【消防設備士 乙種4類】実技試験(鑑別)の対策方法と心構え

消防設備士

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最終更新日:

「乙4の実技試験って何するんだろう?」
「どうやって対策すればいいの?」


乙種4類の試験を控えている方、または資格を取ろうか迷っている方は、 こんな風に悩むことがあるのではないでしょうか。結論から言うと消防設備士の実技試験は、 ペーパーテストです。

主に、火災報知設備に関するいろいろな機器の写真やイラスト等を見ながら、 問題に対して記述式で解答するという内容です。 実際に機器をいじるような試験ではないので安心してください。

この記事では、例題がたくさん載っているオススメの問題集や、スマホの対策アプリに変わる勉強方法等をご紹介します。是非、実技試験の勉強を行う際にご活用いただければ嬉しいです。


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乙種4類 実技試験の心構え

乙種4類の実技試験ってどんな試験?

冒頭でもお伝えしたように、乙種4類の実技試験では、 鑑別といって火災報知設備に関するいろいろな機器の写真や イラスト等を見ながら、問題に対して記述式で解答します。

実技試験というのは名前だけで、実際に火災報知器を点検したり、いじったりするような作業はありません。例えばこんな問題が出題されます。


感知器の問題例1

上記の問題のように、火災報知設備(感知器等)や消防設備士が現場で使う試験器・工具に関する問題が出題されます。機器の名前や使い方を答える問題や、設置基準・作動原理を答える問題など、出題パターンは様々です。


問題数は5問。実技試験を合格するには60%以上の正解率が必要なので、最低でも3問は正解しないといけません。4択問題の筆記試験と違って記述式なので、2つ気を付けて欲しいことがあります。


1つ目は「解答欄を空欄にしない」こと。実技試験では部分点があるので、分からなくて空欄を作るよりも、何かしら書いて1点でも多く稼いだ方が合格に近づきます。 (勘で書いたものが当たっていたなんてこともありますからね!)

2つ目は「機器の名称は漢字で書けるようにしておく」こと。 間違った漢字を書いてしまうと不正解になるかもしれないので、 勉強するときは漢字を正確に書けるようにしておきましょう。 (漢字が分からない場合はひらがなで書いてもOK)


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乙種4類 実技試験のココが大変

続いては、乙種4類の実技試験で、「ココは覚えるのが大変そうだな」と感じたところをお伝えしたいと思います。 まずは下記の写真3枚を見てください。


感知器の問題例2

ペンチの問題例

いろいろな機器の問題例

上記の写真は試験で出題されそうな感知器やペンチのほんの一部です。これ以外にも一番右の図のように、試験器・表示灯・発信機など、いろいろな機器を覚えなくてはいけません。

乙種4類の試験は、写真やイラストを見ながら解答する問題がほとんどなので、機器の名称や使い方などをセットで覚ることが大切です。

受験者の方からは、「感知器の種類が沢山ありすぎて、名前と使い方がゴチャゴチャになる」との声もお聞きしました。名前と使い方がゴチャゴチャにならないようにするには、機器ごとに特徴を見つけて暗記するのが良いでしょう。


~具体例~

【さまざまな感知器】の(3)
『蛍光灯のように丸くなっている感知器:差動式スポット型感知器』・・・蛍光灯のように丸くなっているところが特徴

【さまざまなペンチ】の(2)
『先端が鋭くとがっている:ラジオペンチ』


こんな風に、機器の特徴を見つけて勉強していくと、 覚えやすくて効率よく暗記できると思いますよ!


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乙種4類 実技試験、どうやって対策すればいい?

次は、乙種4類の実技試験を勉強する際にどんな 対策方法があるのか、3つご紹介したいと思います。


『のぞき見勉強』でイメージアップ

まず1つ目は『消防設備機器のカタログを覗いてみる』という方法です。わたしはこれを『のぞき見勉強法』と 名付けました。

消防設備機器のカタログには、感知器や発信機、 受信機などのさまざまな機器が豊富に載っています。

問題文が載っていないのは当たり前ですが、写真の数はテキストよりも断然豊富です。

「実際の現場でどんな機器が使用されているのか」 「機器がどんな構造になっているのか」を学ぶには、 良い対策方法だと思っています。


実際に、この『のぞき見勉強法』を試した人は、こんなコメントをしていました。

テキストだけではなんだか物足りず、「もっと実物を見て勉強出来たらいいのになぁ」と悩んでいました。でもある時、ふと会社に置いてあった消防設備のカタログに目が留まったんです。

