【電気工事士の資格手当の相場は◯◯円！】金額一覧や年収シミュレーションを紹介

最終更新日：2024-11-08

国家資格として人気が高い電気工事士の資格。

資格を取得すると、企業によっては基本給に追加で資格手当が支給されます。

資格手当の相場は、第二種電気工事士で約5,000円、第一種電気工事士で約10,000円です。

資格手当を支給されることにより、給与が増えるだけでなく、仕事に対するモチベーションも向上する効果があります。

しかし、資格手当の対象資格や金額は企業によって異なり、なかには資格手当自体を設けていない企業もあります。

本記事では、電気工事士の求人サイト『工事士.com』に掲載中の求人をもとに、電気工事士の資格手当について詳しく解説していきます。

資格手当とは？

資格手当とは、社員が業務に活かせる資格を取得した際に、企業が一定額を毎月支給する制度です。

どの資格に資格手当を支給するかの判断は、企業の自由です。

また、手当の支給額も、企業が自由に定めることができます。

なお、資格手当の支給は必須ではありません。

資格手当は、あくまで「企業の福利厚生の一環」という位置づけです。

また、資格手当の支給には「従業員」「企業」それぞれにメリットがあります。

■資格手当を支給するメリット

資格手当が支給されることは、従業員にとっては給与が増え会社への満足度が上がります。

一方、従業員の満足度が上がることで、企業は人材を定着させやすくなります。

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電気工事会社の資格手当の相場は？資格別金額一覧まとめ

電気工事士がもらえる資格手当の具体的な金額を見ていきましょう。

まず、電気工事会社でもらえる主な電気系資格とその相場金額をご紹介します。

下記の数字は、電気工事士の求人サイト『工事士.com』にて、資格手当を導入している企業の中からランダムで選出した10社の求人の情報をもとに算出しています。

■ 電気工事士がもらえる資格手当の一覧と相場金額

「資格手当とは？」でご紹介したとおり、資格手当の金額は企業が自由に決められるため、企業によって異なります。

それでは、各資格ごとに詳しく解説していきます。

第二種電気工事士

電気工事会社における、第二種電気工事士の資格手当の相場は5,000円程度です。

『工事士.com』に掲載中の求人の中から選定した10社の第二種電気工事士の資格手当金額は、下記のとおりです。

なお、資格手当を支給している企業は多いですが、金額を公開していない企業の割合が高いため、 この一覧表はあくまで一例としてご覧ください。

■ 第二種電気工事士の資格手当 金額内訳

※参考：工事士.com

上記のとおり、資格手当の金額は企業によってバラバラです。

第二種電気工事士の資格手当については、2,000円〜10,000円まで差があります。

多少の開きはあるものの、支給額5,000円の企業が半数を占めているため、第二種電気工事士の資格手当の相場は約5,000円と言えるでしょう。

ちなみに、10名未満ほどの規模が小さめの企業でも、高い資格手当が支給されているケースも多くあります。

第一種電気工事士

電気工事会社における、第一種電気工事士の資格手当の相場は10,000円程度です。

「第二種電気工事士」と同じ10社の企業を対象に、第一種電気工事士の資格手当の金額を調べました。

■ 第一種電気工事士の資格手当 金額内訳

※参考：工事士.com

第一種電気工事士の資格手当については、8,000円〜30,000円まで差があります。

その中でも、やはり最も多いのは10,000円の企業で過半数以上です。

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ちなみに、各企業の第二種電気工事士と第一種電気工事士の資格手当の金額を比較してみると、下記のようになります。

■ 第二種・第一種電気工事士の資格手当 金額比較

※参考：工事士.com

第二種電気工事士と第一種電気工事士の資格手当の差も、全く変わらない企業もあったり4～6倍程度異なる企業もあったりと、さまざまです。

しかし、全体的に見ると、第二種電気工事士よりも第一種電気工事士の資格手当のほうが1.5倍～2倍程度高い傾向にあります。

2級電気工事施工管理技士

電気工事会社における、2級電気工事施工管理技士の資格手当の相場は5,000円～10,000円程度です。

『工事士.com』に掲載中の求人の中から選定した10社の2級電気工事施工管理技士の資格手当金額は、下記のとおりです。

■ 2級電気工事施工管理技士の資格手当 金額内訳

※参考：工事士.com

2級電気工事施工管理技士の資格手当については、3,000円〜30,000円まで、企業によって10倍の差があります。

その中でも、4社が5,000円、2社が10,000円とバラけているため、相場としては5,000円～10,000円程度と考えて良いでしょう。

しかし、特に現場の管理や監督などの業務を強化したい企業の場合は、施工管理技士の資格手当も10,000円以上など高くなっていると考えられます。

また、電気工事士と同様、電気工事施工管理技士の場合も、10名未満の企業で高い資格手当が支給されているケースも多いため、会社規模と資格手当の金額は、そこまで関連性はありませんでした。

