現場仕事がきついと言われる理由を解説!向いてる人・向いてない人やおすすめ職種も紹介

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現場仕事は、「体力的な負担が大きい」「屋外・高所など労働環境が厳しい」「人間関係が厳しい」などといった理由から「きつい」と言われる仕事です。

しかし、確かに大変な一面がある一方で、職種や働き方を適切に選べば、負担を軽減できたり、やりがいを感じられたりする魅力的な仕事でもあります。

この記事では、現場仕事がきつい理由や、現場仕事の中でも比較的負担が軽い職種、さらには現場仕事の魅力などを詳しく解説します。


現場仕事に興味があるけれど不安もある方は、この記事を参考に、ご自身に合った働き方やキャリアを見つけてみましょう。


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現場仕事が「きつい」と言われる7つの理由

一般的に、現場仕事は「きつい」というイメージを持たれやすいです。

では、具体的に現場仕事のどういった面が「きつい」と感じられるのでしょうか。ここからは、代表的な7つの理由について、詳しく解説します。

なお、本記事における「現場仕事」は、主に建設・工事現場で働く職種(土木作業員、鳶(とび)職人、電気工事士など)と定義し、解説していきます。


それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

1.体力への大きな負担

現場仕事が「きつい」と言われる最も大きな理由は、体力への大きな負担です。

現場では、重い資材の運搬や、長時間の肉体労働、中腰や高所など不自然な姿勢での作業が日常的に求められることが多いです。

特に夏の炎天下や冬の寒さの中での作業は、体力の消耗が激しく、疲労が蓄積しやすい環境と言えるでしょう。

2.天候に左右される厳しい環境

現場仕事の多くは屋外で行われるため、天候に左右される厳しい環境も「きつい」と言われる理由です。

夏の猛暑の中では熱中症のリスクがあり、冬の厳しい寒さの中では凍えるような環境でも作業しなければなりません。また、雨や強風の日には、作業が中断し計画よりも遅れてしまう可能性もあります。

3.危険な作業や事故のリスク

現場仕事には常に危険が伴うため、事故のリスクがあることも「きつい」と感じる理由です。

特に、高所からの転落、重機との接触、工具による怪我、感電、崩落など、一瞬の油断が重大な事故につながる可能性があります。常に安全への意識を高く持ち、細心の注意を払って作業する必要があるため、精神的な疲労にもつながりかねません。


4.長時間労働と不規則な勤務時間

現場仕事は、工期や納期を守らないといけないため長時間労働になりやすく、勤務時間も不規則になりがちです。

納期が迫ると残業や休日出勤が増える傾向にあります。また、現場によっては早朝からの作業開始や、夜間の工事が必要な場合もあります

生活リズムが乱れやすい点も「きつい」と感じられる理由の一つと言えるでしょう。

5.人間関係が厳しい職場環境

現場仕事特有の人間関係の厳しさも、「きつい」と感じる原因として挙げられます。

もちろん全ての職場に当てはまることではありませんが、現場仕事に従事する人の中には、職人気質の人が多く、時には厳しい口調で指導されたり、昔ながらの体育会系の雰囲気が残っていたりする場合もあります。

また、様々な業者や職人が集まるため、コミュニケーションや連携がうまくいかないとストレスを感じる場面も少なくありません

こうした人間関係の難しさが、精神的な負担を増大させる恐れがあります。

6.人手不足による過重労働

多くの現場仕事において人手不足は深刻化しており、一人当たりの業務負担が増加することが過重労働に繋がっています。

この背景には、少子高齢化による労働人口の減少や時間外労働の上限規制が適用された2024年問題、団塊世代の大量退職が見込まれる2025年問題などがあります。

これらの複合的な要因が、現場における長時間労働や休日出勤を常態化させ、「きつい」と感じる大きな理由に繋がっています。

7.報酬と仕事内容が見合わない場合がある

仕事のきつさやリスクに対して、給与や待遇が見合っていないと感じるのも、「きつい」と言われる理由になっています。

現場仕事の場合は、特に見習い期間や経験の浅い時期に給与水準が低い傾向にあります。また、企業によっては賞与や昇給の機会が少ないと感じることがあるかもしれません。

体力や精神力を大きく消耗する仕事であるにも関わらず、それに見合った報酬が得られないと感じると、モチベーションの維持も難しくなる恐れがあります。


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現場仕事の中でも比較的負担が少ない職種は?

