電気通信工事施工管理技士とは?1級・2級の違い、試験概要と難易度や合格率を解説

電気通信工事施工管理技士

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最終更新日:

電気通信工事施工管理技士の資格は、電気通信工事の現場で活躍するために必要な国家資格です

この資格を取得すれば、通信ケーブル工事や監視カメラ、LAN設備などの重要な施工管理を担えるようになり、キャリアアップや転職時の強力な武器になります。


ただし、令和元年度に新設された比較的新しい資格のため、「電気通信工事施工管理技士って何?」と思う方も多いかもしれません。

この記事では、電気通信工事施工管理技士の資格概要から、取得のメリット、受験資格、試験内容、合格率まで、徹底解説します。資格取得を目指す方は、ぜひ参考にしてください!

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電気通信工事施工管理技士とは?

電気通信工事施工管理技士とは、電気通信工事の施工管理を行うために必要な専門知識と技術を証明する国家資格です

この資格は、令和元年度に新設され、通信ケーブル工事や監視カメラ、LAN設備、放送用送信設備など、多岐にわたる電気通信工事の現場で活躍するために不可欠な資格となっています。


資格は1級と2級に分かれており、それぞれ以下の役割を担います。

  • 1級:特定建設業の現場で「監理技術者」として施工全体を統括
  • 2級:一般建設業の現場で「主任技術者」として管理業務を担当

試験は、学科試験(第一次検定)と実地試験(第二次検定)に分かれ、合格基準は各科目で60%以上の得点です。


この資格を取得することで、キャリアアップや転職の際に有利になります。特に、通信インフラの需要が高まる現在、この資格を持つことで仕事の幅を広げることが可能です。


ちなみに、施工管理の資格には「電気工事施工管理技士」という資格も存在するのでそれぞれ混在しないように注意しましょう。


電気通信工事施工管理技士の業務範囲

電気通信工事施工管理技士の業務範囲は、通信インフラや設備工事の現場において、安全・品質・工程管理を行うことです


具体的には以下のとおりです。

■電気通信工事施工管理技士の業務範囲

工事種別 工事内容
有線電気通信設備工事 通信ケーブル工事、CATVケーブル工事、伝送設備工事、電話交換設備工事
無線電気通信設備工事 携帯電話設備工事、衛星通信設備工事、移動無線設備工事、固定系無線設備工事、航空保安無線設備工事、ラジオ再放送設備工事
ネットワーク設備工事 LAN設備工事、無線LAN設備工事
情報設備工事 監視カメラ設備工事、コンピュータ設備工事、AI(人工知能)処理設備工事、映像・情報表示システム工事
放送機械設備工事 放送用送信設備工事、放送用中継設備工事、FPU受信基地局設備工事

電気通信工事施工管理技士の仕事内容

電気通信工事施工管理技士の仕事は、施工の進行状況を管理し、計画通りに作業が進むよう現場を監督することです


施工計画の立案、現場での指示・管理、安全対策の実施、品質管理、工事進捗の報告書作成などが挙げられます。

以下に、電気通信工事施工管理技士ができる主な仕事内容を紹介します。

■電気通信工事施工管理技士の主な仕事内容

業務内容 説明
施工計画の作成 工事のスケジュールや具体的な手順を計画し、効率的に進めるための計画を立てます。
工程管理 工事が計画とおりに進行するように進捗状況を管理し、必要に応じて調整を行います。
安全管理 現場の安全対策を講じ、事故を未然に防ぐための対策を実施します。
原価管理 予算内で工事が完了するようにコストを管理し、無駄を防ぎます。
品質管理 高品質な工事を実現するための品質基準を維持し、工事の品質を確保します。
現場作業員の指導監督 作業員の指導や監督を行い、現場が円滑に運営されるように管理します。
行政への申請書類の作成 工事に必要な申請書類を作成し、役所への手続きを行います。
現場の写真撮影 工事の進捗状況を記録するために現場の写真撮影を行います。
近隣への挨拶 工事による影響を最小限に抑えるため、近隣住民や施設への挨拶を行います。
現場の清掃 安全で快適な作業環境を維持するため、現場の清掃を行います。

電気通信工事施工管理技士は、上記のような業務を通じて、工事現場全体の進行を管理します。

特に、通信ケーブル工事や携帯電話設備工事、LAN設備工事、監視カメラ設備工事、放送用送信設備工事など、多岐にわたる電気通信工事の管理を担当します。

1級・2級電気通信工事施工管理技士の違い

電気通信工事施工管理技士には1級と2級があり、主に管理する工事の規模で区別されます。


■ 1級・2級電気通信工事施工管理技士の違い
1級電気通信工事施工管理技士 2級電気通信工事施工管理技士
現場ごとに置く主任技術者
一般建設業の営業所専任技術者
特定建設業の営業所専任技術者
特定建設業の監理技術者

