消防設備士試験の申し込み方法を画像付きで解説!期限や注意事項も紹介
消防設備士最終更新日:
消防設備士試験の受験申し込み方法は、「書面」「インターネット(個人)」「インターネット(団体)」の3種類です。
なお、消防設備士の試験日は各都道府県によって異なります。
この記事では、消防設備士試験の申し込み方法について、画像付きで分かりやすく解説します。
また、申し込みの際の注意点や、免状取得までの流れについても紹介しています。
消防設備士の試験を初めて受験する方や、申し込みや免状取得の流れで分からないことがある方はぜひ参考にしてみてください。
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【全種類共通】消防設備士の申し込み(申請)方法
消防設備士試験の受験申し込み方法は3種類あります。
消防設備士の資格は甲種・乙種合わせて13種類ありますが、申し込み方法はどの試験種類も共通です。
ここではそれぞれの申し込み方法について詳しく解説していきます。
書面による申し込み
消防設備士試験の書面申し込み手順は、下記の3ステップです。
■ 書面申し込みの手順
- 必要書類を揃える
- 受験願書に必要事項を記入する
- 受付期間内に申請する
書面による申し込みで必要な書類は下記のとおりです。
■ 書面による受験申請に必要な書類
- 受験願書
- 郵便振替払込受付証明書(受験願書貼付用)
- 受験資格を証明する書類の原本またはコピー(※甲種消防設備士試験を受験する場合のみ)
- 既得免状のコピー(※既に「消防設備士の免状」を取得している場合のみ)
- 免除の資格を証明する書類等の原本またはコピー(※試験の一部免除を受ける場合のみ)
受験願書は、受験する都道府県の消防試験研究センター支部(東京都の場合は中央試験センター)にて入手できます。
願書に必要事項を記入し、「郵便振替払込受付証明書」を添付して、受付期間内に申請窓口へ持参または送付してください。
なお、郵便振替払込受付証明書は受験願書と一緒に配布されています。
申請窓口ならびに詳しい問い合わせ先は、それぞれ下記のとおりです。
- 東京都:(一財)消防試験研究センター中央試験センター
- 東京都以外:(一財)消防試験研究センター各道府県支部
消防設備士の免除条件と免除申請方法は消防設備士の免除条件とは?条件別の免除科目や申請方法を解説!で詳しく解説しています。
インターネットによる申し込み(個人)
個人で消防設備士試験のインターネット申し込みをする場合、手順は7ステップです。
■ インターネット申し込み(個人)の手順
では、順番に見ていきましょう。
STEP1:電子申請用ホームページにアクセス
個人のインターネット申し込みは、一般財団法人 消防試験研究センターの「電子申請トップ」ページから行うことができます。
画面左枠「インターネットによる受験申請」の「電子申請」を選択して申請に進みましょう。
なお、この電子申請ページでは「危険物取扱者試験」と「消防設備士試験」の申請が可能なため、「消防設備士試験」を選択して申請を始めましょう。
STEP2:電子申請の条件をチェック
消防設備士試験の電子申請ページにアクセスしたら、条件チェックへ進みましょう。
電子申請は下記5つの条件すべてに当てはまる場合にのみ行うことができます。
■ 電子申請の条件
- 証明書類をPDF形式またはJPEG形式でアップロードできる
(※消防設備士免状以外の資格等で科目免除を希望または甲種消防設備士を受験する場合のみ) - 受験地の試験案内を確認した
- 申請に使用できるメールアドレスを入力し、消防試験研究センターからの確認メールを受信した
- 既に消防設備士免状の交付を受けている場合、免状番号などの情報を入力できる
- 受験票ファイル(PDFデータ)を印刷できる
上記条件の全ての項目にチェックが入ったら、「次へ」を選択しましょう。
消防設備士の免除条件と免除申請方法は消防設備士の免除条件とは?条件別の免除科目や申請方法を解説!で詳しく解説しています。
STEP3:システム利用規約に同意
システム利用規約の画面に移動しますので、各項目を確認してください。
問題なければ「同意する」を選択します。
