ビルメンテナンスがきついと言われる理由は?対処法や仕事のメリットを解説

ビルメンテナンス

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ビルメンテナンスは、仕事内容の幅広さや勤務時間の不規則などにより、意外にも「きつい」と言われる仕事です。

ビルメンテナンスの仕事について、中には「楽な仕事」「誰でもできる仕事」などのイメージを持っている方もいるかもしれません。

しかし、実際に働く人からはこのような言葉を聞くことがあります。

  • ビルメンの仕事は想像していたよりも大変だった
  • こんなにきつい仕事だとは思わなかった
  • ビルメンテナンスなんてやめとけ

一体、ビルメンテナンスの仕事のどのようなところが「きつい」と感じてしまうのでしょうか。

そこで本記事では、ビルメンテナンスの仕事について詳しく説明していきます。


本記事を読むことで、ビルメンテナンスの仕事の大変さはもちろん、その魅力についても知ることができるでしょう。

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ビルメンテナンスがきついと言われる理由7つ

夜のオフィス街


ビルメンテナンスがきついと言われる主な理由は以下の7つです。

ビルメンテナンスがきつい理由


それぞれ詳しく解説していきます。

①夜勤や宿直があって生活リズムが崩れやすい

ビルメンテナンスがきついと言われる1つ目の理由は、「生活リズムが崩れやすい」ことです。

ビルメンテナンス業を行う企業は、日勤・夜勤・宿直の3パターンをシフト制で回す勤務体制を取っている場合が多いです。

そのため、シフトによっては夜勤で昼夜が逆転してしまったり、宿直で睡眠時間は仮眠程度しか取れなかったりと、規則正しい生活リズムが作りづらいのが特徴です。

また、時には突発的な工事やトラブルなどで人手が必要になり、シフト外に出勤する可能性もあります。

その結果、慣れるまではきついと感じてしまう方も少なくありません。 

②覚えることが多い

ビルメンテナンスがきついと言われる2つ目の理由は、「覚えることが多い」ことです。

ビルメンテナンスと言えば、「楽な仕事」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

しかし、実際には建物の設備管理に関する細かな知識や業務内容など、幅広い知識が必要です。

イレギュラーな場面にも対応しなければならないため、他人任せにもできません。

覚えてしまえば楽かもしれませんが、最初のうちはどうしても苦労することが多いでしょう。

③トラブルが発生したときの対応が大変

ビルメンテナンスがきついと言われる3つ目の理由は、「トラブル発生時の対応が大変」ということです。

就職先にもよりますが、病院やホテルなど24時間稼働している建物を担当する場合、トラブルは時間に関係なく起こります。

中でも病院は、設備のトラブルが患者の命に関わるということも少なくありません。

したがって、よりスピーディーな対応を求められたり、プレッシャーを感じたりして大変な思いをする人も多いでしょう。

また、商業施設やテナントの場合は、日中にトラブルが発生すると大勢のお客様に配慮しながら対処しなければならず、気を使う場面も多くあります。

トラブルに振り回されてしまうのも、ビルメンテナンスがきついと言われる理由の1つです。

④汚い業務を任せられることがある

ビルメンテナンスがきついと言われる4つ目の理由は、「汚い業務を任せられることがある」ということです。

ビルメンテナンスの仕事の中には、「清掃管理業務」があります。

清掃業務を担当する場合は、基本的な清掃作業だけでなく、トイレが詰まった際の処理や空調機が故障した時の修理、ゴミ処理なども任されることがあります。

就職先や担当する施設によって大きく異なりますが、衛生面を気にしてしまう方にとっては、きついと感じてしまうかもしれません。

⑤給料が低め

ビルメンテナンスがきついと言われる5つ目の理由は、「給料が低め」であることです。

ビルメンテナンスの初任給はおよそ250万円〜350万円程度の場合もあるため、他の職種と比べると少し低めの傾向にあると言えるでしょう。

なお、ビルメンテナンスの給料が低いと言われるのには雇用形態の影響もあります。

ビルメンテナンスはパートやアルバイトの募集も多いため、必然的に給与平均が下がってしまうからです。

その一方で、ビルメンテナンスには役立つ資格が多くあるため、資格を取得し、できることを増やしていくことで年収アップの可能性を広げることもできます。

ビルメンテナンスの年収については「ビルメンテナンスの年収は300万円〜450万円|給与アップに効く資格は?」にて詳しく解説しています。



⑥取得すべき資格の種類が多い

ビルメンテナンスがきついと言われる6つ目の理由は、「取得すべき資格が多い」ことです。

ビルメンテナンスは、施設全体の幅広い設備が対象となるため、必要になる資格・専門知識の種類が多くなります。

特に、「ビルメン4点セット」と「ビルメン三種の神器」と呼ばれる資格は非常に需要が高いです。