1級の資格保有者は、総額4,500万円以上の電気通信工事を請け負う特定建設業の現場で「監理技術者」として働くことができます。

また、1級の資格は、特定建設業の営業所における専任技術者としても認められます。

これに対し、2級の資格保有者は、中小規模の電気通信工事を請け負う一般建設業の現場で「主任技術者」として働くことができ、一般建設業の営業所における専任技術者としても認められます。

※参考:資格概要(電気通信工事施工管理技士) | JTEX 職業訓練法人日本技能教育開発センター



その他の施工管理系国家資格との違い

電気通信工事施工管理技士は、7種類ある施工管理技士のひとつです。

施工管理技士は、建設業界で重要な役割を担う国家資格であり、それぞれ異なる工事分野を専門とし、各分野の施工管理に必要な技術や知識を証明するものです。

以下の表で、電気通信工事施工管理技士とその他の施工管理系国家資格(電気工事施工管理技士、土木施工管理技士)との違いをわかりやすく解説します。

■その他施工管理系国家資格との違い

資格名 主な業務内容 特徴
電気通信工事施工管理技士 電話、インターネット、防犯カメラ、放送設備などの通信設備の施工管理 インターネットや電話などの情報通信設備に特化
電気工事施工管理技士 照明設備、変電設備、送電設備、信号設備などの電気設備の施工管理 電力インフラの安全性と効率性の確保
土木施工管理技士 道路、橋、トンネル、河川、ダムなどのインフラ設備の施工管理 社会基盤の整備、災害復旧に必須の資格

上表のとおり、電気通信工事施工管理技士、電気工事施工管理技士、土木施工管理技士は、それぞれ異なる分野の施工管理を担い、建設業界において重要な役割を果たしています。

電気通信工事施工管理技士は通信インフラ、電気工事施工管理技士は電力インフラ、土木施工管理技士は社会基盤の整備に特化しており、それぞれの資格に求められるスキルと知識は異なります。

しかし、いずれの資格も現場での施工管理を行い、社会のインフラ整備に貢献する点では共通しています。

■関連記事

電気工事施工管理技士について詳しく知りたい人は、工事士.comの「電気工事施工管理技士」カテゴリーの記事をご覧ください。


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電気通信工事施工管理技士の試験内容

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電気通信工事施工管理技士の試験は、1級と2級に分かれており、それぞれ試験内容が異なります。

以下に、1級と2級の試験内容をわかりやすく表にまとめました。

■電気通信工事施工管理技士の試験内容

試験内容 1級電気通信工事施工管理技士 2級電気通信工事施工管理技士
第一次検定 電気通信工学、施工管理法、法規 電気通信工学、施工管理法、法規
第二次検定 施工管理法(施工体験記述を含む) 施工管理法(施工体験記述を含む)
試験形式 第一次検定:マークシート方式
第二次検定:記述式
第一次検定:マークシート方式
第二次検定:記述式
合格基準 各科目の得点が60%以上 各科目の得点が60%以上
試験実施時期 第一次検定:年1回
第二次検定:年1回
第一次検定:年2回
第二次検定:年1回

参考:1級電気通信工事施工管理技術検定 | 一般財団法人 全国建設研修センター

参考:2級電気通信工事施工管理技術検定 | 一般財団法人 全国建設研修センター

1級電気通信工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の試験は、第一次検定と第二次検定に分かれています。

第一次検定では、電気通信工学、施工管理法、法規の3つの科目が出題されます。試験形式はマークシート方式で、各科目の得点が60%以上で合格となります。

第二次検定では、施工管理法が中心となり、施工体験記述を含む試験が実施されます。こちらの試験は記述式で行われ、同様に得点が60%以上で合格です。

具体的な試験内容は以下のとおりです。

■1級電気通信工事施工管理技士の試験内容

区分 試験科目 試験基準
学科試験 電気通信工学法 1.電気通信工事の施工に必要な電気通信工学、電気工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する一般的な知識を有すること。
2.有線電気通信設備、無線電気通信設備、放送機械設備等(以下「電気通信設備」という。)に関する一般的な知識を有すること。
3.設計図書に関する一般的な知識を有すること。
施工管理法 電気通信工事の施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する一般的な知識を有すること。
法規 建設工事の施工に必要な法令に関する一般的な知識を有すること。
実地試験 施工管理法 設計図書で要求される電気通信設備の性能を確保するために設計図書を正確に理解し、電気通信設備の施工図を適正に作成し、及び必要な機材の選定、配置等を適切に行うことができる高度の応用能力を有すること。

