▼用語詳細(電気工事用語集)
ソレノイド
(ソレノイド)
ソレノイドとは、電気エネルギーを直線運動、または回転運動エネルギーに変換するための電磁石のことで、電磁力を利用して、電気エネルギーを機械的運動に変換する機能部品です。

コイルに通電すると、可動鉄心が直線または回転運動を行うという単純な動作を行います。

モータと同様なアクチュエータですが、構造・動作は単純で機械負荷を直接駆動できることが多く、装置全体をシンプルに構成することが可能です。

モーターよりも簡易に駆動させられ、高速な応答を得ることができるため、自動改札機やコピー機などの内部に使用されています。

ソレノイドはモーターのような回転制御用途には用いられず、高速かつ安定した直線的動作を求められる部分に使用します。

建築設備分野では、自動火災報知設備の連動によるガス消火設備の容器開放弁の放出動作、電気錠の施錠・解錠、電磁弁の開閉などに活用されています。

ソレノイドにはAC電源で駆動するACソレノイドと、DC電源で動作するDCソレノイドがある。

ACソレノイドは吸引力が大きいが、振動騒音が大きく電流値が安定しません。
DCソレノイドは電流値が一定で、騒音が小さく安定した動作が可能だが、吸引力が小さいという特徴があります。