▼用語詳細(電気工事用語集)
試験用端子
(シケンヨウタンシ)
試験用端子とはテストターミナルとも呼ばれ、制御機器や電路の試験測定を行うための端子のことです。

キュービクル等の受変電設備は変流器や零相変流器、計器用変圧器などの連動試験や計測を、簡易かつ確実に行うために使用されます。

試験用端子には「ねじ式」と「プラグイン式」があり、VT用のVTT形端子、CT用のCTT形端子、ZCT用のZTT形端子などに分類されます。

受変電設備において、変流器や変圧器には各種保護継電器が接続されており、電路保護の為に、遮断器の連動動作等のシーケンスが組み込まれています。

試験にあたっては、電路を強制的に短絡させるなど、仮想の事故状態を作り出して動作試験を行うことになりますが、試験用端子をキュービクルに内蔵しておけば、計器や継電器類を接続したまま試験を行うことができるので、作業性が大きく向上するというメリットがあります。

なお、日本配電盤工業会規格「キュービクル式高圧受電設備通則(JSIA 200)」では、キュービクル外箱の作業しやすい位置に試験用端子を設置するように規定しています。