STEP4:受験地を選択
消防設備士の各試験は、都道府県ごとに実施されています。
したがって、地図表示または都道府県名一覧から、受験希望の都道府県を選択しましょう。
STEP5:試験種類を選択
都道府県を選択すると、試験種類ごとの試験日程が表示されます。
受験予定の試験種類の電子申請受付期間を確認し、選択しましょう。
受付期間中の試験のみが選択できるようになっています。
STEP6:願書情報を入力
試験日程を選択したら、願書情報の入力を行います。
始めに受験情報が表示されますので、受験希望の日程・試験種類に間違いがないか確認しましょう。
科目免除を受ける場合は、この画面で免状のアップロードが必要です。
次に、申請者情報の欄で「氏名」「生年月日」「本籍」「現住所」等を順に入力してください。
全ての情報が入力できたら、ページ下の「確認へ」を選択しましょう。
STEP7:試験手数料の支払い
願書情報が問題なく入力できていれば、願書情報確認画面に移ります。
電子申請受付番号が発行されますので、メモや印刷をして必ず保管しましょう。
画面右下の「お支払い手続きへ」を選択すれば、電子申請は完了です。
支払い手続きに進みますので、案内に従って支払いを済ませましょう。
インターネットによる申し込み(団体)
消防設備士試験の団体受験で申し込む場合は、以下5ステップです。
団体コードは、消防試験研究センターの本部または各支部で団体登録を行うと発行されます。
まだ団体登録をされていない場合、本部・各支部へ電話で問い合わせ、新規登録を先に済ませましょう。
消防設備士 インターネットによる申し込みに関する注意事項
ここでは消防設備士試験をインターネットで申し込む場合の注意点をお伝えします。
特に注意すべきことは、下記3点です。
それぞれ順番に見ていきましょう。
支払い方法
先述の申し込み方法「STEP7:試験手数料の支払い」でご紹介したとおり、願書情報の入力が完了したら、試験手数料の支払い手続きに進みます。
支払い方法には4パターンありますが、支払い方法によって受付完了・決済のタイミングが異なることに注意してください。
各支払方法と受付完了のタイミングは下記のとおりです。
■ 支払い方法と受付完了・決済のタイミング一覧
支払方法 | 受付完了のタイミング | 決済 |
---|---|---|
1.コンビニエンスストア | 仮受付完了後、コンビニ・ATM等での入金が確認された時点 | 支払期限あり |
2.ペイジー(オンライン方式) | ||
3.クレジットカード | インターネット上での手続きが完了した時点 | 即時決済 |
4.ペイジー(情報リンク方式) |
「コンビニエンスストア」または「ペイジーのオンライン方式」での支払いを選択した場合は、「仮受付完了」となります。
仮受付完了後、コンビニエンスストアまたはATM等での入金が必要となりますが、支払期限が指定されることに注意してください。
入金が確認されたら、電子申請が正式に受理され、「受付完了」となります。
「クレジットカード」または「ペイジーの情報リンク方式」での支払いを選択した場合は、即時決済となるため、インターネット上での手続きが完了した時点で「受付完了」となります。
再受験の申請方法
消防設備士試験を再受験する方は、申請ページが異なりますので注意しましょう。
先述の申し込み方法「STEP1:電子申請用ホームページにアクセス」にて紹介したとおり、「電子申請」選択後、「消防設備士試験」を選択する際に、「再受験申請の方」ボタンを選択しましょう。
なお、消防設備士の再受験の場合、過去3年以内に受験した方が電子申請できますが、その際、前回の受験情報(受験番号や資格判定コード等)が必要になります。
したがって、申請手続き前に、前回の「受験票」または「試験結果通知書」を準備しておきましょう。
受験票の発行
電子申請の場合、受験票は郵送されませんので、ご自身で印刷して試験当日に持参しなくてはなりません。
受験票がない場合は受験できませんので、忘れないように注意しましょう。
入金確認後、試験日のおよそ10日前までに「受験票ダウンロード可能メール」が送信されます。
電子申請トップページの「受験票ダウンロード」から受験票をダウンロードし、A4用紙に印刷をしてください。
