消防設備士 甲種4類・乙種4類 ~勉強時間・勉強方法・テキスト~

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目次

資格取得を目指すとき…

「一発で合格したい」
「なるべく効率の良いやり方で勉強したい」
「テキストは悩まないですぐ選びたい」

こんな風に考えている方も多いのではないでしょうか?


この記事では、消防設備士 甲種4類・乙種4類の資格取得を考えている方へ向けて、勉強時間の目安や勉強方法、おすすめのテキストなどを ご紹介したいと思います。是非、試験勉強を始める際にご活用いただければ幸いです。



甲種4類・乙種4類の勉強時間の目安

「何時間勉強すればいいですか?」 の悩みを解決できる方法

消防設備士の試験に関してインターネット等でよく見かけるのが、 「何時間勉強したら合格できますか?」 「資格を取るために必要な勉強時間ってどれくらいですか?」といった質問です。

その悩みを今すぐ解決したいのなら、まずテキストや問題集を買って、問題をひと通り解いてみると良いでしょう。問題を解いてみないと、「自分にどの程度の知識があるのか」「どの問題が解けて、どの問題が解けないのか」は分かりませんよね。 購入したテキストを覗いてみたり、問題集を解いてみたりすることで、


「思ったより結構解けた」⇒ 「ガッツリ勉強じゃなくても、一通り軽くやれば大丈夫かも!」

「聞いたことがある道具が出てきた」⇒ 「道具の名前は聞いたことあるけれど、使い方までは知らないな…」

「チンプンカンプンだった…」⇒ 「基礎から勉強しないと…」


このように、何かしらの手ごたえを感じると思います。

手ごたえを感じると今の自分にどれくらいの勉強量が必要なのか、 ざっくりと検討つけることが出来ます。 それによって、いつから勉強を始めればいいのかも分かり、 悩まずスムーズに勉強を始めることが出来ますよ!


『3段階』で判断できる、勉強時間の目安

実際に消防設備士 4類の試験を受験された方に、 「試験本番までにどれくらいの勉強期間を設けましたか?」と質問したところ、 甲種で約3ヶ月前乙種で約1~2ヶ月前と いう方が多いという結果が分かりました。


試験勉強にかける時間は、1人ひとりの生活スタイルや覚えるスピードによって異なるので、 この勉強期間は、目安の1つとして考えて頂いて構いません。

工事士.comでは、「自分に必要な勉強時間の目安」を決めるための判断基準として、 3段階のタイプ別に勉強時間のイメージを考えてみました。 自分はどのタイプに当てはまりそうか、是非参考にしてみてください。


【 type1 】
★消防設備士 4類の知識レベル0~10程度
★必要な勉強期間 :約3ヶ月またはそれ以上
★時間換算した場合の勉強時間のイメージ

(1)平日0.5時間 + 休日1日2時間(1週間6.5時間) × 4週間 × 3ヶ月 = 78時間

(2)平日1時間 + 休日1日3時間(1週間11時間) × 4週間 × 3ヶ月 =132時間


~こんな人を想定~
「知識ゼロの状態で基礎から勉強する」 「テキストを読んでもチンプンカンプン」 「初めて見る単語がほとんどで、問題集を解くまでに至らない」 「消防設備士の実務経験が浅い、もしくは実務経験が無い」


消防設備士に関してゼロから勉強する方でしたら、 勉強期間を長めに取りましょう。

初めて見る単語や消防設備機器などもあって、最初は戸惑うかもしれませんが、 十分に対策しておけば初受験の方でも合格を狙えると思いまよ!



【 type2 】
★消防設備士 4類の知識レベル50程度
★必要な勉強期間:約2ヶ月またはそれ以上
★時間換算した場合の勉強時間のイメージ

(1)平日0.5時間 + 休日1日2時間(1週間6.5時間) × 4週間 ×2ヶ月 = 52時間

(2)平日1時間 + 休日1日3時間(1週間11時間) × 4週間 × 2ヶ月 = 88時間


~こんな人を想定~
「問題集はまずまず解けたけど、結構不安な所が多い」 「道具の名前は聞いたことあるけれど、使い方までは知らないな」 「消防設備士の実務経験が浅い」


試験の中には、実際の実務ではあまり使わないような単語も出てくると思います。 そういった時は、テキストを辞書代わりにしながら、単語の意味などを再確認しつつ、 問題集を繰り返し解いて理解度を高めていけると良いですね!



【 type3 】
★消防設備士 4類の知識レベル70~80程度
★必要な勉強期間 : 約1ヶ月またはそれ以上
★時間換算した場合の勉強時間のイメージ

(1)平日0.5時間 + 休日1日2時間(1週間6.5時間) × 4週間 ×1ヶ月 = 26時間

(2)平日1時間 + 休日1日3時間(1週間11時間) × 4週間 × 1ヶ月 = 44時間


~こんな人を想定~
「問題集で出題されている例題は、結構スラスラ解ける」 「過去に4類の試験を受けたことがあって、出題されている傾向もある程度把握している」 「消防設備士の実務経験が長い」


問題集をスラスラ解ける方は、それなりに理解度も高いと思います。 しかし試験本番まで気は抜けないので、 遅くても1ヶ月前くらいからは勉強を始めておくと良いかもしれませんね!

