▼用語詳細(電気工事用語集)
スポットネットワーク
(スポットネットワーク)
スポットネットワークとは、配電方法の1つで、3回線の配電線を需要家内に引込み、ネットワーク変圧器の二次側を並列にして受電する方式のことを言います。

普通の家庭には1回線の配電線で電気を送っていますが、大きなビルや工場が1本の配電線に頼っていては、もし事故によって電気が止まるとコンピューターや機器のストップ・エレベーターの停止・照明が消えるなど、様々な大変な事態が発生します。

それを防ぐために、1回線が停電しても、残りの変圧器を過負荷運転にして電力供給することを可能にしたものです。

主に都心部において、特別高圧受電を行う場合に採用される受電方式です。
電源の供給信頼度が高く、配電系統のメンテナンスにおける停電や復電も容易となります。
変電所から供給されるフィーダより、3回線を受電することになります。

ネットワーク変圧器と呼ばれるスポットネットワーク受電専用の変圧器を設け、プロテクタヒューズとネットワークプロテクタ遮断器を含むネットワークプロテクタを構築して受電を行います。
非常に高信頼性のある受電設備だが、設備コストが高いというデメリットがあります。