資格取得にあたっては、プライベートの時間を使って勉強しなければいけなかったり、難易度の高い資格になかなか合格できなかったりする場合もあります。

また、資格勉強に縛られ、自由な時間を取れなくなってしまう点もビルメンテナンスがきついと言われる理由の1つでしょう。

しかし、資格を取得することで、仕事の幅も増え給料アップやもっと好待遇な企業に転職することも可能です。

ビルメンテナンスで役立つ資格については「ビルメンテナンスに必要な資格一覧を紹介!4点セットや三種の神器を解説」にて詳しく解説しています。



⑦人間関係が難しい

ビルメンテナンスがきついと言われる7つ目の理由は、「人間関係が難しい」ことです。

ビルメンテナンスは夜勤や待機時間がある場合が多いため、誰かと一緒にいる時間が長くなりがちです。

そのため、苦手な相手ともコミュニケーションを取らなければならず、 精神的な苦痛を感じてしまう方も多いようです。

人間関係に関する問題はどの業界・どの会社に行ってもよくあることですが、ビルメンテナンスの場合は特に重要と言えるでしょう。

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ビルメンテナンスの仕事がきついと思ったときの対処法は?

エレベーター点検をする男性社員


ビルメンテナンスの仕事がきついと思った時の対処法として、以下の5つを解説していきます。

「きつい」と思ったときの対処法


①勤務体系に慣れる

ビルメンテナンスの仕事がきついと思ったときの対処法1つ目は「勤務体系に慣れる」ことです。

ビルメンテナンスがきついと言われる理由①」で紹介したとおり、ビルメンテナンスは夜勤や宿直がある場合が多いため、不規則な働き方になってしまいます。

しかし、それはビルメンテナンスとして働く上では仕方のないことです。

最初のうちは辛いかもしれませんが、その分、待機時間が長く残業も少ない傾向にあるため、慣れてしまえば働きやすいという方も多いです。

②経験を積む

ビルメンテナンスの仕事がきついと思ったときの対処法2つ目は「経験を積む」ことです。

ビルメンテナンスの仕事は、覚えることやトラブル対応が多いため、業務内容に対する不満が多くなってしまう方も珍しくはありません。

しかし、それらは業務の経験を積み重ねることで解決できるでしょう。

業務を経験することで、知識は自然と蓄積されていきますし、トラブル対応も回数をこなすことでスムーズに対応できるようになります。

ビルメンテナンスは幅広い業務をこなさなければならないため、実際に経験していく中で徐々に自分のものにしていきましょう。

③待遇の良い企業に転職する

ビルメンテナンスの仕事がきついと思ったときの対処法3つ目は「待遇の良い企業に転職する」ことです。

ビルメンテナンスがきついと言われる理由⑤」でもご紹介したように、給与や待遇面に対してきついと感じてしまう場合は、より良い条件の企業に転職するのをおすすめします。

ビルメンテナンスは需要が高い職種であるため、社員の満足度を高めようと待遇面を整備している企業もあります。

また、ビルメンテナンスに役立つ資格を取得することで手当がもらえる「資格手当」を導入している場合も少なくありません。

求人情報をしっかりと確認し、自分を評価してくれる企業を見つけましょう。

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④資格を取得する

ビルメンテナンスの仕事がきついと思ったときの対処法4つ目は「資格を取得する」ことです。

資格を取得すれば業務範囲を広げることもできるため、資格手当や昇給などで年収アップを狙うことができます。

特におすすめの資格は、「ビルメンテナンスがきついと言われる理由⑥」でご紹介した「ビルメン4点セット」と「ビルメン三種の神器」です。

■ビルメン4点セット

「第ニ種電気工事士」「2級ボイラー技士」「危険物取扱者乙種4類」「第三種冷凍機械責任者」

■ビルメン三種の神器

「電験3種」「ビル管理士」「エネルギー管理士」



これらの資格はビルメンテナンスにおいて需要が高く、実用的な資格です。

また、持っていればより良い待遇の企業・職種に転職することもできるでしょう。

ビルメンテナンスで役立つ資格の取得方法については「ビルメンテナンスに必要な資格一覧を紹介!4点セットや三種の神器を解説」にて詳しく解説しています。



⑤ビルメンの良いところを考える

ビルメンテナンスの仕事がきついと思ったときの対処法5つ目は「ビルメンテナンスの良いところを考える」ことです。

どんな仕事においても、時折ストレスを感じてしまう瞬間はあるでしょう。

そんな時は、「自分がなぜビルメンテナンスを選んだのか」、「ビルメンテナンスのどんなところに魅力を感じたのか」を思い出してみましょう。

ビルメンテナンスにはきつい面も多くありますが、その反面、メリットもたくさんあります。

嫌な面のみに着目するのではなく、一度冷静にメリットを考えることで気持ちが整理できるでしょう。

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ビルメンテナンスで働くメリットは?

