照明器具の記号一覧!第二種電気工事士試験に使える覚え方のポイントも解説【図解付】

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照明器具の図記号とは、照明器具の種類・位置を図面上に示すための記号のことです。照明器具の図記号は、JIS規格(主にJISC8105-3)に準拠しており、電気工事の安全性と品質を確保する上で重要な役割を果たしています。

特に第二種電気工事士試験では、照明器具の図記号に関する問題が必ず出題されるため、試験に合格するために必須の知識の一つとも言えるでしょう。

今回は、照明器具の図記号の定義や主要な図記号一覧、効率的に覚えるためのポイントなどについて、初心者の方にも分かるよう詳しく解説しています。


照明器具の図記号を正しく理解することは、第二種電気工事士試験の合格にもつながりますので、ぜひ参考にしてください。

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照明器具の図記号とは?

照明器具の図記号は、電気工事の設計図や施工図に使われるもので、「どこにどんな照明を取り付ければ良いのか」を一目で把握することができます。

工事のミスを防ぎ、安全でスムーズな施工を行うために、建築やリフォームの現場では照明記号が欠かせません。

ここでは、照明器具の図記号の定義や配置ルールについて解説していきます。


照明器具の図記号の定義

照明器具の図記号とは、建築設計図や電気配線図において照明器具の種類・位置を図面上に示すための記号です。

なお、照明器具の図記号はJIS(主にJISC8105-3)に準拠しています。

照明器具の図記号は、主に白熱灯と蛍光灯の2種類を基本形として、ペンダントライトやシーリングライト、ダウンライトなどの器具も定められています。

電気工事を行う上では、照明器具の名称と記号、用途をしっかり覚えておく必要があります。主な照明記号は、以下のとおりです。

■ 照明器具の図記号の一例

名称 記号
蛍光灯 天井付

蛍光灯 天井付

白熱灯 天井付

白熱灯 天井付

ペンダントライト

ペンダントライト

シーリングライト

シーリングライト

ダウンライト

ダウンライト

シャンデリア

シャンデリア



例えば、シーリングライトは丸の中に「CL」と記載し、ペンダントライトは丸の中に横線を入れて表します。 また、取り付け位置によって記号の一部を塗りつぶすなど、視覚的に分かりやすい工夫がされているのも特徴のひとつです。

照明記号は、誰が見ても理解しやすいように設計されているため、電気工事現場での情報共有に欠かせません。

照明記号の配置ルール

照明記号を図面上に配置する際は、いくつかのルールを守らなければなりません。

電気工事を安全で正確に進めるためには、以下の照明記号の配置ルールをしっかり押さえておきましょう。

■基本的な配置ルール

  • 建物の寸法に合わせて適切な縮尺で配置する
  • 実際に取り付ける位置に配置する
  • 取り付ける位置に合わせて記号を使い分ける

■電源供給の配置ルール

  • 主電源からスイッチまでの配線経路を明確にする
  • スイッチと照明器具の位置関係を正確に示す

このように、照明記号の配置は単に位置を指定するだけでなく、照明器具の種類や電気容量、取付方法、電源供給経路など、電気工事に必要な情報を正確に示す重要な役割を担っています。

特に第二種電気工事士試験においては、主電源からスイッチを経由し、照明に電力が供給されるまでの配線ルートを理解しておくことが大切です。

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【図解】代表的な照明器具の図記号一覧

電気工事で使用される照明器具の図記号には様々な種類があります。

ここでは、第二種電気工事士試験でよく出題される基本的な記号から、実際の現場でよく使用される記号まで、分かりやすく解説していきます。


照明器具の図記号を理解することは、安全で質の高い電気工事を行うために大切です。さらに、図面を作るときや工事現場でスムーズにやり取りするためにも、記号の意味を正確に把握しておきましょう。

