「電気工事士はやめとけ」の理由は?それでも選ばれる理由や現場のリアルな声を調査

電気工事士の仕事・転職

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電気工事士が「やめとけ」と言われるのは、高所作業や狭い場所での作業、屋外での厳しい環境、そして危険を伴う業務が多いからです。

また、体力・気力に加え、幅広い専門知識を求められる点でも、他の職種に比べてハードルが高いと感じる人がいるようです。

この記事では、「電気工事士はやめとけ」と言われる理由を詳しく解説するとともに、実際に働く人たちのリアルな声も紹介します。


これから電気工事士を目指そうと考えている方や、周囲から反対されて迷っている方はぜひ参考にしてください。

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電気工事士が「やめとけ」と言われる理由

「電気工事士はやめとけ」という声が聞かれるのは、いくつかの理由があります。


以下にその主な理由を詳しく解説します。

1. 体力の負担が大きい

電気工事士の現場では、長時間の立ち仕事や重い機材の運搬が日常的に行われます。例えば、配電盤の設置や大型機材の運搬など、10kg以上の荷物を持ち運ぶことも珍しくありません。

これらの作業は、特に夏の暑さや冬の寒さの中で行うこともあり、体力が求められます。

2. 高所や狭い場所での作業

電気工事士の作業には、高所での作業や狭い場所での配線工事などが含まれます。例えば、ビルの屋上での配線作業や、天井裏での電線の取り回しなどが挙げられます。

これらの作業には、高い集中力と冷静な判断力が必要であり、少しの気の緩みが大きな事故につながる可能性があります。

3. 危険が伴う業務

感電や落下といったリスクが常に付きまとうのが電気工事士の仕事です。
安全対策を徹底していても、作業環境によっては危険を完全に排除することは難しい場合もあります。
こうしたプレッシャーを感じることが、「やめとけ」と言われる理由の一つです。

4. 幅広い知識の習得が必要

電気工事士に求められる知識は非常に幅広いです。電気回路の基礎から、最新の省エネ設備やIoT技術に関する知識まで、学ぶべきことは多岐にわたります。

また、資格取得後も現場での経験を重ね、一人前として認められるまでには時間がかかることがあります。

それでも電気工事士が選ばれる理由

電気工事士は決して簡単な仕事ではありません。しかし、その分市場価値が高く、得られるメリットも多い、やりがいのある職業です。 以下に詳しく説明します。

1. 年収の高さ

電気工事士には、実務経験を積むことで年収を増やし、キャリアアップしやすいという大きなメリットがあります

また、電気工事士の平均年収は、一般的な職種よりも高い傾向があり、安定して稼ぎやすい職業といえます。


たとえば、厚生労働省が発表している「令和5年度賃金構造基本統計調査」によると、2024年最新の電気工事士の平均年収は550.9万円です。

これは、全国平均の506.9万円より約45万円も高く、一般的な職種より稼げる職業とされています。

さらに、電気工事士として経験を積むことで、電気工事施工管理技士などの上流工程の職種にステップアップすることも可能です。このような資格を取得することで、さらなる年収アップやキャリアの幅を広げることができます。