一般的に「現場仕事=きつい」というイメージを持たれがちですが、全ての職種が過酷なわけではありません。

現場仕事の中には、比較的負担が少ない職種もあります。

具体的には、以下のような職種が挙げられます。

現場仕事の中でも比較的負担が少ない職種

以上の職種について、仕事内容や特徴を詳しく見ていきましょう。

施工管理

施工管理は、現場で直接作業を行うというよりも、工事全体の管理・監督が主な役割です。

現場での指示出しもありますがデスクワークが多く、直接的な肉体労働は比較的少なめです。

主な業務は、以下のとおりです。

■施工管理の主な業務内容

  • 工程管理:スケジュールの作成・調整
  • 安全管理:安全な作業環境の確保
  • 品質管理:工事品質のチェック
  • 原価管理:予算・コストの管理
  • その他:発注者や協力会社との調整、書類作成 など

ただし、施工管理は、関係者との調整や工期への責任から精神的負担や長時間労働が生じることもあります。


重機オペレーター

重機オペレーターは、ブルドーザーやクレーン、ショベルカーなどの建設機械を操作する専門職です。

体力を使う作業を重機で行うため、オペレーター自身の肉体的な負担は、他の現場作業員に比べて少ないのが特徴です。

重機で行う主な業務は、以下のとおりです。

■重機オペレーターの主な業務内容

  • 土砂の掘削、積込み、運搬
  • 土地の整地、地ならし
  • 資材の吊り上げ、移動
  • 建物の解体作業 など

資格は必要ですが、一度技術を習得すれば専門職として安定して働け、年齢を重ねても続けやすい職種と言えます。

ただし、長時間の運転による振動や騒音、同じ姿勢での作業による身体への負担には、気を付けなければなりません。


電気工事士

電気工事士は、建物内外の電気設備の配線や設置、メンテナンスを行う専門職です。

重い資材の運搬や大規模な重機を使った業務も少なく、比較的細かい作業が中心です。

電気工事士の主な業務は、以下のとおりです。

■電気工事士の主な業務内容

  • 配線工事(ケーブル敷設、接続)
  • 照明器具、コンセント、スイッチ等の取り付け
  • 分電盤の設置、配線接続
  • 電気設備の点検、修理、メンテナンス など

電気工事士は、屋内作業の割合も比較的高く、天候の影響を受けにくいのもメリットです。「第一種・第二種電気工事士」の国家資格が必須ですが、需要は安定しており、技術を習得すれば長く活躍できるでしょう。

ただし、感電のリスクや、高所での作業が発生する可能性もあるため、安全管理は必須です。


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電気工事士が現場仕事の中でもおすすめの理由

現場仕事にはさまざまな職種がありますが、その中でも特におすすめなのが「電気工事士」です。

現場仕事の中でも電気工事士がおすすめな理由は下記のとおりです。


それぞれの理由を詳しく解説していきます。

体力的な負担が比較的少ない

現場仕事特有の過酷な肉体労働のイメージとは異なり、電気工事士の作業は比較的負担が少ない傾向にあります。

■電気工事士の作業内容と作業環境

  • 作業内容
    主な業務は配線、器具の取り付け、接続といった細かい作業が中心で、土木作業のような大量の土砂の扱いや、重量物を運搬する作業は少ない
  • 作業環境
    新築・改修・メンテナンスが多く、屋内での作業割合が比較的高いため、夏の暑さや冬の寒さ、悪天候の影響などを受けにくい特徴がある

体力的な負担が原因で現場仕事を敬遠している方にとって、電気工事士はおすすめの仕事と言えます。

ただし、建物の種類や工事の規模など、携わる案件によっては屋外で体力を必要とする場合もあります。転職時などは企業の仕事内容を詳しく確認しておきましょう。

専門性が高く、将来性(安定性)がある

電気工事に携わるには、国家資格の「電気工事士」が必須であり、専門知識と技術が求められます。

したがって、独占業務として現場で活躍でき、インフラ整備には欠かせない存在なため、将来性も期待できます。

特に以下の分野は、需要拡大により電気工事士の活躍がますます期待されています。

■電気工事士の需要が今後さらに高まると予想される分野

  • 省エネルギー化、再生可能エネルギー設備(太陽光発電など)
  • 電気自動車(EV)充電設備
  • スマートホーム、IoT関連技術
  • 老朽化した設備の更新・メンテナンス

今後、AIやロボット技術が人間の行う業務を代替できたとしても、電気工事士のような現場仕事を置き換えることは難しいため、電気工事士の仕事は安定性があるとも言えるでしょう。

多様なキャリアパスがある

電気工事士は経験を積むことで、様々なキャリアパスを目指せます。

■電気工事士の主なキャリアパス

  • 現場のリーダー、職長になれる
  • 上位資格(第一種電気工事士、電気工事施工管理技士など)を取得できる
  • 工事全体の管理を行う「施工管理」へステップアップできる
  • 十分な経験と人脈があれば「独立・開業」し、一人親方として活躍できる

