空調設備工事に役立つ資格7つを解説!概要一覧や難易度ランキングも紹介

電気工事士の資格・試験

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空調設備工事に関連する資格には、「電気工事士」や「冷凍機械責任者」などの法律で定められた必須資格と、「建築設備士」などのキャリアアップに役立つ任意資格があります。

この記事では、空調設備工事に必要な7つの資格について、それぞれの特徴や取得方法、難易度までを詳しく解説します。


空調設備工事関連の資格取得を目指そうと考えている方や、空調設備工事の仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

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空調設備工事に必要な資格とは?

空調設備工事に関連する資格には、「電気工事士」や「冷凍機械責任者」などの法律で定められた必須資格と、「建築設備士」などのキャリアアップに役立つ任意資格があります。

特に、下記の資格は該当業務を行う際に必須資格となるため、空調設備工事に従事する上でも取得しておくことが望ましいです。

■空調設備工事の作業ごとに必須な資格

資格 内容
電気工事士 電気工事を伴う業務
冷凍機械責任者(冷凍空調技士) 高圧ガスを扱う業務
冷媒フロン類取扱技術者 フロンを扱う業務


例えば、電気工事士法では、電気工事は有資格者でなければ行えないと規定されています。また、フロン排出抑制法により、業務用空調機器の点検や整備には「冷媒フロン類取扱技術者」の資格が必要です。

なお、空調設備工事に必要な資格を取得すると、技術力の証明になるだけではなく、給与面でも優遇されやすくなります。

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空調設備工事に役立つ資格一覧

空調設備工事に従事する場合、役に立つ資格は数多くあります。

空調技術の進歩に伴い、一人の技術者が複数の資格を持っていることも珍しくありません。

ここからは、空調設備工事の仕事に役立つ資格を7つご紹介します。


それぞれの資格について、具体的にどのような業務に従事できるのか、詳しく見ていきましょう。

電気工事士

空調設備の設置や修理には、電気工事士の資格が欠かせません。

空調機器の配線作業や電源工事には、法的に電気工事士の資格が求められます。

電気工事士には第一種と第二種があり、それぞれ下記のような違いがあります。

■ 第一種・第二種電気工事士の資格概要

資格 特徴
第二種電気工事士
  • 一般住宅や小規模店舗など600V以下の電気工事が可能
  • エアコンの設置工事や配線工事に必須
  • 初心者におすすめの入門資格
第一種電気工事士
  • 工場やビルなど、より大規模な電気工事が可能
  • 最大電力500kW未満の設備工事まで対応可能
  • 第二種より難易度は高いが活躍の場が広がる


空調設備工事の仕事をするなら、まず第二種電気工事士を取得し、経験を積んでから第一種に挑戦するとよいでしょう。

電気工事士の資格を取得できれば、幅広い現場で活躍できるようになります。


冷凍機械責任者(冷凍空調技士)

冷凍保安規則」に基づき、一定規模以上の冷凍設備を扱う場合は、冷凍機械責任者(冷凍空調技師)の資格が必要になります。

冷凍機械責任者は、取り扱える冷凍能力によって3つの種類に分かれています。

■ 冷凍機械責任者(冷凍空調技士)の資格概要

資格 特徴
第三種冷凍機械責任者
  • 1日の冷凍能力が100トン未満の設備を扱える
  • 小規模な冷凍設備の保安管理が可能
  • 「冷凍機械責任者」の入門資格
第二種冷凍機械責任者
  • 1日の冷凍能力が300トン未満の設備を扱える
  • 中規模な冷凍設備の保安管理が可能
  • 第三種より活躍の場が広がる
第一種冷凍機械責任者
  • 1日の冷凍能力が300トン以上の設備を扱える
  • 大規模な工場やビルの設備管理が可能
  • 最も活躍の場が広い

※参考:冷凍保安規則 第三十六条(e-GOV法令検索)