1級電気工事施工管理技士

電気工事会社における、1級電気工事施工管理技士の資格手当の相場は10,000円～20,000円程度です。

「2級電気工事施工管理技士」と同じ10社の企業を対象に、1級電気工事施工管理技士の資格手当の金額を調べました。

■ 1級電気工事施工管理技士の資格手当 金額内訳

※参考：工事士.com

1級電気工事施工管理技士の資格手当については、5,000円〜60,000円まで、企業によって10倍以上の差があります。

その中でも、10,000円が4社、20,000円が2社のため、相場としては10,000円～20,000円程度となります。

第一種・第二種電気工事士、2級電気工事施工管理技士の資格手当と比べても、50,000円以上支給されている資格はないため、1級電気工事施工管理技士の価値の高さが伺えますね。

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ちなみに、各企業の2級電気工事施工管理技士と1級電気工事施工管理技士の資格手当の金額を比較してみると、下記のようになります。

■ 2級・1級電気工事施工管理技士の資格手当 金額比較

※参考：工事士.com

電気工事施工管理技士の資格手当の場合、具体的な金額は企業によって大きく差があります。

しかし全体的に見ると、2級電気工事施工管理技士と1級電気工事施工管理技士の金額には、およそ2倍程度の差があります。

その他の電気系資格

電気工事会社では、「電気工事士」「電気工事施工管理技士」以外の資格においても資格手当が支給される場合があります。

『工事士.com』に掲載中の求人に記載されている、その他の電気系資格手当をご紹介します。

■ その他の電気系資格の資格手当 一例

参考：工事士.com

上記の表のように、電気設備工事を行う電気工事会社で、「電気工事士」「電気工事施工管理技士」以外の資格に資格手当を支給している企業もあります。

電気系資格の中でも、電気工事会社の場合は、特に「電気主任技術者」や「消防設備士」に資格手当を支給していることが多いです。

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資格手当の対象になりやすい電気系資格ランキング

資格手当は、企業が自由に定めることができます。

そのため、企業が社員に取得してもらいたい資格が手当の対象になる場合が多いです。

『工事士.com』に掲載されている求人の資格手当のうち、特に支給対象になりやすい電気系資格は「第一種電気工事士」です。

■ 資格手当の対象になりやすい資格ランキング

電気工事会社の場合は、第一種・第二種電気工事士の資格にそれぞれ資格手当が支給されることが多いです。

しかし、中には「第一種電気工事士」以上の資格にのみ資格手当を支給するという企業もあります。

その理由は、「第一種電気工事士」は「第二種電気工事士」の上位資格であるからです。

「第二種電気工事士」の資格は、電気工事の業務を行う上では最初に取るべきものであるため、電気工事業界の中では基本的な資格です。

一方、「第一種電気工事士」は、より高度な技術と知識を必要とする資格であるため、多くの企業で優先的に評価されます。

したがって、より多くの企業において資格手当の対象になっています。

また、第一種電気工事士は第二種電気工事士の資格手当よりも支給額が高い場合がほとんどです。

そのため、資格手当を重視したい場合は、第二種電気工事士だけではなく第一種電気工事士の資格も取得すると良いでしょう。

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【どれくらいお得？】資格手当あり／なしの給与をシミュレーション！

