【電気工事士はやめとけ?】そう言われる理由と転職者のリアルな声を紹介
電気工事士の仕事・転職最終更新日:
電気工事士が「やめとけ」と言われる理由は、高所・狭い場所・屋外での作業や危険な作業に携わる必要があり、体力・気力に加えて幅広い知識が必要な仕事だからです。
この記事では、「電気工事士はやめとけ」と言われる理由や、実際に電気工事士として働く人による率直な意見などについて詳しく解説しています。
転職を考える前に、ぜひ知っていただきたい情報をお伝えします。
電気工事士を目指しているけれど、周囲から「やめとけ」言われて迷っている人はぜひ参考にしてください。
電気工事士が「やめとけ」と言われる理由
電気工事士の仕事に対して、「やめとけ」という声をかける人もいるようです。
(検索エンジン上でも、「電気工事士 やめとけ」「電気工事士 やめとけ 2ch」「電気工事士
やめとけ 知恵袋」といったキーワードでの検索がされています。)
その理由は、高所・狭い場所・屋外での作業や危険な作業に携わる必要があり、体力・気力に加えて幅広い知識が必要な仕事だからです。
第一に、電気工事士の現場では、長時間の立ち仕事や重い機材の運搬が日常茶飯事です。そのため、体力がなければ厳しい現場に立ち向かうことは難しいでしょう。
そして、高所・狭い場所・屋外での作業や危険な作業も多いため、体力だけでなく集中力や冷静な判断力も必要になります。これらの要素が一つでも欠けてしまうと、仕事の質や安全性が損なわれる恐れがあるでしょう。
また、電気設備の対して必要な知識は幅広く、学ぶことが多いため一人前になるまでに時間がかかる点も「やめとけ」と言われる理由の一つです。
電気工事士として働くメリット
電気工事士は決して楽ではありませんが、一方で、市場価値が高く、得られるメリットも大きい仕事です。
実務経験を積めば年収・キャリアをアップさせやすい
電気工事士には、実務経験を積めば年収やキャリアをアップさせやすいというメリットがあります。
電気工事士として実務経験を積むことで、電気工事施工管理技師などの上流工程の職種も目指すことができます。
需要があり、食いっぱぐれない
電気工事士は、需要があり食いっぱぐれないというメリットがあります。
電気工事士は生活に欠かせない職業であるものの、年々人手不足が進んでいます。
そのため、今後も需要もあり食いっぱぐれないという仕事と言えるでしょう。
生活に欠かせない職種でありやりがいを感じやすい
電気工事士は生活に欠かせない職業です。
そのため、仕事に対してやりがいを感じやすいというメリットがあります。
電気工事士が感じる仕事のやりがいについては、「電気工事士のやりがいに関するアンケート結果」で詳しく解説しています。
平均年収が一般的な職種よりも高い
電気工事は、一般的な職種よりも年収が高い傾向にあるため、稼ぎやすいというメリットがあります。
厚生労働省が発表している「令和5年度賃金構造基本統計調査」によると、2024年最新の電気工事士の平均年収は550.9万円です。
全国平均の506.9万円より約45万円も高く、一般的な職種と比べて稼げる職種といえるでしょう。
一般的な職種よりも稼ぎやすい電気工事士は「勝ち組」ともいわれています。
電気工事士の平均年収については、「【電気工事士の平均年収は550万円】国の最新データから実態を調査」で詳しく解説しています。
将来的に独立しやすい
電気工事士は、将来的に独立しやすいというメリットがあります。
なぜなら、手に職をつけられることに加えて個人でもできる仕事が多くあるからです。
電気工事士の独立については、「電気工事士の独立条件は3つ!一人親方の年収・開業資金や必要な準備を解説」で詳しく解説しています。
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実際に電気工事士になった人の声
ここでは、実際に電気工事士になった人のリアルな声を紹介します。
悪い感想
■電気工事士歴:3ヶ月・Aさん/20代
電気工事士の見習い時代は、まさに修行のような日々。スキルが身につくまでは、低いお給料で長時間の労働が求められます。
現場では事故や怪我が起きないように細心の注意を払いながら作業しますが、大雑把な僕の性格には合わなかったみたいです。
また、僕が入った会社は"残業する人が偉い"という風潮があって、一日の拘束時間が長くなるのが辛いですね。資格勉強の時間が中々取れないので、早くも転職を考えています。
Aさんは、電気工事士の仕事内容自体と、入社した会社の雰囲気が、性格や資格取得のプランと合わなかったようですね。結果的に、「やめとけば良かった」という感想に……。
良い感想
一方で、電気工事士への転職に成功したという声も寄せられています。こちらは、実際に工事士.comに掲載された企業で働く方からの感想です。
■電気工事士歴:半年・Bさん/28歳
電気工事士などの国家資格を身につけたいと思い、地盤改良工から電気工事士へ転職。入社してみると、図面の見方に苦労したり、思った以上に覚えることが多かったり、大変なことも少なくありませんでした。
でも、まったくの素人だった私にも丁寧に教えてくれる先輩ばかりで、技術を習得していけることに、少しずつやりがいを感じ始めています!
■電気工事士歴:3年・Cさん/30代
前職では小売業に勤めていましたが、新型コロナウイルスの影響で仕事が激減したんです。そんな中でも変わらずにニーズがあるのは、技術職だと知って。未経験でしたが、思い切って電気業界への転職を決意しました。
入社後、1年目には第二種電気工事士を取得。2年目には公共工事の現場にも挑戦させていただきました。日々、自分の成長を実感することができ、やりがいをもって働けています!
電気工事士の明暗を分けるポイントは、電気工事士として働く前の心構えと、自分にあった企業選びにあるようですね。
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電気工事士に向いている人と向いていない人の特徴とは?