空調設備工事の仕事では、まず第三種から取得し、実務経験を積みながら上位資格を目指すのが一般的です。

冷媒フロン類取扱技術者

業務用の空調設備を扱う際には、冷媒フロン類取扱技術者の資格が必要です。

冷媒フロン類取扱技術者は、フロンガスの点検、充填、回収を行うことができます。

フロンガスの充填や回収作業は環境に大きな影響を与えるため、専門的な知識と技術が求められます。

冷媒フロン類取扱技術者は、業務範囲によって2つの区分があります。

■ 冷媒フロン類取扱技術者の資格概要

資格 特徴
第二種冷媒フロン類取扱技術者
  • 回収業務はすべての業務用冷凍空調機器の取り扱いが可能
  • 点検・充填業務は小規模な業務用空調機器(25kW以下)の取り扱いが可能
  • 冷凍・空調に関する基礎的な理論を有する
第一種冷媒フロン類取扱技術者
  • すべての業務用冷凍空調機器の取り扱いが可能
  • 冷凍・空調に関する理論を有する
  • 空調設備の保守管理に幅広く携われる

※参考:冷媒フロン類取扱技術者(一般社団法人 日本冷凍空調設備工業連合会)

冷媒フロン類取扱技術者の資格は、5年ごとの更新が必要なため、常に最新の知識とスキルが求められます。業務用空調設備工事の技術者を目指す方は、キャリアアップのためにも取得しておきたい資格です。

管工事施工管理技士

空調設備工事の施工管理に携わるために取得しておきたいのが、管工事施工管理技士です。

管工事施工管理技士は、工事の計画から品質管理、安全管理まで幅広い知識と技術を証明する重要な資格です。

管工事施工管理技士は1級と2級に分かれており、それぞれ次のような特徴があります。

■ 管工事施工管理技士の資格概要

資格 特徴
2級管工事施工管理技士
  • 一般建設業の専任技術者、主任技術者として活躍できる
  • 現場の主任技術者として従事できる
  • 施工計画の作成や工程管理を担当
1級管工事施工管理技士
  • 特定建設業の専任技術者として活躍できる
  • 監理技術者として大規模工事も担当できる
  • より高度な施工管理業務に従事できる


2級管工事施工管理技士が中小規模の工事を請け負うのに対し、1級管工事施工管理技士は大規模な工事を請け負う際に必要とされています。

消防設備士

空調設備工事では、防火や防災の観点から消防設備士の資格があると活躍の場を広げられます。

特に大規模な建物の空調設備には、防火ダンパーや排煙設備といった消防用設備の設置が必須です。

消防設備士は、取り扱う設備によって全13種類に分かれていますが、空調設備工事に関連する資格は主に 「消防設備士甲種4類」と「消防設備士乙種4類」の2種類です。

■ 消防設備士(4類)の資格概要

資格 特徴
消防設備士甲種4類
  • 自動火災報知設備の工事・整備・点検
  • ガス漏れ火災警報設備の工事・整備・点検
  • 消防機関へ通報する火災報知設備の工事・整備・点検
消防設備士乙種4類
  • 自動火災報知設備の整備・点検
  • ガス漏れ火災警報設備の整備・点検
  • 消防機関へ通報する火災報知設備の整備・点検


甲種は整備・点検に加えて、工事(設置・改修)を行えますが、乙種は整備・点検のみになっています。幅広い業務を担うには、段階的に甲種第4類消防設備士の取得を目指すといいでしょう。


建築設備士

建築設備士は、空調設備工事の設計から施工までを担う重要な国家資格です。

建築士と協力し、快適性と省エネ性能を兼ね備えた建築物の設備設計を担います。

建築設備士の主な業務は、以下のとおりです。

■ 建築設備士の主な業務内容

  • 空調・換気設備の設計
  • 給水・排水・衛生設備の設計
  • 照明設備、電力設備の設計
  • 建築設計者と連携し、設備計画を立案

建築設備士の資格を取得すると、建築士と連携し設備設計の調整や提案ができるようになります。設備設計や建築設備業界でのキャリアアップを目指すなら、取得価値の高い資格です。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)

建築物環境衛生管理技術者は、オフィスビルやホテル、商業施設などの大規模建築物で、空気環境や衛生環境を管理する国家資格です。

建築物環境衛生管理技術者の主な業務内容は、次のとおりです。

■ 建築物環境衛生管理技術者の主な業務内容

【空気環境の維持管理計画】

  • 空調設備の整備計画の立案
  • 空気環境の測定計画作成
  • 温度、湿度、CO2濃度の基準管理
  • 換気量や外気取り入れ量の調整

【設備の衛生管理業務】

  • 空調機器の定期点検計画立案
  • 加湿装置の点検と清掃管理
  • 冷却塔の点検・整備の実施
  • フィルターの点検と清掃管理

建築物環境衛生管理技術者は、特定建築物の衛生的な環境を確保するため、設備の点検や測定結果の評価、改善措置の実施など、建物管理の中核を担う重要な資格です。

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資格なしで空調設備工事の仕事はできる?

