけません。


筆記試験と実技試験、どちらを先に解答しても構いませんが、 ここで注意して頂きたい点があります。

それは、筆記試験が合格基準に達していなければ、 実技試験は採点されないことです。

筆記試験では、科目ごとの出題数の40%以上、全体では出題数の60%以上の合格点が必要になります。 まずは筆記試験の問題を確実に解けるように、試験勉強を進めておくと良いでしょう。


勉強時間の目安

試験本番の約2ヶ月前から勉強しよう!

この記事を書くにあたって実際に乙種6類の試験を受験した方に 「どれくらい前から勉強を始めましたか?」と調査したところ、筆記と実技の両方を含めて約2ヶ月前から始めたという方が多いようでした。

2ヶ月前からというのはあくまで目安の一例ですが、1日に1時間当たりの勉強ペースで時間を使うとなると、単純計算で【1日1時間×30日×2ヶ月=60時間】となります。


仮に勉強期間を2ヶ月かける場合でも、2ヶ月間、毎日欠かさず勉強する事は大変ですよね。 1人1人の生活スタイルによって、勉強時間の使い方は異なると思います。 そこで勉強時間の使い方のパターンをいくつか作ってみましたので、ぜひ参考にしてください。


◇仕事が週5勤務の人のパターン
【平日:1日30~60分×5日間】
⇒ 2.5時間~5時間

【休日:1日3時間~5時間×2日間】
⇒ 6時間~10時間
1週間あたり・・・8.5時間~15時間
2ヶ月間(8週間)で・・・68時間~120時間


◇平日に2時間程度の勉強時間を確保できる人のパターン
【平日:1日120~150分×5日間】
⇒ 10時間~12.5時間

【休日:1日3時間~5時間×2日間】
⇒ 6時間~10時間
1週間あたり・・・16時間~22.5時間
2ヶ月間(8週間)で・・・128時間~180時間


◇週1休みだから、せっかくの休みはゆっくりしたい人のパターン
【平日:1日30~60分×5日間】
⇒ 2.5時間~5時間

【仕事の休憩時間:15~30分×5日間】
⇒ 1.25時間~2.5時間
1週間あたり・・・3.75時間~7.5時間
2ヶ月間(8週間)で・・・30時間~60時間



いかかでしたでしょうか?
試験を受けようと思っている方の中には、働きながら試験勉強を行う方も多いと思います。

忙しい毎日の限られた時間の中で、勉強のために時間を確保することはなかなか大変な事でしょう。効率よく勉強を進めるためには、試験勉強を始める前に勉強スケジュールを立てておくことが必要ですね。



配点が高いから『解答の正確性』が重要!勉強量はちょっと多めが良い!

先程は勉強時間についてお伝えしましたが、 次は勉強量の割合についてお話していこうと思います。

繰り返しになりますが、乙種6類の実技試験は、 解答を記述式で記入するといった内容になっています。

問題数自体は5問と少ないですが、60%以上の合格点が必要なので、 最低でも3問以上は正解しなくてはいけません


実際に乙種6類を受験したことがある方からは、 実技試験に対してこんな意見をいただきました。


■ 筆記はマークシートだけど、実技は記述だから、 消火器の名前や使い方をちゃんと理解していないと点数が取れません。

だから筆記試験よりも、気持ち多めに勉強したと思います。 特に、『どの消火器がどんな特性を持っているか』などの分類を重点的に勉強しました。

■正直、筆記で分からない問題があっても4択なので、それっぽい答えを選べば当たる事もある。 でも実技は記述だから、消火器の名称や特徴を正確に答えなくてはいけない。

問題数も少ないので、ちょっとのミスも許されない。最初は筆記試験の勉強をしたけれど、 勉強量的には実技試験の方が多かったかも。


やはり、筆記試験の4択問題に比べて、実技試験は記述式で解答するので、 より解答の正確性が求められているようです。

ゆえに、筆記試験よりも実技試験の方が、ちょっと難易度が高いという事が言えそうです。部分点などもあるそうですが、一番いいのは、間違えず正確に解答を記入できることではないでしょうか。

筆記試験を合格しなければ実技試験は採点されないので、勉強する順番は、 筆記⇒実技の順で良いと思いますが、 勉強量は、実技の方をちょっとだけ多めにしておくといいかもしれません。



実技試験で合格に近づくために知っておきたい、5つのポイント

続いては、実技試験の勉強をする時や試験を受ける時に、 合格に近づくための5つのポイントをご紹介したいと思います。

また、筆記試験の勉強するときのポイント関しては、 別の記事でも詳しくまとめているので、是非そちらも併せてご覧ください。


難しい漢字が意外に多い!試験本番まで読めるようにしておこう

消防設備士の試験では、筆記試験・実技試験を問わず、 試験問題にむずかしい漢字が結構出てきます。 例えば『破蓋転倒式化学泡消火器』、 この漢字は何と読むのでしょうか。


正解は、『はがい・てんとうしき・かがく・あわしょうかき』と読みます。この他にも、 『蓄圧式(ちくあつしき)』や『霧状放射(きりじょうほうしゃ)』など、 大人でもちょっと読みにくいむずかしい漢字が、所々に現れます。