電気工事士に向いている人と向いていない人の特徴は以下のとおりです。
■電気工事士に向いている人の特徴
- 電気工事に興味・関心がある人
- コツコツ学ぶことができる人
- 丁寧・几帳面・慎重な性格の人
- 正しくコミュニケーションを取れる人
- 体力がある・根気がある人
- 向上心や目標を持てる人
■電気工事士に向いていない人の特徴
- 注意力がない人
- 体力に自信がない人
- 向上心・目標がない人
- 面倒くさがりな人
特に重要なのは細かい作業に集中できる能力です。電気配線や機器の取り付けなど、繊細な作業が日常的に求められます。また、電気工事士は人々の生活や安全に直結する仕事です。そのため、安全への意識と正確な作業が求められます。
さらに、電気工事士は学習意欲が高い人が年収を上げやすい傾向にあります。
電気工事士の仕事には、資格を持っていないと従事できない内容も多く存在するため、幅広い資格を取得しようとする意欲が重要となります。
もちろん、上記に挙げたものが全てではありませんが、ご自身が電気工事士として働く姿をイメージする際に、参考にしていただければと思います。
電気工事士に向いている人と向いていない人の特徴は、電気工事士に向いている・向いていない人の特徴|最適な職場を見つける方法は?で詳しく解説しています。
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電気工事士におけるブラック企業の実態
電気工事士の業界にも、中にはブラック企業が存在します。
ブラック企業の特徴としては、長時間労働、低賃金、パワーハラスメントなど、従業員にとって厳しい環境などが挙げられます。中でも、給与面での不満が出ることが多く、労働時間に見合った報酬が得られない場合があります。
電気工事士としての企業選びは、これらのリスクを考慮して慎重に行いましょう。
もしもブラック企業に出会ってしまい、「電気工事士を辞めたい」と感じている方は、「電気工事士を辞めたいと感じる6つの理由と対処法|アンケートからわかる実態は?」を参考にしてみてください。
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電気工事士がホワイト企業を見つける方法
電気工事士がホワイト企業を見つけるには、十分な情報収集と、自分自身の目で実態を確認することが重要です。
具体的には、以下のような手段を取ると良いでしょう。
1. 口コミサイトやレビューサイトを活用する
口コミサイトで、従業員からの評価を確認します。福利厚生、労働時間、職場の雰囲気などについてのレビューを読むことで、企業の実態を把握できます。
2. 転職サイトを利用する
転職サイトで電気工事士の求人を検索しましょう。求人票に記載されている、労働条件や福利厚生についてチェックします。例えば、残業時間の記載、年間休日、昇給や賞与の有無などを確認しましょう。
3. 企業のホームページを確認する
企業の公式サイトがあれば積極的に確認してください。企業の文化や働き方を知るのに役立つからです。企業理念やビジョン、社員のインタビュー記事などを読みましょう。
4. 面接時に質問する
面接時に、労働条件や職場環境について具体的に質問することも重要です。残業や福利厚生の内容、職場の雰囲気について確認してみましょう。
複数の情報源を活用すると、より正確な企業選びができるようになります。
上記の方法を組み合わせ、ぜひ自分に合った働きやすい職場を見つけてください。
電気工事のホワイト企業の探し方について、詳しくは「電気工事士にとってホワイト企業とは?選び方と転職のコツ 」を参考にしてください。
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電気工事士になるにはまず「第二種電気工事士」を取得しよう
電気工事士になるには、まず「第二種電気工事士」の資格を取得しましょう。
第二種電気工事士とは、住宅・小規模な店舗・事業所のように600V以下で受電する場所の配線や電気設備等の工事に携わることができる、電気工事に必要な国家資格のひとつです。
第二種電気工事士の合格率は、学科試験が約60%、技能試験が70%であり、国家資格の中では比較的合格しやすい資格です。
独学での合格も可能ですので、電気工事士を目指す方はまず挑戦してみましょう。
第二種電気工事士の勉強には、工事士.comの第二種電気工事士の過去問クイズを活用してみてください。
スキマ時間を活用して合格へ近づくことができます。
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第二種電気工事士の資格概要や、取得までの勉強方法等は第二種電気工事士ができることは?試験・仕事内容と将来性を解説!で詳しく解説しています。
また、電気工事に活かせる資格全21種類について解説した「【電気工事の資格一覧】全21種類の受験資格・試験の合格率や難易度を解説も参考にしてみてください。
まとめ
一部の人が電気工事士を「やめとけ」と言う一方で、電気工事士の仕事には、市場価値の高さや資格取得によって年収を上げやすい点など、多くのメリットが存在します。
電気工事士として働こうか迷っている場合には「やめとけ」という声に流されず、自分のなりたい姿を想像して判断することが重要です。
また、電気工事士としてホワイト企業を見つけるためには、入念な情報収集が欠かせません。電気工事士に向いている人の特徴を知り、自分自身と照らし合わせてみるのも良いでしょう。
工事士.comは、皆さんが最適な企業に出会い、電気工事士として気持ち良く働けるよう、応援しています!
興味がある方は、ぜひ電気工事士の求人情報ものぞいてみてください。
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執筆者・監修者
工事士.com 編集部
株式会社H&Companyが運営する電気工事業界専門の転職サイト「工事士.com」の編集部です。
◆工事士.comについて
- 電気工事業界専門の求人サイトとして2012年にサービス開始
- 転職活動支援実績は10,000社以上
- 「電気工事士が選ぶ求人サイト」として「使いやすさ」「信頼度」「支持率」の三冠を獲得※
※調査元:ゼネラルリサーチ
「ITとアイデアと情熱で日本の生活インフラを守る」をミッションに掲げ、建設業界で働く方々を支援するサービスを提供しています。
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