▼用語詳細(電気工事用語集)
ラジアスクランプ
(ラジアスクランプ)
ラジアスクランプとは、鋼製アウトレットボックスと電線管との接地を確保するために使用する接地金具のこと。

金属管に巻き付けてボンド線(裸軟銅線)を接続することにより、金属管から大地に対してアースさせるための物。

短絡が発生し金属管に充電された状態による事故を防ぐために取られる措置です。

金属管はボックスなどに接続する際に絶縁ブッシングなどにより絶縁されてしまうため、このような追加施工を行う。

ラジアスクランプはウォーターポンププライヤーで容易に湾曲する薄い銅板であり、ラジアスクランプの内側に接地線を挟んで巻き付けます。
巻き付けた、両端を指で寄せると固定されるため、噛み合わせた上からプライヤーで電線管との隙間がなくなるように強く挟む。
固定後の端部は電線管に締め付けられる方向に倒して固定すると良いが、強く叩いて倒すと接地線が外れるおそれがあるため注意を要します。

ラジアスクランプと金属管が広い面積で接続されるため、十分な電気的接続が得られ、品質の良いD種接地工事が可能となります。

端部にある突起により、完全に硬化する前の塗装程度であれば、貫通して電気的な接続ができる。
ラジアスクランプを取付ける場合は、塗装前または完全硬化前に施工することが良いとされています。

ラジアスクランプの本体は、伝導性が良く劣化しにくい「無酸素銅」が用いられる。