パラパラとページをめくっていると、テキストよりも機器の 写真が多く載っているという事に気が付きました。 はじめは参考書のつもりで「こんな機器もあるんだ~」程度にしか使っていなかったのですが、じっくり見てみると、機器の名前や構造まで詳しく書かれている事を知りました。

問題こそ載っていないものの、「この機器はこういう建物に使うんだぁ」 とイメージを掴むのには十分だと思います。


最近では、消防設備機器のカタログを ネット上で公開している会社も沢山あります。

スマホでも手軽に見ることが出来るので、スマホアプリで勉強できない分、 消防設備機器のカタログを覗いて勉強する方法もアリなのではないでしょうか。

ネットで『消防設備機器 カタログ』と検索すると、いろいろなカタログがヒットすると思うので、 自分が良いなと感じたものを選んで覗いてみてください。


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実技試験に特化したテキストを選ぼう

2つ目は、勉強する際にテキストを選ぶときに 『実技試験に特化したテキストを選ぶ』ことです。

なぜかというと、書店などで販売されているテキストのほとんどが、 筆記試験と実技試験の範囲が一緒に記載されているからです。

実技試験のページ数は、筆記試験と比べると少ないことが多く、 十分に対策できないかもしれません。


そこで今回は、実技試験の内容が豊富に記載されていて、 受験者の方にも好評を得ているテキスト2冊をご紹介したいと思います。 テキストを選ぶ時などに、ここで読んだ情報をご活用して頂ければ嬉しいです。


【テキスト名】
4類消防設備士実技試験の徹底攻略
【出版社】
オーム社


このテキストはオーム社が出版している数あるテキストの中でも、 4類の実技試験(鑑別・製図)に特化している専門のテキストです。

写真やイラスト、図も豊富で、見やすくて分かりやすいという印象を持ちました。 乙種4類と甲種4類が一緒になっているので、 甲種4類の実技試験を勉強するときにも活用できます。


【テキスト名】
これだけはマスター!第4類消防設備士試験 筆記+鑑別編
【出版社】
弘文社 工藤政孝 著


消防設備士試験の受験者の方や、業界で働く方の間でも話題になっている『工藤本』。今回はその中から、消防設備士4類の筆記試験と実技試験の鑑別に特化した専門のテキストをご紹介したいと思います。


このテキストは、乙種4類の試験を勉強する際にピッタリのテキストです。普通のテキストなら、乙種4類と甲種4類の内容が一緒に記載されていますが、このテキストには製図が含まれていません。

ですから、筆記試験と実技試験(鑑別)の勉強だけに集中して行うことが出来ます。 これ1冊で筆記試験も実技試験も勉強出来るので、 テキストを購入すると決めた時点でこのテキストを選んでみてもいいと思いますよ!


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最終手段で『対策セミナー・通信講座』に通うのもアリ

3つ目は『対策セミナーや通信講座に通う』ことです。 対策セミナーや通信講座は「どうしても勉強の仕方が分からない」「ひとりで勉強するのは不安」というような人にオススメ出来ます。 実際に対策セミナーや通信講座を活用して資格を取った人からは、


・問題で間違った所や分からない所は、添削で教えてくれるので理解度が上がった。
・講師の人も熱心で、一人じゃないという安心感があった。


との声が挙がっています。対策セミナーや通信講座には、 下記のようなメリットとデメリットがあると考えられます。 また、受講料金や受講期間の相場もまとめてみましたので、ご覧になってみてください。


≪メリット≫
◎レポートの添削があり、「どうして間違ったのか」を教えて貰えるので理解が深まる。
◎講習や問題で分からない所があった時は、すぐ質問できる。
◎親身になって教えてくれるし、一人じゃないから心強い。


≪デメリット≫
◎受講料金が高い。
◎受講期間が長い。



【セミナーや通信講座 受講料金・受講期間の相場】

会社受講料金受講期間
A社22,000円4ヶ月間
B社20,000円4ヶ月間
C社40,000円7ヶ月間
D社32,000円記載なし

市販のテキストや問題集が、2,000円~4,000円程度で買えるのに対して、対策セミナーや通信講座の受講料金は、数万円するものが多く、とても高価なものになっています。値段だけを見ると「高いな~」という印象を持ちますが、どのセミナー・講座も、内容はそれなりに濃くて、価値があると考えてよいでしょう。


対策セミナーや通信講座に行くか・行かないかを判断するのは自分次第です。しかし、どうしても1人だけで勉強していると行き詰ったり、どう勉強したらいいのか分からなくなったりすることがあるかもしれません。

もしそうなった時は、『最終手段で対策セミナーや通信講座に行く』という事を頭の片隅に入れておくと気持ちが楽になるかもしれませんね!


