▼用語詳細(電気工事用語集)
ライフサイクルコスト
(ライフサイクルコスト)
ライフサイクルコストとは、一定の期間中にかかる費用総額のこと。
LCCとも呼ばれます。

建物を建設する際のライフサイクルコストは、建設費だけでなく、建設を行うための企画、研究、設計、施工、運用、補修、改造、解体廃棄に至るまで、全ての過程で発生するトータルコストのことを示す。

ライフサイクルコストは、製造者、利用者、使用者の立場ごとに含まれる内容が異なる。

■製造者の場合
企画・設計開発・生産製造・運用・使用中の保証保全・使用期間終了後の回収や廃棄処分までにかかるコスト。
これに掛かる保険や税金、文書管理のコストも含む。

■使用者の場合
購入・搬入据付・試運転・使用のための教育訓練・点検(維持費)・部品交換や更新(修理費)などのコスト。
使用期間終了後に売却や買い取りが見込まれている場合は、コストをマイナスするといった試算も可能となっている。

これらのコストの見積りを出す際には、パラメータ法やIE法などを用います。
コストを検証する場合、イニシャルコストが安価であっても
ランニングコストが高価であれば、総合的な判断を行えません。

製造者、購入者、使用者全てにおいて発生するライフサイクルコストを算出することが重要視されます。