電気工事士は「勝ち組」ともいわれる理由の一つが、こうした収入面の安定性と将来性にあります。

未経験からでもスタートしやすい職種でありながら、経験を重ねることで専門性を高め、より高収入を目指すことが可能です。


2. 需要があり、食いっぱぐれにくい

電気工事士は、安定した需要があり食いっぱぐれにくいというメリットがあります。

電気工事士は生活に欠かせない職業であるものの、年々人手不足が進んでいます。
そのため、今後も需要もあり食いっぱぐれないという仕事と言えるでしょう。

3. 生活に欠かせない職種でやりがいを感じやすい

電気工事士は生活に欠かせない職業です。
そのため、仕事に対してやりがいを感じやすいというメリットがあります。

電気工事士が感じる仕事のやりがいについては、「電気工事士のやりがいに関するアンケート結果」で詳しく解説しています。

4. 資格を活かして独立できる可能性

電気工事士は、将来的に独立しやすいというメリットがあります。

なぜなら、手に職をつけられることに加えて個人でもできる仕事が多くあるからです。

電気工事士の独立については、「電気工事士の独立条件は3つ!一人親方の年収・開業資金や必要な準備を解説」で詳しく解説しています。


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実際に電気工事士になった人の声

ここでは、実際に電気工事士になった人のリアルな声を紹介します。

悪い感想

■電気工事士歴:3ヶ月・Aさん/20代

電気工事士の見習い時代は、まさに修行のような日々。スキルが身につくまでは、低いお給料で長時間の労働が求められます。

現場では事故や怪我が起きないように細心の注意を払いながら作業しますが、大雑把な僕の性格には合わなかったみたいです。

また、僕が入った会社は"残業する人が偉い"という風潮があって、一日の拘束時間が長くなるのが辛いですね。資格勉強の時間が中々取れないので、早くも転職を考えています。


Aさんは、電気工事士の仕事内容自体と、入社した会社の雰囲気が、性格や資格取得のプランと合わなかったようですね。結果的に、「やめとけば良かった」という感想に……。


良い感想

一方で、電気工事士への転職に成功したという声も寄せられています。こちらは、実際に工事士.comに掲載された企業で働く方からの感想です。


■電気工事士歴:半年・Bさん/28歳

電気工事士などの国家資格を身につけたいと思い、地盤改良工から電気工事士へ転職。入社してみると、図面の見方に苦労したり、思った以上に覚えることが多かったり、大変なことも少なくありませんでした。

でも、まったくの素人だった私にも丁寧に教えてくれる先輩ばかりで、技術を習得していけることに、少しずつやりがいを感じ始めています!


■電気工事士歴:3年・Cさん/30代

前職では小売業に勤めていましたが、新型コロナウイルスの影響で仕事が激減したんです。そんな中でも変わらずにニーズがあるのは、技術職だと知って。未経験でしたが、思い切って電気業界への転職を決意しました。

入社後、1年目には第二種電気工事士を取得。2年目には公共工事の現場にも挑戦させていただきました。日々、自分の成長を実感することができ、やりがいをもって働けています!


電気工事士の明暗を分けるポイントは、電気工事士として働く前の心構えと、自分にあった企業選びにあるようですね。


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電気工事士に向いている人と向いていない人の特徴とは?

電気工事士に向いている人と向いていない人の特徴は以下のとおりです。

■電気工事士に向いている人の特徴

  1. 電気工事に興味・関心がある人
  2. コツコツ学ぶことができる人
  3. 丁寧・几帳面・慎重な性格の人
  4. 正しくコミュニケーションを取れる人
  5. 体力がある・根気がある人
  6. 向上心や目標を持てる人

■電気工事士に向いていない人の特徴

  1. 注意力がない人
  2. 体力に自信がない人
  3. 向上心・目標がない人
  4. 面倒くさがりな人

特に重要なのは細かい作業に集中できる能力です。電気配線や機器の取り付けなど、繊細な作業が日常的に求められます。また、電気工事士は人々の生活や安全に直結する仕事です。そのため、安全への意識と正確な作業が求められます。


さらに、電気工事士は学習意欲が高い人が年収を上げやすい傾向にあります

電気工事士の仕事には、資格を持っていないと従事できない内容も多く存在するため、幅広い資格を取得しようとする意欲が重要となります。


もちろん、上記に挙げたものが全てではありませんが、ご自身が電気工事士として働く姿をイメージする際に、参考にしていただければと思います。

電気工事士に向いている人と向いていない人の特徴は、電気工事士に向いている・向いていない人の特徴|最適な職場を見つける方法は?で詳しく解説しています。

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電気工事士におけるブラック企業の実態

電気工事士の業界にも、中にはブラック企業が存在することがあります。


ブラック企業の主な特徴としては、以下のような点が挙げられます。

  • 長時間労働: 休日出勤や深夜残業が常態化している。
  • 低賃金: 労働時間に見合った報酬が得られない。
  • パワーハラスメント: 職場での理不尽な叱責や人間関係のストレス。


