▼用語詳細(電気工事用語集)
責任分界点
(セキニンブンカイテン)
責任分界点とは、責任を分けている点のこと。
電力会社や通信会社など、敷地外から敷地内にインフラを導入する場合に、電力会社と需要家及び契約者(お客様)間に取り交わされる、保安上の責任区分点です。

保守や点検が必要な機器の維持管理や、装置や電路に事故が発生した場合の責任所在がどちらにあるかを示したもので、その責任が区分される点を定めている。

自家用電気設備は、お客さま自身が維持管理して電気の安全を確保する、いわゆる自主保安が原則となっていますので、このように責任の範囲を明確にすることが重要となっています。

例として、電力会社から電気の供給を受ける場合、架空配電地域では1号柱を建柱し、気中開閉器(PAS)を設けることになるが、この気中開閉器が責任分界点となります。

PAS本体は需要家側が用意することになるが、PAS本体に設けられている「口出線」に、電力会社が接続します。
接続工事は電力会社が行うので、接続点で事故が発生した場合は電力会社の責任となる。
電力を地中引込とする場合は、高圧キャビネットを地表面に設置することになります。
高圧キャビネットの内部にジスコンまたはUGSを設けるが、これが責任分界点となります。