▼用語詳細(電気工事用語集)
基底温度
(キテイオンド)
基底温度とは、電力ケーブルを敷設した場所の周囲温度によって決められた温度基準のこと。電線・電力ケーブルの許容電流を算出する場合に使用します。
電力ケーブルに電流が流れると、導体の温度が上昇します。所定の温度以上まで上昇し発熱すると、発火や発煙などによる焼損事故につながる場合があります。かつ周囲温度が高ければ、ケーブルからの放熱が困難になり、ケーブル許容温度までの余裕がなくなるため、許容電流を小さく設定して温度の上昇を小さく抑える必要があります。
許容電流は周囲温度と密接に関係しており、ケーブルを敷設する環境の温度により、電流値の補正を行わなければいけません。幹線で使用するCVケーブルやCVTケーブルは、基底温度40℃で許容電流が算出されており、ケーブルの周囲環境温度が40℃であれば、定められた許容電流値を維持できるという仕組みです。
ケーブルが通過する場所においても、所定の周囲温度が確保されていることが原則となるため、敷設環境の温度に注意する必要があります。地中に直接埋設する場合は、土壌温度を基底温度として採用します。
通常、気中や暗きょでは40℃、地中埋設では25℃を基準として算出すると良いとされています。24時間空調されていて温度が常に維持されている環境など、周囲温度が管理されており、常に低い温度が保たれる室内であれば、放熱性能が高くなるため、許容電流を大きく設定することも可能です。
屋外に電力ケーブルを敷設する場合には注意が必要です。例えば、屋外キュービクルから出る幹線の場合。直射日光の影響で40℃以上になる可能性が高いため、基底温度を変えないほうが良い。
IV電線など、許容電流の基底温度を30℃で設定している場合、周囲温度が著しく高くなると、許容電流を低く考えなければ、異常発熱のおそれがあるので注意すること。
電力ケーブルに電流が流れると、導体の温度が上昇します。所定の温度以上まで上昇し発熱すると、発火や発煙などによる焼損事故につながる場合があります。かつ周囲温度が高ければ、ケーブルからの放熱が困難になり、ケーブル許容温度までの余裕がなくなるため、許容電流を小さく設定して温度の上昇を小さく抑える必要があります。
許容電流は周囲温度と密接に関係しており、ケーブルを敷設する環境の温度により、電流値の補正を行わなければいけません。幹線で使用するCVケーブルやCVTケーブルは、基底温度40℃で許容電流が算出されており、ケーブルの周囲環境温度が40℃であれば、定められた許容電流値を維持できるという仕組みです。
ケーブルが通過する場所においても、所定の周囲温度が確保されていることが原則となるため、敷設環境の温度に注意する必要があります。地中に直接埋設する場合は、土壌温度を基底温度として採用します。
通常、気中や暗きょでは40℃、地中埋設では25℃を基準として算出すると良いとされています。24時間空調されていて温度が常に維持されている環境など、周囲温度が管理されており、常に低い温度が保たれる室内であれば、放熱性能が高くなるため、許容電流を大きく設定することも可能です。
屋外に電力ケーブルを敷設する場合には注意が必要です。例えば、屋外キュービクルから出る幹線の場合。直射日光の影響で40℃以上になる可能性が高いため、基底温度を変えないほうが良い。
IV電線など、許容電流の基底温度を30℃で設定している場合、周囲温度が著しく高くなると、許容電流を低く考えなければ、異常発熱のおそれがあるので注意すること。