レベルスイッチ(レベルセンサ)とは、液体などの表面位置を検出し、信号を発生する制御用スイッチのことで、液体や粉粒体の有・無をポイント検出するセンサのことを言う。

工場やプラント、各種装置、及び、河川や用水タンクでは、液体・粉粒体等のレベルや残量の監視・管理が必要になるため、タンクや容器、配管などの中にある液体や粉粒体などの測定物を的確に検知・計測するために使用されます。

電極棒による「抵抗検出」や、フロートによる「位置検出」を原理としており、レベルスイッチの情報を利用して、警報を発信したり、ポンプ類を動作させることも可能である。

汚水槽・雑排水槽・湧水槽などに設置する水中ポンプの制御にも用いられており、水槽類の満水や減水を警報として送信したり、水中ポンプの空転防止・運転と停止・非常時同時運転といった自動制御をおこなうために用いる。

満水警報は、液体の補充が過剰となり容器から溢れ出すこと(オーバーフロー)を防止できるため、受水槽・消防水槽のほか、呼水槽などにも設置される。
このようにタンクに測定物が充満したことを検出することを満検出、または上限検出と言います。

減水警報は、受水槽の枯渇を警報として送信するほか、水中ポンプは「液体が無い状態で運転」すると異常発熱で故障するため、空転状態を防止する安全装置としても活用できる。
(タンク内の液体等が空になることを防ぐ検出をすることを空検出、または下限検出と言います。)

受水槽や消防水槽など「水」の検出のほか、燃料タンクの液面低下などにも活用されており、水だけでなく「油」や「薬品類」の液面検出にも使用可能である。

プラントなどでは、酸類などの液面管理にもレベルスイッチが利用されており、水位制御用としての用途は幅広い。

汚水槽のレベルスイッチは、汚水の付着やペーパー等の巻き付きによって検出不良を引き起こすことがあるため、電極棒を使用してはならないので注意が必要です。
粘度の高い液体や、比重が軽い液体などは、フロート式のレベルスイッチでは誤動作することがある。
用途に応じたレベルスイッチを選定しなければ、誤検出につながるため注意を要します。