空調設備工事に関わる仕事は、資格が不要な業務もあります。

例えば、先輩の指導のもと、空調機器の清掃や補助作業なら資格は不要なため、未経験者でも行うことが可能です。

実際、多くの技術者は未経験からスタートし、実務経験を積みながら必要な資格を取得していきます。

それでは、具体的にどのような仕事から始められるのか、資格がなくても携われる業務について見ていきましょう。


資格が不要な空調設備工事の仕事一覧

空調設備工事の現場では、資格がなくても携われる業務がいくつかあります。

ただし、多くの業務は、経験豊富な有資格者の指導や監督のもとで実施することが前提となります。

資格が不要な空調設備工事に関する仕事は、主に下記のとおりです。

■ 資格が不要な空調設備工事関連の仕事一覧

業務 作業
保守・点検業務
  • 空調フィルターの清掃
  • 室外機周りの清掃
  • 室内機の表面清掃
  • 簡単な部品交換の補助
施工補助業務
  • 工具や資材の準備
  • 配管の加工補助
  • ダクトの組立補助
  • 現場での測定補助
その他の業務
  • 空調機器の稼働状況確認
  • 温度データの記録
  • 日常点検記録の作成
  • 顧客との簡単な応対


これらの業務を通じて現場経験を積み、基礎知識を習得することで、資格取得もしやすくなるでしょう。

資格なしで空調設備工事の作業を行う際の注意点

資格がなくても空調設備工事関連の一部の仕事はできますが、作業を行う際には以下の点に注意が必要です。

■ 空調設備工事の作業を行う際の注意点

  • 必ず有資格者の指示に従う
  • 自己判断での作業は控える
  • 分からないことは毎回確認する
  • 資格が必要な作業は行わない
  • 安全管理を最優先する

空調設備工事関連の仕事は、誤った作業が事故や故障につながる可能性があるため、常に安全と法令順守を意識して作業を行うことが重要です。

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空調設備工事の資格難易度ランキング【初心者向け~難関資格】

空調設備工事の資格には、受験資格や試験内容の難易度に大きな違いがあります。

そのため、どの資格取得を目指すかは慎重に判断する必要があるでしょう。

それでは、初心者からでも挑戦しやすい資格から、キャリアアップに繋がる難関資格まで紹介していきます。

空調設備工事関連の資格難易度ランキング

難易度が低い資格トップ3

空調設備工事の入門資格として、特に取得しやすい資格は下記の3つです。

■ 難易度が低い空調設備工事の関連資格トップ3

  1. 第三種冷凍機械責任者
  2. 第二種電気工事士
  3. 第二種冷媒フロン類取扱技術者

第二種冷媒フロン類取扱技術者の合格率は公表されていませんが、一般的に講習をしっかり受講すれば、合格の可能性は高いと言われています。

いずれの資格も、初めて空調設備工事の資格取得を目指す方におすすめの入門資格です。

転職・昇進に有利な難関資格トップ3

空調設備工事業界でキャリアアップを目指すなら、以下の3つの資格が特に評価されます。主に、施工管理や監督業務に携わるために重要な資格です。

■ 空調設備工事関連で転職・昇進に有利な難関資格トップ3

  1. 1級管工事施工管理技士
  2. 第一種冷凍機械責任者
  3. 建築設備士

以上の資格は、より高度な技術力を証明できるため、管理職への昇進や転職時の交渉に大きな強みとなります。

まとめ

今回は、空調設備工事で必要な資格について詳しく解説しました。

この記事のまとめ
  • 空調設備工事で必要な主な資格は「電気工事士」「冷凍機械責任者」「冷媒フロン類取扱技術者」など
  • 第三種冷凍機械責任者や第二種電気工事士は未経験者でも挑戦しやすい入門資格
  • 1級管工事施工管理技士や建築設備士は、転職や昇進に有利な上級資格

空調設備工事の仕事は、私たちの快適な生活を支える重要な仕事です。未経験でも、段階的に資格を取得しながらスキルアップできる環境が整っています。興味のある方は、まずは入門資格の取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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