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乙種4類 実技試験、初心者の方にオススメする勉強方法

乙種4類の試験が初めての方でしたら、どうやって勉強を進めていけばいいのかわからないという悩みを持っている方もいらっしゃると思います。今回はそんな方のために、勉強の進め方のイメージを考えてみました。ぜひご参照ください!


自分に身近なもの・見たことあるもの・イメージ湧きやすいものから手を付ける

実技試験は記述式で解答しなければいけません。

また、問題数は5問と少ないのに、試験範囲が広いので、「どこが出題されるか分からない」という不安や、 「正確に覚えなければいけない」というプレッシャーもあると思います。

そんな不安やプレッシャーを少しでも軽減するために、まずは『自分に身近なもの・見たことがあるもの・イメージの湧きやすいもの』から手を付けていくと良いでしょう。 例えばこんなイメージです。


(1)最初は消防設備士が使う工具から勉強します。(理由:一番身近で、ペンチとかニッパーは使ったことがあるから。)


※工具の写真を見ながら、【「名称」と「どんな時にどのように使うのか」を覚える ⇒ 名称は漢字で書けるように書き取り】を繰り返します。

ペンチとかニッパーは色々な種類があるので、ゴチャゴチャにならないように、「名称」と 「どんな時にどのように使うのか」が一致して答えられるようになるまで暗記しましょう。


(2)次は火災報知設備の感知器について勉強します。 (理由:感知器の実物を見たことがあるから。自宅にも設置されているから。) 
※覚え方は工具の時と同じです。


感知器は、私たちの生活にとても身近な存在なので、誰でも一度は見たことがあるのではないでしょうか。実物を見る事でイメージも湧きやすくなり、「どの感知器をどこに設置するか」が覚えやすくなりますよ!


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設置基準や作動原理を『単語帳』に書いていつでも勉強できるように準備

火災報知設備の「名称」や「どんな時にどのように使うのか」を覚えたら次は「設置基準」や「作動原理」を覚えましょう。 「設置基準」や「作動原理」の勉強方法の1つとしてオススメなのが『単語帳』を使った勉強方法です。 下記の画像のようなイメージです。



「単語帳なんて子供くさい」「いちいち書くのが面倒くさい」と思う方もいるかもしれませんが、実は単語帳って有能なんですよ! 繰り返しになりますが、乙種4類はケータイの対策アプリがほとんどありません。

とはいえ、移動時間や休憩中等のすきま時間に勉強できないのは勿体ないと思いませんか? でも、大きくて重いテキストを持ち運ぶのも大変だし…そんな時に役立つのが単語帳です。


・小さいからポッケに入る
・小さいから場所を取らないので電車でも勉強できる
・軽いから持ち運びもラクラク
・100円で買える安さ


単語帳にはたくさんのメリットがあります。 先程の画像のように、単語帳にポイントをまとめて準備おけば、いつでも手軽に勉強することが出来ますよ! ぜひ試してみてください。


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問題集は最低3周!たくさん解いて出題パターンを掴む

名称・設置基準・作動原理などを一通り勉強したなと思ったら、あとは問題集をどんどん解いていきましょう。問題集は最低でも3周は解いておくと安心です。

問題集の解き方については下記にまとめた勉強方法を参考にしてみてください。


【1週目】
まずはテキストを見ないで、問題集を普通に解いてみて、採点してみましょう。間違っていた問題をノートにピックアップして、「どうして間違ったのか」をテキストと解答集を見ながら確認して、正しい答えを暗記します。


【2週目】
1周目で間違った問題の正しい答えを暗記できたなと思ったら、問題集の2週目を解いていきます。解き終わったら2週目も、1週目の時と同じ要領で、間違っていた問題をノートにピックアップしましょう。また、当たったけどちょっと不安な問題も一緒にピックアップして、テキストなどで確認しておくと良いですね。


【3週目】
3周目は最終確認のつもりで問題を解いていきましょう。3周目なので、1周目のときと比べると理解度もアップしていると思います。もっと問題をたくさん解いておきたいという方は、更に問題集を追加して勉強するのもいいですよ!


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まとめ

いかかでしたでしょうか。今回は消防設備士 乙種4類の実技試験に関して、試験の心構えや対策方法・勉強方法などご紹介してきました。

よく、『実技試験は筆記試験よりも難しい』と言われていますが、今回お伝えした対策方法や勉強方法を駆使していけば、合格に近づく確率は高くなると思います!

今後、乙種4類の実技試験を勉強するときは、ぜひこの記事で読んだ情報をご活用していただければ嬉しいです。



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