▼用語詳細(電気工事用語集)
ループコイル式車両検出器
(ループコイルシキシャリョウケンシュツキ)
ループコイル式車輌検出器とは、車路管制設備を構成する設備の1つ。
車両の通過検出を行うために埋設するコイルで、金属体の通過を検出し、信号を発信できます。

自動車の大部分は金属体で構成されており、ループコイル上部を車両が通過すると、ループコイルのインダクタンスを変化させます。

これを「車両が通過した」として判断し、信号を送信します。
ループオイルが信号を送信することで、各種リレーを動作させたり、通過台数を演算するなどして、車路管制を行います。

ループコイルは、車両台数のカウント・駐車場の電動ゲートの動作・フラップの動作・電動シャッターの開閉などに用いられています。

ループコイルは駐車場出入り口や駐車場のブロック出入り口に埋設されます。
ループコイル上部を通過した車両の台数を検出し、「満空制御」や「入庫台数管理」を行えます。

2セットのループコイルを直列に埋設すれば、車両の進行方向を検出することも可能となります。

人体や動物など、金属体ではないものがループコイル上部を通過しても、インダクタンスの変化がないため、ループコイルからの信号は送信されない。

赤外線の車両検出などと違い、地中からの検出の為、悪天候時でも高い車両検出精度を維持できます。

既存のアスファルト路面にループコイルを設置する場合、ループコイルを埋設する部分をアスファルトカッターで切断し、コイルを埋め込んでアスファルトを補修することで対応できます。

ループコイルによる車両検出は進行方向のほか、複数のループコイルを連続して通過するタイミングで計測することで、車両速度を検出することもできる。
これは、高速道路のオービスシステムにおいてスピード違反車両の検出など、交通取締の用途で活用されます。

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