基地局工事の仕事はきつい?大変な理由と対処法から電気通信工事のやりがいを解説
電気通信の工事担任者最終更新日:
基地局工事の仕事は、「体力的な負担が大きい」「悪条件下での作業がある」などといった理由から「きつい」と感じる場面があります。
基本的に基地局工事の仕事は屋外作業のため過酷なことも少なくありませんが、社会に不可欠な通信インフラを支える重要な仕事でもあります。
この記事では、基地局工事の仕事がきついと言われる理由について解説していきます。
基地局工事の仕事に興味がある方や、すでに基地局工事の仕事をしていて「きつい」と感じている方はぜひご覧ください。
基地局工事の仕事内容

基地局の主な仕事は、基地局を設計、施工、保守・点検することで、現代社会に不可欠な情報通信インフラを構築・維持することです。
基地局とは、スマートフォンや携帯電話などの無線端末と、インターネットや電話回線などの通信ネットワークをつなぐための無線中継地点のことを言います。
基地局工事の仕事は多岐にわたりますが、大きく分けると以下の通りです。
■ 基地局の主な仕事内容
仕事内容 | 概要 |
---|---|
設計 | 基地局の設置場所やスペックの設計を行う
|
施工 | 設置計画や設計に基づき、基地局を設置する
|
施工管理 | 基地局工事の進捗管理を行う
|
保守・点検 | 基地局が正常に機能するように維持管理する
|
スマートフォンの普及や通信インフラの発達により、基地局工事の件数は増加の一途を辿っています。
基地局の維持管理まで考慮すると、基地局工事の仕事は今後ますます重要度を増していくと言えるでしょう。
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基地局工事の仕事がきついと言われる理由

基地局工事の仕事が「きつい」と言われる理由は、以下のような事情が挙げられます。
それぞれ順番に解説していきます。
体力的な負担が大きい場合がある
基地局工事の仕事は、屋外作業が中心となるため、体力的な負担が大きくなります。
具体的に、特に負担が大きくなる場面は下記のとおりです。
■基地局工事の仕事における体力的な負担が大きい場面
- 真夏の炎天下や厳しい寒さの中での作業
- 雨や強風といった悪天候下での作業
- アンテナや無線機、ケーブルといった重い資材の運搬作業
- 鉄塔の昇降や不安定な足場での作業
また、精神的なプレッシャーの中で集中し続けることも体力的な負担に繋がります。
このような作業が日常的に続くと相当な体力が必要となり、きついと感じることになるでしょう。
悪条件のもとで作業する場合がある
基地局工事の仕事は必ずしも良い条件で行えるとは限らず、悪条件の下での作業が求められる場面もあります。
■基地局工事の仕事が悪条件となる場面
- 基地局の設置場所が不便な場面
- 作業環境が悪い場面
悪条件の1つ目は基地局の設置場所です。
例えば、山間部や離島など、アクセスが困難な場所に基地局を設置する場合は、資材の運搬だけでも大きな労力を伴います。
都市部などの密集地では、狭い場所での作業や交通規制の中での作業が必要となる場合があり、計画通りに作業が進まない場合もあります。
このように基地局の設置場所次第では終始厳しい条件の中で工事を完了させる必要があります。
悪条件の2つ目は作業環境です。
基地局工事の仕事は炎天下や厳しい寒さの中での作業に加え、悪天候下でも作業する場面があります。
狭い場所や高所、不安定な場所での作業もあり、常に危険と隣り合わせです。
体力面だけでなく安全面でもリスクを伴う点も、きついと思われる理由の1つと言えるでしょう。
長時間労働や夜勤が発生する場合がある
基地局工事の仕事は長時間労働や夜勤が発生する場合がある仕事です。
例えば、設置工事では、工事が納期通りに進まない場合や天候不良などで作業が遅れた際に、進捗を挽回するために長時間労働が強いられる可能性があります。
保守・点検では、特定のメンテナンスを実施する場合に、電波干渉を避けるため利用者の少ない夜間に対応することもあります。
また、突発的なトラブルや緊急対応が必要となった際には、予定外の長時間労働や夜勤が発生する可能性も考えられます。
長時間労働の継続や突発的な夜勤の発生は疲労の蓄積を招きやすく、心身への負担が大きくなります。
また、体調管理が難しくなり、集中力の低下や作業効率の悪化にも繋がりかねません。
このような不規則な勤務体系も基地局工事の仕事がきついと言われる要因の1つと考えられます。
責任やプレッシャーが大きい
基地局工事の仕事は責任やプレッシャーが大きいことが特徴です。
基地局は通信インフラを支える重要な設備であり、不具合が発生した場合の影響は広範囲に及びます。
些細なミスが重大な事故や通信トラブルに繋がる可能性があるため、作業員は常に緊張感を持って作業に取り組まなければなりません。
また、基地局を新設する場合は、納期面・品質面・安全面でのプレッシャーが常につきまといます。
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基地局工事の仕事がきついと感じた際の解決法
基地局工事の仕事がきついと感じた場合、なるべく放置せずに対処しましょう。
放置して仕事を続けた場合、心身ともに大きな負担になりかねません。
ここでは、具体的な解決策を解説していきます。
1.上司や同僚に相談してみる
仕事がきついと感じたら、まず相談しやすいのは職場の上司や同僚です。
同じ職場で同じ仕事に携わっている人なら、あなたが抱えている問題の解決策を持っている可能性は高いです。
業務負荷が大きくてきついと感じているのなら、業務分担を見直してもらえるかもしれません。
風通しの良い職場である必要はありますが、身近な人に相談することが有効な解決策と言えます。