参考:1級電気通信工事施工管理技術検定 | 一般財団法人 全国建設研修センター

2級電気通信工事施工管理技士

​​2級電気通信工事施工管理技士の試験も、第一次検定と第二次検定に分かれています。

第一次検定では、電気通信工学、施工管理法、法規の3つの科目が出題され、マークシート方式で実施されます。各科目の得点が60%以上で合格となります。

第二次検定では、施工管理法を中心に試験が行われ、施工体験記述も含まれます。こちらも記述式で、得点が60%以上で合格です。

具体的な試験内容は以下のとおりです。

■2級電気通信工事施工管理技士の試験内容

区分 試験科目 試験基準
学科試験 電気通信工学法 1.電気通信工事の施工に必要な電気通信工学、電気工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する概略の知識を有すること。
2.有線電気通信設備、無線電気通信設備、放送機械設備等(以下「電気通信設備」という。)に関する概略の知識を有すること。
3.設計図書を正確に読みとるための知識を有すること。
施工管理法 電気通信工事の施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する概略の知識を有すること。
法規 建設工事の施工に必要な法令に関する概略の知識を有すること。
実地試験 施工管理法 設計図書で要求される電気通信設備の性能を確保するために設計図書を正確に理解し、電気通信設備の施工図を適正に作成し、及び必要な機材の選定、配置等を適切に行うことができる一応の応用能力を有すること。

参考:2級電気通信工事施工管理技術検定 | 一般財団法人 全国建設研修センター

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2024年度(令和6年度)電気通信工事施工管理技士の試験スケジュール

2024年度の電気通信工事施工管理技士の試験スケジュールを紹介します。

1級と2級に分かれており、それぞれ試験日や申込期間が異なります。 (なお、情報は更新される場合があるのでご注意ください)

1級電気通信工事施工管理技士

2024年度(令和6年度)の1級電気通信工事施工管理技士の試験スケジュールは以下のとおりです。

■1級電気通信工事施工管理技士の試験スケジュール

試験区分 申込期間 試験日 合格発表日
第一次検定 2024年5月7日(火)~5月21日(火) 2024年9月1日(日) 2024年10月3日(木)
第二次検定 2024年5月7日(火)~5月21日(火) 2024年12月1日(日) 2025年3月5日(水)

参考:1級電気通信工事施工管理技術検定 | 一般財団法人 全国建設研修センター

2級電気通信工事施工管理技士

2024年度(令和6年度)の2級電気通信工事施工管理技士の試験スケジュールは以下のとおりです。

■2級電気通信工事施工管理技士の試験スケジュール

試験区分 申込期間 試験日 合格発表日
第一次検定(前期) 2024年3月6日(水)~3月21日(木) 2024年6月2日(日) 2024年7月2日(火)
第一次検定(後期) 2024年7月9日(火)~7月23日(火) 2024年11月17日(日) 2025年1月6日(月)
第二次検定 2024年7月9日(火)~7月23日(火) 2024年11月17日(日) 2025年3月5日(水)

参考:2級電気通信工事施工管理技術検定 | 一般財団法人 全国建設研修センター

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電気通信工事施工管理技士の受験資格

1級および2級電気通信工事施工管理技士の受験資格について解説します。

電気通信工事施工管理技士の受験資格は、2024年度(令和6年度)からいくつか変更がありました

詳しい受験資格の詳細や最新情報は、試験を管轄している一般財団法人 全国建設研修センターでご確認ください。

1級電気工事施工管理技士

2024年度以降の1級電気工事施工管理技士の受験資格は下表のとおりです。

■1級電気通信工事施工管理技士の受験資格

試験区分 受験資格要件
第一次検定 19歳以上(試験実施年度末において)

第二次検定の受験資格は、第一次検定の合格後に一定の実務経験年数を満たす必要があります。

以下に詳細を示します。

受験資格 第二次検定の受験に必要な実務経験年数
令和3年度以降の1級 第一次検定合格者 合格後、5年以上の実務経験年数
合格後、特定実務経験(※1)1年以上を含む 3年以上の実務経験年数
合格後、監理技術者補佐(※2)としての 1年以上の実務経験年数
2級 第二次検定(旧実地試験含む)に合格した後、 1級 第一次検定に合格した者 (1級 第一次検定受検予定者を含む) 2級合格後、5年以上の実務経験年数
2級合格後、特定実務経験(※1)1年以上を含む 3年以上の実務経験年数