また過去に試験を受けた事のある方でも、最新のテキストで勉強する事をおすすめします。

消防法などはまれに改正されることがあるので、 常に最新の知識を取り入れておく必要があります。



甲種4類・乙種4類の勉強方法

続いて、甲種4類・乙種4類の勉強方法に関してお伝えしたいと思います。 勉強を始める前にまずは出題範囲と合格基準を覚えておきましょう。

出題範囲は下記の表の通りです。また、試験概要については別の記事で詳しくまとめているのでそちらも併せて参考にしてください。


【試験の出題範囲】

試験科目(甲種4類)出題数
筆記消防関係法令法令共通8
法令種別7
基礎的知識電気に関する部分10
構造・機能・及び工事・整備の方法電気に関する部分12
規格に関する部分8
実技鑑別等5
製図2

試験科目(乙種4類)出題数
筆記消防関係法令法令共通6
法令種別4
基礎的知識電気に関する部分5
構造・機能・及び工事・整備の方法電気に関する部分9
規格に関する部分6
実技鑑別等5

【試験の合格基準(甲種・乙種共通)】
◇筆記試験
科目ごとの出題数で、40%以上の正解率が必要、かつ、筆記試験全体で60%以上の正解率が必要

◇実技試験
60%以上の正解率が必要


※消防設備士の試験には『足きり点』が設けられています。 足きり点とは、3つの科目(消防関係法令、基礎的知識、構造・機能・及び工事・整備の方法)に おいて定められた合格ラインの事です。

科目ごとに40%以上の正解率を取らなければいけないという決まりですね。


筆記試験全体の正解率が60%を超えていたとしても、 試験科目の3つのうち、どれか1つでも正解率が40%に達していなければ不合格とみなされてしまうので、 『足きり点』があることを頭に入れておきましょう。



筆記試験の勉強で押さえておくべき3つのポイント

筆記試験の勉強を行うときに、「ここが大事だな」と感じた点は3つあります。


★ 1つ目
『消防関係法令』のポイント


この科目では、消防関係の用語や火災報知器の設置基準など、 消防設備士として知っておかなければならない基礎知識についての問題が出題されます。

消防設備士として働きたいなら、必ず勉強しなくてはいけない科目です。 でも逆を言えば、既に消防設備士として活躍されている方にとっては、 点数を稼ぎやすいラッキーな科目ですよ!

ですから何が何でもテキストを暗記して、 確実に正解率40%以上取りに行きましょう。

暗記の方法は、『用語をまとめて紙に書いて、 いつでも目につくような場所(たとえばトイレ等)に貼る』 『問題集を何回も繰り返して解く』など色々あります。 自分に合った方法で効率よく暗記しましょう。



★ 2つ目
『基礎的知識』のポイント


基礎的知識は3つの科目の中で、一番問題数が少ないです。という事は、 1問1問のウエイトも大きくなります

電子回路などの計算問題が出題されますが、 中学生の時に勉強した、オームの法則フレミングの左手の法則を思い出さなければいけません。 

まだ学生の方ならば思い出すのは比較的簡単ですが、「中学生なんて何年も前のこと…」といった方は、 記憶をさかのぼる事が大変ですよね…。 

また数字や計算が苦手な人は、勉強するのにちょっと抵抗がある科目かもしれません。


そういった方は、V=RI [V]、I=R/V [A]、R=I/V[Ω]などの公式を最初に勉強しましょう。数字は見なくてOKです。

公式さえ暗記すれば、あとは数字を当てはめて計算していけばいいので、 せめて公式だけは完璧に覚えておけるとGOODです!



★ 3つ目
『構造・機能・及び工事・整備の方法』のポイント


火災報知設備の構造や機能、感知器・受信機の種類や役割についての問題が出題されます。 ここでのポイントは、感知器の種類や特徴を覚える時に混乱しないようにすることです。


例えば、煙感知器・炎感知器・熱感知器など、似たような感知器の名称が多数出てくるので、 ごっちゃにならないよう、名称と特徴をセットで覚えておくと良いでしょう。



実技試験の勉強だけに「1~2ヶ月間」かける人も!多めに勉強して損なし

続いて、実技試験の問題を見ていきましょう。
(製図の問題は甲種4類のみに出題されます。乙種4類には出題されません。) 


実技試験は、鑑別・製図ともにペーパーテストになります。 鑑別では、火災報知器や消防設備士が使用する工具などの写真やイラストなどを見ながら、 名称や使い方などを解答する問題が出題されます。

実際に火災報知設備を触ったり、点検したりする作業はありません。


製図も、鑑別の時と同様に、ペーパーテストです。 実際に現場で作業をするときに、施工に必要な設計図面を作成する力が問われます。 感知器や配線などを記入して設計図を作る問題などがよく出題されているようです。