特に、給与面での不満が多く報告されており、頑張りに見合った報酬が得られないことが、従業員の離職理由の一つとなっています。

電気工事士としての企業選びは、これらのリスクを考慮して慎重に行いましょう。

もしもブラック企業に出会ってしまい、「電気工事士を辞めたい」と感じている方は、「電気工事士を辞めたいと感じる6つの理由と対処法|アンケートからわかる実態は?」を参考にしてみてください。

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電気工事士がホワイト企業を見つける方法

電気工事士がホワイト企業を見つけるには、十分な情報収集と、自分自身の目で実態を確認することが重要です。
具体的には、以下のような手段を取ると良いでしょう。


1. 口コミサイトやレビューサイトを活用する

口コミサイトで、従業員からの評価を確認します。福利厚生、労働時間、職場の雰囲気などについてのレビューを読むことで、企業の実態を把握できます。


2. 転職サイトを利用する

転職サイトで電気工事士の求人を検索しましょう。求人票に記載されている、労働条件や福利厚生についてチェックします。例えば、残業時間の記載、年間休日、昇給や賞与の有無などを確認しましょう。


3. 企業のホームページを確認する

企業の公式サイトがあれば積極的に確認してください。企業の文化や働き方を知るのに役立つからです。企業理念やビジョン、社員のインタビュー記事などを読みましょう。


4. 面接時に質問する

面接時に、労働条件や職場環境について具体的に質問することも重要です。残業や福利厚生の内容、職場の雰囲気について確認してみましょう。


複数の情報源を活用すると、より正確な企業選びができるようになります。
上記の方法を組み合わせ、ぜひ自分に合った働きやすい職場を見つけてください。

電気工事のホワイト企業の探し方について、詳しくは「電気工事士にとってホワイト企業とは?選び方と転職のコツ 」を参考にしてください。

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電気工事士になるにはまず「第二種電気工事士」を取得しよう

電気工事士になるには、まず「第二種電気工事士」の資格を取得しましょう。

第二種電気工事士とは、住宅・小規模な店舗・事業所のように600V以下で受電する場所の配線や電気設備等の工事に携わることができる、電気工事に必要な国家資格のひとつです。

第二種電気工事士の合格率は、学科試験が約60%、技能試験が70%であり、国家資格の中では比較的合格しやすい資格です。

独学での合格も可能ですので、電気工事士を目指す方はまず挑戦してみましょう。


第二種電気工事士の勉強には、工事士.comの第二種電気工事士の過去問クイズを活用してみてください。
スキマ時間を活用して合格へ近づくことができます。

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第二種電気工事士の資格概要や、取得までの勉強方法等は第二種電気工事士ができることは?試験・仕事内容と将来性を解説!で詳しく解説しています。

また、電気工事に活かせる資格全21種類について解説した「【電気工事の資格一覧】全21種類の受験資格・試験の合格率や難易度を解説も参考にしてみてください。

まとめ

一部の人が電気工事士を「やめとけ」と言う理由には、体力的・精神的な負担や、安全面でのリスク、知識習得のハードルの高さが挙げられます。

ただし、これらの理由をしっかりと理解し対策を講じれば、安定した需要があり、スキルを活かして長く働ける魅力的な職種でもあります。


電気工事士として働こうか迷っている場合には「やめとけ」という声に流されず、自分のなりたい姿を想像して判断することが重要です。


また、電気工事士としてホワイト企業を見つけるためには、入念な情報収集が欠かせません。実際に採用募集中の企業を見てみるのも良いでしょう。


工事士.comは、皆さんが最適な企業に出会い、電気工事士として気持ち良く働けるよう、応援しています!

電気工事士の日常や職場の雰囲気について、もっと知りたい方はこちらもおすすめです。

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