第二種電気工事士試験でよく出される照明記号一覧

第二種電気工事士の試験に合格するためには、基本的な照明器具に関連する記号を理解しておくことが重要です。

そこで、第二種電気工事士試験でよく出題される主な照明記号を以下の表にまとめました。

■ 第二種電気工事士試験で出題されやすい照明器具の図記号一覧

名称 図記号 特徴
白熱灯 壁付

白熱灯 壁付

  • 黒く塗っている部分が壁側
  • 壁面に取り付ける照明
  • 補助照明として使用
蛍光灯 天井付

蛍光灯 天井付

  • 長方形と丸の組合せ
  • 天井に取り付ける蛍光管照明
  • 事務所や工場などで使用
ペンダントライト

ペンダントライト

  • 丸の中に横線を記載
  • 天井から吊り下げる照明
  • 玄関や階段吹き抜けなどで使用
シーリングライト

シーリングライト

  • 丸の中に「CL」と記載
  • 天井直付けの照明器具
  • リビングや寝室などで使用
ダウンライト

ダウンライト

  • 丸の中に「DL」と記載
  • 天井埋込型の照明器具
  • 廊下や玄関などで使用
引っ掛けシーリング

引っ掛けシーリング

  • 丸形と角形の2種類ある
  • 照明器具取り付け用の配線器具
  • 屋内天井照明などに使用
水銀灯

水銀灯

  • 丸の横に「H」を記載
  • 専用のポールなどに取り付ける照明
  • 屋外や工場などの照明用で使用
屋外灯

屋外灯

  • 丸の中に丸と4つの線を記載
  • 防犯や演出用の照明
  • 建物や庭などで使用


実際の試験では、これらの記号を見分ける問題や用途について問われる問題が多いです。また、取付位置について問われる問題も出題されるため、しっかり覚えておきましょう。

実際の現場でよく使う照明記号一覧

実際の現場では、試験によく出る図記号以外も多く使用されています。

特にCADを使用した電気配線図には、以下のような照明記号が頻繁に出てきます。

■ 実際の現場でよく使う照明器具の図記号一覧

名称 図記号 特徴
メタルハライド灯

メタルハライド灯

  • 丸の横に「M」を記載
  • 大規模施設の照明
  • スポーツ施設や商業施設などで使用
ナトリウム灯

ナトリウム灯

  • 丸の横に「N」を記載
  • 屋外などの安全用照明
  • トンネルや道路照明などで使用
非常灯

非常灯

  • 丸の中を黒く塗りつぶす
  • 避難経路の照明
  • 廊下や玄関などで使用
避難口誘導灯

避難口誘導灯

  • 非常口表示用の照明
  • 大型施設などで使用


これらの記号は、大型施設や公共施設で頻繁に使われることも多いです。各記号の意味と用途を理解した上で、適切に配置しましょう。

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照明器具の図記号の覚え方のポイント

照明器具の図記号を覚える際のポイントを4つご紹介します。


図記号をカテゴリごとに覚える

照明器具の図記号をカテゴリごとに学習すると、記憶の整理がしやすくなり、効率的に覚えられます。

例えば、「天井照明の図記号は丸い形が多い」と覚えておけば、新しい図記号を見たときに「これは天井照明の一種かもしれない」と推測しやすくなります。

下記のように、カテゴリごとに整理して覚えてみましょう。

■ 照明器具の図記号のカテゴリ一覧

カテゴリ 種類
取付位置

■天井照明

  • シーリングライト(丸の中に「CL」)
  • ダウンライト(丸の中に「DL」)
  • ペンダントライト(丸の中に横線)

■壁付け照明

  • 白熱灯(下部を黒塗り)
  • ブラケットライト(下部を黒塗り)
光源

■一般照明

  • 白熱灯(丸のみのシンプルな記号)
  • 蛍光灯(長方形と丸の組み合わせ)

■HID照明

  • 水銀灯(記号に「H」を追加)
  • メタルハライド灯(記号に「M」を追加)
  • ナトリウム灯(記号に「N」を追加)


