▼用語詳細(電気工事用語集)
高圧ナトリウムランプ
(コウアツナトリウムランプ)
高圧ナトリウムランプとは、蒸気圧の高いナトリウム蒸気の放電発光を利用した高輝度放電灯のこと。

色温度2,000K~2,100Kの黄白色の光を放ちます。

水銀灯など他のHIDランプ同様、点灯には安定器が必要であり、即時点灯は不可能である。

停電などでランプが消灯した場合、再点灯までにはさらに時間を要するので注意が必要です。

効率が極めて良好という特徴を持ち、寿命が長く、水銀灯と比べて光束維持率が良いなど、電気的特性は良好です。

しかし、演色評価数が非常に悪い。
照射対象の色味がすべて黄色またはオレンジ色に見えてしまうという欠点がある為、照射対象そのものの色を表現しなければならない、展示照明などには適していません。

高圧ナトリウムランプのオレンジ色を用い、商業施設などのライトアップに活用する事例もありますが、近年では高効率かつ長寿命な「LED照明」への置き換えが進められています。

切りの透過性能が良く、悪天候でも明るく照らすことができることや、青系の波長が含まれていないことから、誘虫性が低いこともあり、道路照明やトンネル照明での採用事例が多くあります。

複数のランプを1つのガラスグローブ内に収容し、交互に点灯させることで寿命を2倍に延長した製品もあります。