2.部署異動を打診してみる
同じ職場の人に相談しても問題が解決しない場合は、他部署への異動を打診しましょう。
例えば、現場職から設計職や管理部署への異動が認められる可能性もあります。
仕事には向き不向きがあるため、「仕事内容が合わない」ことは決して恥ずかしいことではありません。
部署異動の可能性がある場合は、勇気を出して打診しましょう。
3.転職を検討してみる
社内で問題が解決しない場合は、他社への転職や、電気工事士など違った職種にキャリアチェンジすることも有効な手段です。
基地局工事の仕事で培った技能や経験は市場価値が高く、より良い条件の転職先が見つかる可能性もあります。
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基地局工事の仕事に必要な資格とスキル
基地局工事の仕事には、さまざまな資格やそれに伴う専門スキルが必要です。
具体的な資格は下記のとおりです。
■ 基地局工事の仕事に必要な資格
資格名称 | 概要 |
---|---|
電気工事士 | 基地局の電源設備工事や配線工事 |
工事担任者 | 電気通信回線に端末設備などを接続する工事 |
電気通信工事施工管理技士 | 電気通信工事全般における施工管理 |
現在、基地局工事の仕事がつらいと感じていても、スキルを磨くことで負担が減る可能性は十分に考えられます。
基地局工事の仕事でスキルアップを目指したい方は是非参考にしてください。
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基地局工事の仕事に向いている人の特徴
基地局工事の仕事に向いている人の特徴は下記のとおりです。
体を動かすことが好きで、体力に自信がある
基地局工事の仕事の大半は屋外での現場作業です。
そのため、デスクワークよりも体を動かすことが好きという方には向いている仕事と言えます。
高所作業に抵抗がなく、安全意識が高い
基地局工事の仕事は高所や不安定な場所での作業となる場合があるため、それらに対する恐怖心がない方のほうが向いています。
ただし、きちんとした安全意識を持って仕事に取り組む必要があります。
チームワークを大切にできる
基地局工事の仕事は複数人で協力して作業する場面が多くあるため、チームワークを大切にできる方は向いています。
周囲との協調や、関係者とのコミュニケーションを円滑に取れることが望ましいでしょう。
社会貢献に関心がある
基地局工事の仕事は社会に欠かせない通信インフラを支える重要な仕事です。
そのため、社会貢献に関心がある方であれば、自分の仕事が社会を支えている実感ができ、やりがいにつながるでしょう。
機械や電気に興味がある
基地局工事の仕事は専門スキルが求められるため、機械や電気に興味がある方は向いています。
工事担任者や電気通信工事施工管理技士などの資格取得にも積極的に取り組むことができると、スキルアップにつながります。
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基地局工事の仕事のやりがい
基地局工事の仕事が「きつい」と感じても、やりがいが大きければ乗り越えられることもあります。
基地局工事の仕事のやりがいは下記のとおりです。
これから基地局工事の仕事に挑戦しようとしている方や、今携わっていて「きつい」と感じている方はぜひご覧ください。
社会インフラの維持や発展に貢献できていると感じたとき
基地局工事の仕事は社会の通信インフラを支える重要な仕事です。
自分が携わった基地局がその地域の通信を支え続けるため、目に見える形で社会貢献を実感できます。
また、厳しい条件を乗り越え、新しい基地局が無事に開通したときには、大きな達成感が得られるでしょう。
仕事を通じて社会貢献したい人にとっては、最適な仕事であると言えます。
トラブルを解決できたとき
基地局で通信障害が発生した場合に、復旧作業をやり遂げた時の達成感は大きいです。
基地局のトラブルは地域の通信障害に直結するため、安定稼働には大きな責任やプレッシャーが伴います。
その反面、人々の生活やビジネスへの影響を最小限に留められたときには、社会への貢献度や自身の能力向上を強く実感できるでしょう。
スキルアップを実感できたとき
基地局工事の仕事にはスキルアップを実感できる場面が多くあります。
通信インフラの技術は常に進歩しており、5Gなどの新しい通信技術の導入に携わることで、自身のスキルをアップデートできるでしょう。
さらに、電気や機械などの幅広い知識や技術にも触れられるため、常に新しい学びが得られます。
こうした知識や技術が、基地局の工事や保守・点検の場面で発揮できると、スキルアップを実感でき、やりがいを感じられるはずです。
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まとめ
この記事では基地局工事の仕事がきついと言われる理由を中心に解説しました。
- 基地局工事の仕事は屋外作業が中心のため、体力的な負担や作業環境の悪さなどの影響で、きつい仕事だと感じる可能性がある
- きついと感じた場合は、周囲への相談や部署異動の打診、転職の検討などが有効な手段
- 基地局工事の仕事は、通信インフラを支える重要な仕事であると実感できたり、スキルアップできたりすることで、やりがいを感じられる
基地局工事の仕事は体力的にきついと感じることもありますが、社会に必要とされるやりがいのある仕事でもあります。
興味がある方はぜひ挑戦してみてください。
執筆者・監修者
工事士.com 編集部
株式会社H&Companyが運営する電気工事業界専門の転職サイト「工事士.com」の編集部です。
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