特に、実技試験では記述式で解答するので、読み方や書き方を覚えておかないと、 本番で「あれっ?なんて読むんだっけ?」という事になりかねません。

しかし、以下のように異なった漢字を無理に当てはめて書くと、間違いとみなされる可能性もあります。

消火器⇒消化器
化学泡消火器⇒科学泡消火器

もし万が一、漢字が分からない時はひらがなで記述しても構いませんが、 消火器などの名称くらいは漢字で書けると良いですね



消火器は名称と特徴をセットで覚えよう

実技試験では、消火器の名称や特徴、 操作方法を問われるような問題が出題されることがあります。

その対策方法の1つとしてご紹介したいのが 『名称と特徴をセットで覚える』という事です。 例えば、下記の2つの写真を見てください。






写真の【1】の消火器は、噴射口のところがラッパのように広がっていますよね。 このタイプの消火器は、二酸化炭素消火器と言います。

また、【2】の消火器は、矢印で示しているノズルの部分が少し広がっています。 このタイプの消火器はガス加圧式粉末消火器と言います。

このようにそれぞれの消火器の特徴を発見し、 名称とセットで勉強すると、覚えやすいと思いますよ!



消火器の使い方は動画を見てイメージを掴む

実技試験には、消火器の作業手順などを問われる問題が出題される場合もあります。

テキストによっては、写真やイラストなどで作業手順を分かりやすく説明されていることもありますが、 それだけではイメージを掴みにくいという方もいるのではないでしょうか。

そういった方には、YouTubeなどの動画サイトで 消火器の操作方法を学ぶことをオススメします。


例えば、『二酸化炭素消火器』や『ガス加圧式粉末消火器』などと、消火器の具体的な名称を入力して検索すると、消火器を実際に使用している動画がたくさんヒットします。

目で見て、音で聞きながら勉強できるというメリットの他に、 消火器の操作方法の一連流れを把握できるので、テキストで見るよりも、 よりインプットしやすいと思いますよ!



問題をたくさん解いて暗記力をUP

資格の勉強をする時は、必ずと言っていいほど、『過去問を解きましょう』という言葉を耳にしませんか?

それは消防設備士の試験でも同じことが言えます。特に筆記試験の問題に関しては、 暗記力を問われるので、過去問を繰り返し解くことで暗記力も増すことでしょう。


実際に試験を受験された方の情報によると、書店などで販売されているテキストの中には、 問題数があまり記載されていない事が多いそうです。

テキストとは別に問題集を用意しておく必要がありそうですね。 また最近ではケータイアプリなどで試験対策を 行っている方も多いようです。
特に、通勤の移動時間や仕事の休憩時間、寝る前のすきま時間で勉強する際などは、 ケータイアプリで勉強することがオススメと言えます!


解答欄に空白はNG

実技試験では、模範解答のように完璧な解答じゃなくても、 意味が伝わっていれば正解になったり、部分点がもらえたりする事もあります。

筆記試験はマークシートで機械が採点しますが、実技試験は人の手で採点され、部分点がもらえるので出来るだけ空欄は無くすようにしましょう

また、筆記試験の問題文には実技試験の答えのヒントが隠れているかもしれません。 もし、分からない問題があった時は、筆記試験の問題文を読み返してみてください。


受験者直伝!実技試験で気を付けたいこと

最後に、実際に乙種6類の試験を受験された方や、ネットでの口コミなどの情報をもとにして、 実技試験の勉強する際や試験を受ける際に気を付けておきたいことをお聞きましたので、そちらをご紹介したいと思います。


~勉強に関しての注意点~
■ ガス加圧式粉末消火器・破蓋式化学泡消火器は、出やすので勉強しておくと良いかも。

■ 消火器の点検も法改正があったので、点検期間なども覚えておくと便利です。

■ 法令、設置基準、消火器の点検方法などを理解していると合格を狙えると思います。

■ イラストを見ながら、建物の面積に対して消火器の必要本数を答える問題は、特に難しく感じました。 計算方法もしっかり頭に入れておかないといけません。

■ テキストは弘文社の工藤さんという方が書いた『工藤本』がオススメです。 暗記しやすいし、語呂合わせなどもあって分かりやすいですよ!


乙種6類のテキストについては 別の記事でもオススメを紹介しているので、そちらも併せて参考にしてください。


~試験に関しての注意点~
■ 実技試験の写真はカラーですがあまり見やすくないので、 注意して確認する必要があります。

■ 試験時間はたっぷり使った方がいいと思います。 実技試験を解いたあとに筆記試験の問題文を見返していると、 実技試験の解答が間違っていたことに気づくこともあります。

筆記試験の中に、実技試験のヒントが隠れている問題もあるからです。 時間を余すことは勿体ないと思います。

■ 細かい採点方法は公表されていないので、自己採点は出来ません。また試験問題は持ち帰ってくることが出来ないので、試験が終わってから結果発表までは毎日がドキドキです。


乙種6類の難易度や合格率について詳しく まとめた記事もあるので、そちらも併せてご覧になってみてください。


まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。 今回は消防設備士 乙種6類の実技試験に関してお話してきましたが、いかかでしたでしょうか。

4択問題の筆記試験に比べると、実技試験は記述式なので、 若干難易度は上がると思います・・・。

ですが今回お話したような、実技試験の勉強をする時や試験を受ける時のポイントなどをしっかり押さえて、十分な勉強期間を取れば、確実な合格を狙えると思いますよ!

ぜひこの記事で得た情報が、乙種6類の資格取得を目指す方のお役に立てる事を祈っています。

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