このように、電気工事士は現場のエキスパートから管理職、経営者まで、本人の努力次第で多様なキャリアを築ける将来性のある仕事です。

以上3つの理由から、現場仕事の中でも特に魅力的で、挑戦する価値のある仕事と言えるでしょう。

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現場仕事に向いている人・向いていない人の特徴

現場仕事は誰にでもできるわけではなく向き不向きがあります。

ここからは、どのような人が現場仕事に向いていて、逆にどのような人が現場に向いていないのか、特徴を解説します。

現場仕事に向いている人・向いていない人

現場仕事に向いている人

現場仕事に向いている人の特徴は、体力的な負担や精神的な負担にストレスを感じにくい人や、チームで目標達成することにやりがいを感じられる人です。

具体的には、以下のような特徴を持つ人が向いていると言えます。

■現場仕事に向いている人の特徴

  • 体力・精神力:厳しい天候や作業環境、タイトな納期などに対応できる粘り強さがある
  • コミュニケーション能力:報連相を徹底し、周りと連携できる
  • ものづくりへの意欲:ものづくりへの興味関心や、実際に手を動かす作業が好きである
  • 対応力・集中力:予期せぬ事態に臨機応変に対応でき、集中して安全な作業できる

これらの資質があれば、現場仕事のさまざまな職種においても、能力を発揮し活躍できるでしょう。

現場仕事に向いていない人

現場仕事に向いていない人は、体力的に負担のかかる業務が苦手な人や、チームより単独作業を好む人です。

具体的に、以下の特徴を持つ人は現場仕事で苦労することが多いかもしれません。

■現場仕事に向いていない人の特徴

  • 体力・耐性:体力を使う業務が苦手、暑さ寒さに弱い
  • 協調性・コミュニケーション:周囲と協力できない、意思疎通が苦手
  • 精神面:プレッシャーに弱い、責任感がない
  • 行動・考え方:指示待ちで自ら積極的に動けない、状況が変化した場合の対応が苦手

以上の特徴が多く当てはまる方は、現場仕事を「きつい」と感じてしまう可能性もあります。

他の働き方を検討してみるのも良いかもしれません。

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現場仕事の魅力と注意点

現場仕事には、多くの魅力がある一方、注意すべき点もあります。

魅力と注意点を十分把握した上で、自身に合った働き方かどうかを判断しましょう。

現場仕事の魅力と注意点

現場仕事の魅力

現場仕事には、学歴や経歴に関わらず実力が評価されやすいという魅力があります。

意欲と努力次第で活躍の場を広げられる、やりがいのある仕事です。

現場仕事の魅力は、具体的に以下のようなものが挙げられます。

■現場仕事の魅力

  • 学歴よりも技術や問題解決能力が重視され、未経験からでも挑戦しやすい
  • 自分の仕事が成果物として残るため、やりがいを実感できる
  • チームで困難な作業を乗り越えることで、一体感や仲間との絆が深まる
  • 資格取得や経験によって収入アップが期待でき、将来的に独立も目指せる

このように、現場での頑張りが直接評価や成果につながりやすく、自分が行った仕事がそのまま成果物として残ることは、現場仕事ならではの大きな魅力です。

現場仕事の注意点

現場仕事は、体力的な負担がかかる作業が多いことや、時には危険を伴う作業が発生する場合があることなどに気を付けなければなりません。

現場仕事の注意点は、具体的に以下のようなものが挙げられます。

■現場仕事の注意点

  • 体力的な負担が大きい作業の場合、腰痛などのリスクが高まる
  • 高所作業や重機操作、危険物の取り扱いなど、危険が近くにある
  • 屋外作業の場合、夏の暑さや冬の寒さ、天候の影響を直接受けやすい
  • 工期や納期よって長時間労働や休日出勤が発生する
  • 経験やスキルが身につくまでは、給与水準が低いケースが見られる

現場仕事で長く活躍するためには、これらの事情を理解した上で、自分に合った職種選びや、健康管理・安全意識の徹底といった対策を講じることが欠かせません。


まとめ

本記事では、現場仕事が「きつい」と言われる理由から、現場仕事の中でも比較的負担の少ない職種や適性、また現場仕事の魅力まで幅広く解説しました。

この記事のまとめ
  • 現場仕事が「きつい」と言われるのは、体力的な負担、厳しい労働環境、長時間労働、人手不足などが原因
  • 現場仕事の中でも、比較的負担が少ない職種は、施工管理・重機オペレーター・電気工事士など
  • 現場仕事に向いているタイプは、コミュニケーション能力が高かったり手を動かす作業が好きな人で、向いていないタイプは、コミュニケーションを取るのが苦手な人や責任感がない人
  • 現場仕事には、成果物が残る場合が多くやりがいを感じやすかったり、資格取得や経験を積むことによって収入アップなどに繋がりやすいといった魅力がある

現場仕事は確かに「きつい」と感じる要素もある一方で、やりがいや成長を感じやすいといった魅力も多くあります。

この記事を参考に、ご自身に合った働き方やキャリアを考えてみましょう。

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