消防設備士甲種4類の合格率は34.9%!難易度をその他資格と比較

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消防設備士甲種4類の過去5年間(2019年~2023年)の平均合格率は34.9%です。

消防設備士甲種4類は、全ての消防設備士資格の中で中間ぐらいの難易度であり、特別難しい資格ではありません。

ただ、3人に2人は不合格となっている資格であるため、しっかりと対策を行うことが必要です。

この記事は、消防設備士甲種4類の合格率や難易度、資格取得に必要な勉強時間や勉強方法などについて解説します。


本記事で読者の皆さまに消防設備士甲種4類について具体的にイメージできるよう解説します。

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消防設備士甲種4類の合格率と難易度

消防設備士甲種4類の過去5年間(2019年〜2023年)の平均合格率は34.9%です。

■消防設備士甲種4類 合格率

試験年度 合格率
過去5ヵ年平均 34.9%
2023年(令和5年) 32.3%
2022年(令和4年) 34.4%
2021年(令和3年) 37.1%
2020年(令和2年) 37.2%
2019年(令和元年) 33.6%

参考:試験実施状況(一般財団法人消防試験研究センター)

国家資格の中では合格率が10%以下となる試験もあるため、消防設備士甲種4類は特別難しい資格ではありません。

ただ、3人に2人は不合格となる資格であるため、しっかり勉強しなければ合格できません。

消防設備士甲種4類が難しいと言われる理由は、勉強の範囲が広いことです。

消防設備士甲種4類は、対象となる機器の種類が大変多く、自動火災報知設備の感知器にもたくさんの種類があります。

また、受信機・発信機などの専門用語が非常に多いことに加え、消防法への理解や図面を読み解く能力が求められます。

そのすべてを網羅しようとすると必然的に学習範囲が広くなり、多くの勉強時間をかける必要があるでしょう。


日頃から点検業務に就いている方は、予備知識があり難しいとは感じないかもしれませんが、初心者にとっては覚えるのにかなりの時間がかかるかもしれません。

しかし、受験までの期間を逆算し、しっかり時間をかけて勉強を進めることによって、より確実に合格へと近づくことができます。

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その他の資格と難易度を比較

ここでは、消防設備士甲種4類とその他の資格の難易度を、以下の2項目で比較します。

その他の資格との難易度の比較

消防設備士資格との比較

消防設備士甲種4類の合格率は34.9%と、消防設備士資格の中では中間程度の合格率となっています。

その理由は以下のとおりです。

  • 甲種は実務経験が必要なため、乙種に比べて消防設備に関わっている受験者が多く試験内容が難しい
  • 4類は特殊な設備ではないため、1~3類と比べると難易度は低い
  • 甲種4類は実務経験が必要であり、経験者が受験するため乙種4類よりも合格率が少しだけ高い

■2023年度 消防設備士 合格率・難易度ランキング

難易度順 種別 分類 合格率
1位 甲種 1類 26.4%
2位 甲種 特類 27.3%
3位 乙種 3類 29.2%
4位 乙種 1類 30.4%
5位 甲種 2類 32.8%
6位 乙種 4類 34.1%
7位 乙種 2類 34.4%
8位 甲種 3類 34.5%
9位 甲種 4類 34.9%
10位 甲種 5類 37.5%
11位 乙種 5類 37.5%
12位 乙種 6類 39.6%
13位 乙種 7類 58.2%

参考:試験実施状況(一般財団法人消防試験研究センター)

消防設備士 全種類の合格率は「消防設備士の難易度・合格率は?おすすめ種類と難易度ランキングを紹介」内で詳しく解説しています。

電気・設備系資格との比較

人気の高い電気・設備系資格である、第一種・第二種電気工事士(筆記試験)および電験三種と、消防設備士 甲種4類の合格率・難易度を比較します。

下表のとおり消防設備士甲種4類は、電気工事士よりも難易度が高く、電験三種よりも難易度が低い資格です。

■甲種4類と電気・設備系資格との比較

資格名 平均合格率 難易度
消防設備士 甲種4類 約35%
第一種電気工事士 約55%
第二種電気工事士 約60%
電験三種 約10%

消防設備士甲種4類は難関資格ではありませんが、しっかり勉強しなければ合格できない資格です。

消防設備士 甲種4類・乙種4類 ~勉強時間・勉強方法・テキスト~」を参考に正しい対策をして合格を目指しましょう。


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そもそも「消防設備士甲種4類」とは?