参考:令和 6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります【新受検資格】

■特定実務経験とは

請負金額4,500万円(建築一式工事は7,000万円)以上の建設工事において、監理技術者・主任技術者(当該業種の監理技術者資格者証を有する者に限る)の指導の下、または自ら監理技術者・主任技術者として行った経験のことを指します。

■監理技術者補佐とは

監理技術者補佐としての実務経験は、監理技術者の補佐役として、対象業種の主任技術者資格を有し、特例監理技術者(2つの現場を兼務している監理技術者)のもとで1つの現場に専任配置された工事に関するものに限られます。単なる補助的な役割や一般的な監理技術者の補助業務は、認められません。

※参考:1級電気通信工事施工管理技術検定 | 一般財団法人 全国建設研修センター


2級電気工事施工管理技士

2024年度以降の2級電気工事施工管理技士の受験資格は下表のとおりです。

■2級電気通信工事施工管理技士の受験資格

試験区分 受験資格要件
第一次検定 17歳以上(試験実施年度末において)

第二次検定の受験資格は、第一次検定の合格後に一定の実務経験年数を満たす必要があります。具体的な要件は以下のとおりです。

受験資格 第二次検定の受験に必要な実務経験年数
令和3年度以降の 1級 第一次検定合格者 合格後、1年以上の 実務経験年数
令和3年度以降の 2級 第一次検定合格者 合格後、3年以上の 実務経験年数
電気通信主任技術者資格者証の交付を受けた者、または電気通信主任技術者試験合格者であって 1級または2級 第一次検定合格者 電気通信主任技術者資格者証の交付を受けた後、または電気通信主任技術者試験合格後、1年以上の実務経験年数

参考:令和 6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります【新受検資格】

このように、1級・2級電気通信工事施工管理技士の一次検定は、該当年齢を満たしていれば誰でも受験できます。

しかし、二次試験には実務経験が必要となります。各資格の受験条件をよく確認し、自分が受験資格をクリアしているかどうかを確認しましょう。

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電気通信工事施工管理技士の合格率と難易度

2019年から2023年までの電気通信工事施工管理技士の合格率は以下のとおりです。

■電気通信工事施工管理技士の合格率

資格種類 一次試験 二次試験
1級電気通信工事施工管理技士 50.9% 43.1%
2級電気通信工事施工管理技士 62.9% 37.9%

では、1級・2級電気通信工事施工管理技士の過去5年間の合格率や難易度を詳しく見ていきましょう。

1級電気通信工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の試験の合格率は以下のとおりです。

■1級電気通信工事施工管理技士の合格率

年度 第一次検定合格率 第二次検定合格率
平均 50.9% 43.1%
2023年 49.1% 49.3%
2022年 54.5% 37.4%
2021年 58.6% 30.1%
2020年 49.1% 49.3%
2019年 43.1% 49.5%

参考:令和2年度 管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定(1級・2級)合格者の発表 - 国土交通省

2019年から2023年のデータを見ると、第一次検定の合格率は平均して50%以上で推移しています。

第二次検定の合格率は第一次検定よりも低く、2021年には30.1%と合格率が特に低い年もありました。

1級電気通信工事施工管理技士は2級よりも難易度が高いです。

また、1級電気工事施工管理技士や第一種電気工事士と比較しても、難易度が高い資格となっています。

■関連記事

第一種電気工事士の合格率と難易度の詳細は、第一種電気工事士の合格率と難易度で解説しています。

また、1級電気工事施工管理技士については、【1級・2級】電気工事施工管理技士の難易度と合格率で解説しています。


2級電気通信工事施工管理技士

2級電気通信工事施工管理技士の合格率は以下のとおりです。

■2級電気通信工事施工管理技士の合格率

年度 第一次検定合格率 第二次検定合格率
平均 62.9% 37.9%
2023年 63.9% 42.9%
2022年 59.1% 35.6%
2021年 70.0% 35.0%
2020年 63.9% 33.9%
2019年 57.7% 41.9%

参考:令和2年度 管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定(1級・2級)合格者の発表 - 国土交通省