ビルメンテナンスの男性


ビルメンテナンスで働くことのメリットとして、大きく以下の4つが挙げられます。



休みが多く残業が少ない傾向にある

ビルメンテナンスで働くメリット1つ目は「休みが多く残業が少ない傾向にある」ことです。

ビルメンテナンスはシフト制により不規則な勤務体系の場合が多いものの、その反面、休日や残業に関してはしっかりしている企業が多くあります。

また基本的には、緊急時などではない限り、シフトで固定された勤務時間で働くことができます。

不規則ではありますが、シフト通りに決まった時間で働けるというのはビルメンテナンスの大きな魅力です。

体力を使う仕事が少ない

ビルメンテナンスで働くメリット2つ目は「体力を使う仕事が少ない」ことです。

建設業界には、体力が必要な職種が多くあります。

例えば電気工事士の場合、重い工具を運んだり屋外作業があったりと、体力が必要になる場面が多くあります。

一方、ビルメンテナンスの仕事の中で1番のメインとなるのは「点検」です。

施設に設置されている設備の点検業務であれば、基本的にそこまでの体力は必要ありません。

また、待機時間が長いことも多いため、身体を休めながら働くことができます。

労働において体力面の不安が少ないことは、とても重要なメリットの1つと言えるでしょう。

納期やノルマに追われない

ビルメンテナンスで働くメリット3つ目は「納期やノルマに追われない」ことです。

ビルメンテナンスは、ビルの巡回や設備の定期点検、清掃業務など、毎日決められたことをコツコツとこなしていく仕事です。

そのため、納期やノルマに追われることは、ほとんどありません。

納期やノルマによるプレッシャーなどがないというのも、ビルメンテナンスの大きな魅力と言えるでしょう。

仕事の安定性が高い

ビルメンテナンスで働くメリット4つ目は「仕事の安定性が高い」ことです。

ビルメンテナンスの仕事は、建物が存在する限り必要とされる仕事であるため、とても安定しています。

近年の都市開発により、新しいビルも次々に建設されており、管理・点検の需要が高まっています。

新しい施設ができればそれを管理・点検する人が必要になるため、将来性の観点から考えてもビルメンテナンスはとても魅力的な仕事と言えるでしょう。

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よくある質問

この記事を読んだ方に向けて、よくある質問をまとめました。

ビルメンテナンスは楽な仕事?

ビルメンテナンスは、体力面の観点から考えると、比較的負担が少ない仕事であると言えます。

点検作業がメインのため力仕事は少なめで、待機時間や休憩時間を長く取れることもあります。

また、突発的なトラブルなどがなければ、比較的ゆとりを持って働ける仕事であると言えるでしょう。

一方、ビルメンテナンスの仕事には大変な一面もあります。

ビルメンテナンスへの転職を目指す際は、メリットとデメリットをきちんと把握しておくことが大切です。

ビルメンテナンスの仕事の大変なことは、本記事内の「ビルメンテナンスがきついと言われる理由7つ」で詳しく解説しています。

ビルメンテナンスの仕事内容は?

ビルメンテナンスの仕事内容は、主にビルや一般住居、商業施設などにおける設備の管理・点検業務や清掃管理業務です。

施設を安全かつ快適に利用するための仕事であるため、大きなやりがいを感じることもできます。

ビルメンテナンスの仕事内容について、より詳しく知りたい人は「ビルメンテナンスの仕事内容」をご覧ください。


ビルメンテナンスに必要な資格は?

ビルメンテナンスに必要な資格として代表的なものは「ビルメン4点セット」と「ビルメン三種の神器」です。

「ビルメン4点セット」と「ビルメン三種の神器」とは、それぞれ下記の資格を指します。

■ビルメン4点セット

「第ニ種電気工事士」「2級ボイラー技士」「危険物取扱者乙種4類」「第三種冷凍機械責任者」

■ビルメン三種の神器

「電験3種」「ビル管理士」「エネルギー管理士」


これらの資格を取得することで、ビルメンテナンスに関するさまざまな業務ができるようになります。

それぞれの資格についてより詳しく知りたいという方は「ビルメンテナンスに必要な資格一覧を紹介!4点セットや三種の神器を解説」をご覧ください。


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まとめ

今回は、ビルメンテナンスが「きつい」と言われる理由や、「きつい」と感じた時の対処法などを紹介しました。

この記事のまとめ
  • ビルメンテナンスの仕事がきつい理由は、「夜勤や宿直など勤務体系が不規則」「覚えることが多い」「トラブルが発生したときの対応が大変」など
  • ビルメンテナンスの仕事がきついと感じたときの対処法は、「勤務体系に慣れる」「経験を積む」「資格を取得する」など
  • ビルメンテナンスで働くメリットは、「休みが多く残業が少なめ」「体力を使う仕事が少ない」など

ビルメンテナンスは、施設がある限り必要とされるため、需要が高い仕事です。

また、人々が施設を安全かつ快適に利用できる環境を整えるという、とてもやりがいのある仕事でもあります。

最初のうちは「きつい」と感じることも多いかもしれませんが、続けていくことでその魅力にも気づくことができるはずです。

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