関連性のある図記号をまとめて覚えると、効率的に図記号を覚えられます。

照明器具のイメージから連想させる

照明器具の図記号の多くは、器具自体のイメージから連想できるものが多いです。

また、照明器具の図記号に付随している英語表記からも、どんな照明器具であるかを連想できます。

照明器具のイメージから連想できる図記号は、以下のとおりです。

■ 照明器具の図記号のイメージ

カテゴリー 種類
形状から連想できる記号
  • ペンダントライト:天井から吊り下げる → 横線で表現
  • 蛍光灯:細長い管の形状 → 長方形で表現
  • ダウンライト:埋め込み型の円形 → 丸い記号で表現
  • 壁付け照明:壁側を示す → 記号の一部を黒塗り
英語表記から連想できる記号
  • シーリングライト:Ceiling Light → 「CL」
  • シャンデリア:Chandelier → 「CH」
  • 防雨形照明:Weather Proof → 「WP」
  • メタルハライド灯:Metal → 「M」
  • ナトリウム灯:Natrium → 「N」


このように、実際の照明器具の形状や図記号に付随している英語表記から連想して覚えると、自然と記憶に残りやすくなります。

図面を繰り返し見る・描く

照明器具の図記号は、実際の図面を繰り返し「見る」「描く」ことで、効率的に覚えられます。

図面を繰り返し見ることで、「どの記号がどの照明器具を表しているのか」を直感的に理解しやすくなるからです。さらに、手を動かして描くことで、記号の特徴を感覚的に覚えることができます。

以下のポイントを意識して「見る」「描く」を行ってみましょう。

■ 図面を見る・描く際のポイント

ポイント 内容
配線図をよく観察する
  • 図記号がどのように使われているのかを確認する
  • どんなルールで図記号が配置されているのかを確認する
自分でも図を描いてみる 照明器具、配線、スイッチのつながりを意識しながら描く
実際の図面を活用する 現場で使われる本物の図面を見て、学習に役立てる


これらのポイントを意識すると図記号の理解が深まるため、試験対策や実際の業務に役立つでしょう。

過去問を繰り返し解く

第二種電気工事士試験では、照明器具の図記号に関する問題が必ず出題されます。

そのため、過去問を繰り返し解くことで、試験で求められる知識や、よく出る問題のパターンを理解しやすくなります。

過去問を繰り返し解く際は、特に以下のポイントを意識しながら行いましょう。

■ 過去問で照明器具の図記号を覚える際のポイント

  • 時間を計りながら問題を解く
  • 解答・解説をしっかり読む
  • 間違えた問題は必ずチェックする
  • 定期的に復習を行う

また、通勤時間や待ち時間などを有効活用して学習できれば、効率よく図記号を覚えられます。その際、スマートフォンやタブレットを使用して、クイズ形式で楽しみながら問題を解けば、モチベーションを保ちながら継続的に学習できるでしょう。

電気設備業界に特化した求人サイト「工事士.com」では、過去問を繰り返し解けるように 「電気工事士過去問クイズ」を配信しています。ぜひ第二種電気工事士試験対策にご活用ください。

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まとめ

今回は、電気工事で使用される照明器具の図記号について、定義や一覧、覚え方のポイントを詳しく解説しました。

この記事のまとめ
  • 照明器具の図記号とは、照明器具の種類・位置を図面上に示すための記号で、電気工事図面に不可欠である
  • 第二種電気工事士試験では、照明器具の図記号を問う問題が頻繁に出題される
  • 照明器具の図記号を効率的に覚えるには、「カテゴリごとに覚える」「器具のイメージから連想させる」「図面を繰り返し見る」「過去問を繰り返し解く」の4つのポイントを意識する

第二種電気工事士の資格を取得するには、照明器具の図記号を理解することが重要です。 「工事士.com」の電気工事士試験問題クイズなども活用しながら効率良く覚えていきましょう。

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