また、受験票には必ず顔写真を添付してください。
受験票に顔写真がない場合、受験できませんので気をつけましょう。
なお、この顔写真は免状にも使用されます。
顔写真は下記条件にあてはまるものを準備しましょう。
■ 受験票 顔写真の条件
- 縦4.5cm×横3.5cm
- 正面、無帽(宗教上又は医療上の理由がある場合を除く。)
- 無背景の上三分身像又はパスポート規格
- 6ヶ月以内に撮影したもの
- 裏面に撮影年月日、氏名と年齢が記入されたもの
- 写真が鮮明なもの
【2024年度・全種類共通】消防設備士の試験日
消防設備士の試験日程は、受験する都道府県によって異なります。
都道府県・試験種類ごとの詳しい試験日程は、一般財団法人消防試験研究センターの「試験情報検索」ページでご確認ください。
申請受付期間中の試験種類であれば、検索結果のリンクからそのまま受験申請が可能です。
なお、消防設備士試験は年間通して行われていますが、都道府県ごとの実施回数は年に数回程度です。
また、申請受付期間は6〜10日程度と短い場合が多いため、申し込みし忘れないよう注意が必要です。
消防設備士の受験を検討されている方は、あらかじめ試験情報検索ページで試験日程と申請受付期間を確認するようにしましょう。
【全種類共通】消防設備士の申し込み~免状取得までの流れ
消防設備士の試験申し込みから免状取得までの流れを改めて確認しておきましょう。
①受験申し込み
まずは受験予定の都道府県の試験日程を確認し、受験申し込みを済ませましょう。
消防設備士試験の申請受付は、都道府県や試験種類により異なりますが、試験日のおよそ2ヶ月前から開始されるケースが多いです。
なお、消防設備士試験の申し込み期間は6~10日程度と短く、申請に必要な書類も多いです。
申請期間までに受験要領をきちんと確認し、確実に申し込みを終わらせましょう。
試験日程の確認方法は、本記事内の「【2024年度・全種類共通】消防設備士の試験日」にて、受験の申し込み方法は本記事内の「【全種類共通】消防設備士の申し込み(申請)方法」にて解説しています。
②試験勉強
試験の申し込みが完了したら、早速勉強に取りかかりましょう。
消防設備士の試験には、選択問題の「筆記試験」と記述問題の「実技試験」があり、さまざまな知識が問われます。
まずは勉強スケジュールを立てて、テキストや過去問を繰り返し解いて合格を目指しましょう。
③受験
試験当日は、特に受験票と顔写真の添付を忘れないようにしましょう。
インターネットで申し込みした場合、受験票は郵送されませんので各自で印刷して持参する必要があります。
本記事内の「受験票の発行」で詳しく解説していますのでご確認ください。
なお、試験会場に持ち込める筆記用具は、鉛筆又はシャープペンシル(いずれもHB又はBのもの)、消しゴムのみです。
定規類・電卓及びスマートフォン・携帯電話・スマートウォッチその他の機器は試験中に使用できません。
④合格発表
消防設備士試験の合格発表は、試験日からおよそ1ヶ月後です。
結果発表予定日の正午から一般財団法人消防試験研究センターの「試験合格者受験番号掲示」上に速報が掲示されます。
正式な合否については、後日郵送される「試験結果通知書」での発表となります。
⑤免状交付申請
見事試験に合格したら、免状交付申請を忘れずに行いましょう。
免状交付申請は、受験した各道府県の消防試験研究センター支部(東京都の場合は中央試験センター)で行います。
必要書類と手数料を準備して、申請手続きを済ませましょう。
⑥免状取得
免状交付申請後、免状が届くまでには約1週間~1ヶ月程度かかります。
免状が届けば、晴れて消防設備士として働くことができます。
なお、免状取得後、消防設備士の資格保有者には、定期講習への参加が義務付けられています。
初回の講習は、「免状交付を受けた日以後における最初の4月1日から2年以内」、2回目以降の講習は、「講習を受けた日以後における最初の4月1日から5年以内」に受講が必要です。
講習の未受講は「違反点数」の加算対象になりますので、免状取得後は期限内に必ず受講するようにしましょう。
よくある質問
この記事を読んだ方が気になる疑問をまとめました。
試験の申し込み期限はいつですか?