実際の求人情報をもとに、資格手当をもらえる場合ともらえない場合の給与差を比べてみましょう。

C社の場合、資格手当がもらえる人ともらえない人の月給は、1月あたり最大15,000円の差が生まれます。

なかなか大きな差ですよね。

さらに年収で見てみると下記のとおりです。

C社の場合、資格手当がもらえる人ともらえない人の年収は、最大18万円の差が生まれます。

第二種電気工事士の資格手当のみの場合でも、6万円の差になります。

このように、資格手当をもらうことで収入を増やすことができます。

資格取得が、いかに価値のあることなのかが分かりますね。

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資格取得のメリットは？

電気工事士の資格取得は、下記のようなメリットがあります。

資格手当がもらえる

電気工事士が資格を取得することで得られる1つ目のメリットは「資格手当がもらえる」ことです。

資格手当は毎月の給与に加算されるため、資格を取得することでより安定した収入になります。

また、前述の「資格手当あり／なしの給与をシミュレーション！」で解説したとおり、複数の資格を取得することで、年間でより大きな差額を生み出すこともできます。

スキルアップできる

電気工事士が資格を取得することで得られる2つ目のメリットは「スキルアップできる」ことです。

資格取得を通じて、新しい知識や技術を身につけることができます。

そして、これらの知識や技術を使って、日常業務の効率化や質を向上させることもできます。

キャリアアップにつながる

電気工事士が資格を取得することで得られる3つ目のメリットは「キャリアアップにつながる」ことです。

資格を取得することで、業務範囲を広げることができます。

例えば、第一種電気工事士を取得すれば、従事できる工事の範囲が広がりますし、電気工事施工管理技士を取得すれば現場の管理・監督業を行うこともできるようになります。

このように、資格を取得し知識や経験を増やしていくことで、結果的に管理職への昇進や専門職としてのポジション獲得などに繋がるでしょう。

資格取得は、単なる収入増だけでなく、自己成長やキャリアアップのためにも重要なステップとなります。

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電気系の資格を取得するためのポイントは？

電気工事会社で働く場合、電気系の資格を取得することは、「資格手当」がもらえることやキャリアアップなどさまざまなメリットがあります。

そこで、下記の電気系の資格を取得するためのポイントをご紹介していきましょう。

第一種・第二種電気工事士

電気工事士の資格は、電気系資格の中でも特に人気が高いです。

第一種電気工事士、第二種電気工事士の資格を取得するためのポイントは下記のとおりです。

電気工事士の学科試験は、大半が暗記系科目のため、暗記を重視することで確実に点数を稼ぐことができます。

また、例年これまでに出題された問題に類似したものが出ることが多いため、過去問を繰り返し解くことで効率的な学習が可能です。

1級・2級電気工事施工管理技士

1級電気工事施工管理技士、2級電気工事施工管理技士の資格を取得するためのポイントは下記のとおりです。

2級電気工事施工管理技士では、「電気工学等」の基礎的な知識問題が多く出題されます。そのため、基礎理論をしっかりと理解し、応用問題にも対応できるように準備しましょう。

また、 1級電気工事施工管理技士の試験では、現場での実務経験が問われます。日々の業務で得た知識や経験を整理し、試験に活かすことが重要です。

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資格手当がある電気工事会社の求人情報

電気工事士として働く上で、資格手当がある会社を選ぶことは収入面で非常に有利です。

そのため、資格手当がある電気工事会社の求人を探したいという方も多いのではないでしょうか。

『工事士.com』は電気工事士の求人に特化した転職サイトのため、多くの電気工事会社の求人を見ることができます。

さらに「資格手当あり」の求人を絞って検索できるため、希望条件に合った求人をより効率的に探すことができるでしょう。

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資格手当と資格取得支援の違いは？

実際に電気工事士の求人を見てみると、「資格手当」の他に「資格取得支援」が登場します。

「資格手当」と「資格取得支援」は、大きな違いがあります。

■ 資格手当と資格取得支援の違い

資格手当は、一度取得すれば毎月継続的に月給に上乗せして支給されるものです。

一方で、資格取得支援は「試験取得をサポートするもの」であるため、受験料の補助やテキスト代の支給など合格までに必要な費用の補助がメインの制度です。

両者の違いをきちんと理解し、上手く活用しましょう。

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よくある質問

この記事を読んだ方が気になる疑問をまとめました。

資格手当はどの会社でも必ずもらえる手当ではないの？

資格手当はすべての会社で必ず支給されるものではありません。

企業によっては、特定の資格に対して手当を設けていない場合もあります。

例えば、資格の有無よりも現場での経験を重視している企業などは、資格手当がありません。

資格手当の有無や金額については、求人情報や会社の規定を事前に確認することが重要です。

資格手当がない会社の場合はどうしたらいいの？

資格手当がない会社で働いている場合、以下の対策を検討することができます。

1つの方法としては、 資格手当がある企業へ転職することです。資格手当がもらえるようになれば、収入増加を図ることができます。

また、現在の会社に対して、資格手当の導入を提案することも一つの方法です。具体的なメリットや他社の事例を示し、交渉材料としましょう。

一方で、資格手当がなくても資格取得によりスキルアップすることで、将来的な昇進や転職の際に有利になることが期待できます。

電気工事士の平均年収はいくら？

電気工事士の平均年収は、約400万円～500万円です。

電気工事士の平均年収は、資格の種類や実務経験、勤務地によって異なります。

一般的に、第一種電気工事士になると年収がおよそ「100万円〜150万円」ほど高くなる傾向にあります。

さらに、1級電気工事施工管理技士などの高度な資格を持つ場合、年収700万円以上を目指すことも可能です。

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まとめ

本記事では、電気工事士がもらえる資格手当の相場や、資格手当の有無により収入がどれくらい変わるのか、などをご紹介しました。

電気工事の仕事は専門職であるため、資格の需要も非常に高いです。

そのため、多くの企業が資格手当を定めています。

皆さんも資格を積極的に取得し、資格手当を活用して収入アップを目指しましょう！