消防設備士甲種4類は、自動火災報知設備などの設置や点検、整備を行うための資格です。


分類 甲種 乙種 工事及び整備(点検を含む)の対象設備
特類 - 特殊消防用設備等
1類 屋内消火栓設備、屋外消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備等
2類 泡消火設備等
3類 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消化設備、粉末消火設備等
4類 自動火災報知設備、消防機関へ通報する火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備
5類 金属製避難はしご、救助袋、緩降機
6類 - 消火器
7類 - 漏電火災報知器

参考:消防設備士免状の種類(消防試験研究センター)


消防設備士には「甲種」と「乙種」がありますが、乙種は点検や整備のみを行えるのに対し、甲種は工事・整備・点検のすべての業務に従事することができる資格です


できることの範囲が広いため、乙種よりも甲種の方がより需要が高く、社内での評価や転職に繋がる可能性も上がります。


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消防設備士甲種4類を取得するメリット

消防設備士甲種4類はビルメンテナンスなどの設備管理の仕事に活かしたい方や、スキルアップを目指す方におすすめの資格です。

消防設備士甲種4類を取得することは、以下2点のメリットがあります。

甲種4類を取得するメリット

転職に有利になる

甲種4類を取得することで、転職に有利になります。

消防設備士資格には甲種と乙種があり、乙種は消防設備の「点検・整備」のみに携わることができるのに対し、甲種は「点検・整備」に加えて「工事」にも携わることができます。

乙種4類よりも甲種4類の方が、担当できる業務の幅が広いため、甲種4類を取得することは転職で有利に働きます。

甲種4類保有者と乙種4類保有者であれば、企業は甲種4類保有者を採用する可能性が高いでしょう。

収入UPにつながる

消防設備士 甲種4類を持っていることで、収入UPが期待できます。

最近では、資格手当を導入している企業が増加しています。

消防設備士甲種4類は、乙種4類に比べ携われる業務範囲が広いことから、その分資格手当を多く貰える可能性が高いです。

また、社内でも評価され、今後の収入UPにも大きく役立つでしょう。

消防設備士甲種4類を取得しているのであれば、資格手当を導入している企業への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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消防設備士甲種4類と乙種4類ではどっちがおすすめ?

消防設備士 甲種4類と乙種4類では、基本的には甲種4類がおすすめです。

なぜなら、甲種4類の方が乙種4類よりも業務の幅が広く、企業からの需要が高いからです。

■甲種4類と乙種4類の比較

甲種4類 乙種4類
収入UPのしやすさ しやすい 普通
必要な勉強時間 多い 少ない
将来性 高い 普通

ただ、甲種4類の受験には、以下いずれかの受験資格を満たしている必要があります。

■甲種4類の受験資格

  • その他の甲種消防設備試験の免状を取得していること
  • 乙種消防設備士保有者のうち実務経験があること
  • その他の国家資格を保有していること
  • 必要な学歴を保有していること
  • 必要な実務経験があること

受験資格を満たしていない場合は、まずは乙種4類を取得できるように勉強を行いましょう。

甲種消防設備士の受験資格については、「【全種類】消防設備士の受験資格と資格種別ごとに必要な書類を解説」で詳しく解説しています。


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消防設備士甲種4類の試験概要

消防設備士甲種4類は筆記試験と実技試験で構成されています。

筆記試験では法令や設備の構造・機能・工事・整備が出題され、実技試験では、設備の取扱いや検査方法について出題されます。

■消防設備士甲種4類の試験科目・問題数

試験科目 出題数
筆記 工事対象設備等の構造・機能・工事・設備 -
火災及び防火 -
消防関係法令 15
機械・電気に関する基礎的知識 10
消防用設備等の構造・機能・工事・整備 20
45
実技 鑑別等・製図 7

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合格するための勉強方法と勉強時間

消防設備士 甲種4類に合格するためには、以下のステップで勉強を行いましょう。

■勉強のステップ


消防設備士 甲種4類の合格に必要な勉強時間は「2~3ヶ月」程度です。

パターン別必要な勉強時間」では、生活スタイルや覚えるスピードを考慮して勉強時間の目安を解説しているため、参考にしてください。

必要な学習時間は、基礎知識の有無によって変わります。

消防設備士 甲種4類・乙種4類 ~勉強時間・勉強方法・テキスト~」を参考に、自分自身に必要な勉強時間を把握してから試験勉強を開始しましょう。

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まとめ

今回は、消防設備士甲種4類の合格率や難易度、他の消防設備士との比較や必要な勉強時間などを紹介しました。


消防設備士甲種4類は転職やキャリアアップで活きる資格です。

資格を取得する目的・メリットを明確化することで受験までの勉強期間に対してのモチベーションを維持することにもつながります。

複数種類ある消防設備士の中でも、特に甲種4類は現場で活きる種類です。

この記事を参考に、消防設備士 甲種4類を取得してみてください。

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