実技試験では、火災報知設備の操作方法や、施工に必要な設計図面の作成など、実際の業務に近しいような問題が出題されます。

4つの選択肢から解答を選ぶ筆記試験と比較すると、実技試験は、記述式なのでより解答の正確さが求められているように感じます。


過去に4類を受験された方の中には、「実技試験の勉強だけに1~2ヶ月くらいかけた」という方もいました。今回、初めて消防設備士4類の試験を受験される方は、筆記試験よりも実技試験の勉強を多めにやっておくと良さそうですね。



甲種4類・乙種4類のおすすめテキスト3選

最後に、試験勉強の際に必要になる、 甲種4類・乙種4類のおすすめのテキストをご紹介したいと思います。

消防設備士 4類は、出題される範囲が甲種4類・乙種4類ともに同じなので、 まとめて一緒に勉強できるテキストがほとんどです。


テキストを選ぶ際に気を付けて欲しい点としては、 最新版の物を選ぶという事です。 消防法などはまれに改正されることもあるので、 新しい情報が記載されている最新版のテキストを購入してください。

それでは、工事士.comが選んだ、甲種4類・乙種4類の おすすめのテキストを見ていきましょう。(ネットでの口コミも参考にしています)



『消防設備士 4類 超速マスター』初心者にピッタリ!

【テキスト名】
消防設備士 4類 超速マスター
【出版社・著者】
TAC出版 ノマドワークス(編集)


この本は、4類を初めて受験する初心者の方にとてもおすすめできるテキストです。

科目ごとに分類されているのはもちろんの事、目次も出題項目ごとに細かく分けられています。 「どんな問題が出題されるのか」「何を勉強すればいいのか」は、 初心者が見てもすぐに理解できると思いますよ!

特に計算問題のある『基礎的知識』は、計算の公式が分かりやすく、 ひとまとめになっているので暗記もしやすくなっています。 計算問題が苦手な人にはピッタリなテキストと言えるでしょう!


★テキストを利用して勉強した人の感想★
≪メリット≫
・とても分かりやすく、すっきり書かれている。電気に関する部分がまとまっていて理解しやすい。
・乙4を初めて受けましたが、このテキストと、別で買った問題集で合格できました。
・イメージしやすいように図も使用されていて、初心者に優しい本だと思う。


≪デメリット≫
・読みやすいけれど、実際の現場で使うような知識を得るにはちょっと足りないと思う。
・甲4を受けたけど、筆記試験を勉強するには十分な知識量がある。製図を勉強するときは別冊を用意した方が良い



『わかりやすい!第4類消防設備士試験』情報量が豊富な工藤本

【テキスト名】
わかりやすい!第4類消防設備士試験
【出版社・著者】
弘文社出版 工藤政孝(著)


この本は、消防設備士業界の中でも、特に広く知られているテキストです。このテキストの良いところは、情報量が豊富だという点です。

出題範囲に関する情報が網羅されており、 ゴロ合わせもあり、サクサク暗記しやすいと思います。

問題集も出版されているので、テキストと問題集をセットで 購入すると効率よく勉強を進めることが出来るでしょう。


★テキストを利用して勉強した人の感想★
≪メリット≫
・さすが工藤本という感じ。情報がぎっしり詰まっていて満足できる。
・たくさん問題がのっていて、解説もくわしいし、理解しやすい。
・頻繁に出題される箇所を重点的に勉強できる。


≪デメリット≫
・情報量が多いのは良いが、まとまりに欠ける。初心者には難易度が高い本かも。
・製図に関しては分かりにくいかもしれない。別冊で製図専門の本があるので、そっちも用意した方が良い。



『試験にココが出る!消防設備士4類』移動時間に活用できる便利なPDF付テキスト

【テキスト名】
試験にココが出る!消防設備士4類(甲種・乙種)教科書+実践問題
【出版社・著者】
インプレス出版 ノマドワークス(著)


このテキストの一番のメリットは、本書籍全文のPDFが付いているという点です。通勤や仕事の休憩中など、すきま時間に勉強するときにとても有効的な1冊です。 「まとまった勉強時間が取りにくい人」「仕事があって忙しい人」などにおすすめ出来ます。

東京防災設備保守協会が監修しており、出題傾向が丁寧に分析されています。 イラストも多用されているので、初心者の方にも分かりやすく、 勉強しやすいテキストだと思います。


★テキストを利用して勉強した人の感想★
≪メリット≫
・通勤中に勉強できるのが良い。スマホやタブレットで簡単に見ることが出来るのでとても便利。
・基本的な所から需要な部分まで丁寧に書かれている。分かりやすく、初心者におすすめ


≪デメリット≫
・工藤本に比べると情報量が少なく感じる。
・製図の問題がもう少し欲しい。



まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。今回は甲種4類・乙種4類の勉強時間や勉強方法、テキストに関してお伝えしてきました。

資格を持っていると、技術力が証明できたり転職にも有利になりますが、 取るまでが大変だと思います。


しかし、今回お伝えしてきた勉強する上でのポイントを押さえておけば、資格取得にかけるお金も、時間も、労力も最小限にできるかもしれません。

今後、甲種4類や乙種4類の試験勉強をする際にご活用いただければ幸いです。

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