消防設備士試験の申し込み期限は、申し込み開始からおよそ6日~10日程度です。
申し込み受付は、試験日の約2ヶ月前から始まります。
なお、試験日や申し込み日程は都道府県・資格種類によって異なります。
例として、2024年度東京都の一部試験の申し込み期限を見てみましょう。
■ 2024年度東京都 消防設備士の申し込み期限
試験種類 | 試験日 | 申請受付期間 |
---|---|---|
甲特、甲2、甲3、甲5 | 2024年10月5日(土) | 2024年08月15日(木)~2024年08月26日(月) |
乙6 | 2024年10月19日(土) | 2024年08月29日(木)~2024年09月09日(月) |
甲4 | 2024年10月26日(土) | 2024年09月05日(木)~2024年09月17日(火) |
消防設備士の試験は、受付開始から申し込み期限までの時間が短いため、タイミングを逃さないようご注意ください。
願書はどこでもらえるの?
書面申し込みで必要な「受験願書」は、消防試験研究センターの各支部や各消防本部でもらえます。
■ 消防設備士試験 受験願書の入手先
- 東京都:一般財団法人 消防試験研究センター本部・中央試験センター・都内の各消防署
- 東京都以外:一般財団法人 消防試験研究センター各支部および関係機関・各消防本部
なお、願書は「受験案内」と共に無料で配布されています。
入手方法の詳細は、一般財団法人 消防試験研究センターの「本部・支部等住所連絡先」からお問い合わせください。
消防設備士の受験資格は?
消防設備士の受験資格は、乙種は「なし」、甲種は「あり」です。
■ 消防設備士の受験資格
種類 | 受験資格 |
---|---|
乙種 | なし |
甲種特類 | 甲種第1類から第3類までのいずれか一つと、 甲種第4類及び甲種第5類の3種類以上の免状の交付を受けていること |
甲種(特類以外) | (a)大学や専門学校等で所定の単位を取得していること |
(b)所定の国家資格等の免状を交付されていること | |
(c)消防用設備の整備や工事補助に関する実務経験を有すること |
※参考:消防設備士の受験資格(一般財団法人 消防試験研究センター)
甲種消防設備士の受験資格の詳細(一般財団法人 消防試験研究センター)
乙種は誰でも受験できるため、積極的に挑戦してみましょう。
まとめ
この記事では消防設備士試験の申し込み方法や試験日、免状取得までの流れなどについて解説しました。
- 消防設備士試験の申し込み方法は「書面」「インターネット(個人)」「インターネット(団体)」の3種類
- インターネット申し込みの場合は、「支払い方法」や「受験票の発行」などに注意
- 消防設備士試験の試験日、申し込み期間は都道府県や試験種類によって異なる
消防設備士は13種類の資格がありますが、複数の資格を取得すればそれだけ活躍の場を広げることができます。
転職やキャリアアップのために、皆さんもぜひ積極的にチャレンジしてみましょう。
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執筆者・監修者
工事士.com 編集部
株式会社H&Companyが運営する電気工事業界専門の転職サイト「工事士.com」の編集部です。
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