2019年から2023年のデータを見ると、第一次検定の合格率は平均して60%以上であり、難易度はそれほど高くはありません。

対して、第二次検定の合格率は30%台となっており、第一次検定と比べて難易度が高くなっています。

2級電気通信工事施工管理技士は、第二種電気工事士と比べると難易度は高いですが、2級電気工事施工管理技士と同等の難易度となっています。

■関連記事

第二種電気工事士の合格率や難易度については第二種電気工事士の難易度と必要な勉強時間で詳しくご紹介しています。

また、2級電気工事施工管理技士については、【1級・2級】電気工事施工管理技士の難易度と合格率で解説しています。


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電気通信工事施工管理技士を取得するメリット

電気通信工事施工管理技士を取得すると、主に3つのメリットがあります。

電気通信工事施工管理技士を取得するメリット


職場での評価が上がる

電気通信工事施工管理技士の資格を持つことで、職場での評価が大幅に上がりやすくなるでしょう。

資格を持つことで、現場で監理技術者や主任技術者として働くことができるため、企業にとっても非常に貴重な人材となるからです。

例えば、4,000万円以上の下請契約が行われる場合、現場には必ず監理技術者を配置しなければなりません。

また、主任技術者は、監理技術者が必要とされる工事以外の全ての工事現場に配置が義務付けられています。

さらに、経営事項審査の技術力評価では、電気通信工事施工管理技士などの有資格者1人につき5点が加算され、この得点は公共工事の受注時に企業の技術力として評価されるため、企業にとって大きなメリットとなります。

このように、電気通信工事施工管理技士の資格を取得すると、上司や同僚からの信頼が高まり、職場での評価が上がるでしょう。

転職や昇進のチャンスが広がる

電気通信工事施工管理技士の資格を取得することで、転職や昇進のチャンスが広がるでしょう。

資格を持つことで、企業からの評価が高まり、より高い役職や責任のある管理職のようなポジションで働くことができます。

また、他の求職者との差別化を図れるので、転職市場での競争力が向上します。

特に、1級電気通信工事施工管理技士の資格を持つことで、大規模な工事を担当できる監理技術者としての役割を果たすことができ、大手建設会社への転職も夢ではありません。

また、仮に求人の応募資格欄に「2級電気通信工事施工管理技士」のみが記載されていた場合でも、1級の資格を持っていれば、内定の可能性がさらに高まります。

専門性の高さが評価され、より高い給与条件も見込めるでしょう。

安定した職を手に入れられる

電気通信工事施工管理技士の資格を持つことで、安定した職を手に入れられるでしょう。

近年、インターネットや通信技術の進化に伴い、電気通信工事の需要は増加しています。

特に、次世代高速通信網「5G」の普及により、電気通信工事の需要はさらに高まることが予想されています。

電気通信工事の監督ができる技術者は多くはないため、資格を取得することで、こうした高まる需要に対応でき、常に仕事が途切れることのない安定した職を手に入れられるでしょう。

また、最新の技術に対応する工事に関わることで、技術者としてのスキルアップや自己成長にも繋がります。

新たな通信インフラの構築やメンテナンスに携わる機会を増やして、長期的なキャリアを築いていきましょう。

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まとめ

今回は、電気通信工事施工管理技士の資格について、仕事内容、試験内容、受験資格、合格率、そしてその他の施工管理系国家資格との違いなどを詳しく解説しました。

この記事のまとめ
  • 電気通信工事施工管理技士は電話、インターネット、防犯カメラ、放送設備などの通信設備の施工管理を行う国家資格
  • 1級は総額4,500万円以上の工事現場で監理技術者として、2級は中小規模の工事現場で主任技術者として活躍できる
  • 平均合格率は、1級が一次試験で50.9%、二次試験で43.1%、2級が一次試験で62.9%、二次試験で37.9%
  • 1級および2級ともに、第一次検定はマークシート方式の学科試験、第二次検定は記述式の実地試験
  • 電気通信工事施工管理技士を取得することで、職場での評価が上がる、転職や昇進のチャンスが広がる、安定した職を手に入れられる等のメリットがある

電気通信工事施工管理技士は、令和元年度に新設された比較的新しい資格ですが、通信インフラの重要性が高まる現代社会において、非常に需要が高い資格です。

試験内容は簡単ではないですが、適切な勉強方法と準備を行えば合格は十分に可能です。

皆さんも電気通信工事施工管理技士の資格を取得し、電気通信工事のプロフェッショナルとしてさらなるキャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか。

資格取得後は、資格手当や転職の際のアドバンテージも期待できます。これからのキャリア形成に向けて、ぜひ挑戦してみてください。

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