【第一種電気工事士への道】学科合格から免状取得までの攻略ガイド

電気工事士の資格・試験

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第一種電気工事士の学科試験を受験した皆さん、おつかれさまでした。

このページでは、第一種電気工事士の学科試験に合格した方に向けて、「技能試験対策〜第一種電気工事士の免状取得までのステップ」と「役立つヒント」をご紹介!!

ぜひブックマークして、いつでも見返せるようにしておいてください。

学科試験合格~免状交付までの流れ

第一種電気工事士のスケジュール



自己採点で学科試験に合格していた方は、早めに技能試験対策を行い、第一種電気工事士の免状取得への一歩を踏み出しましょう!!

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学科試験合格~免状交付までの流れ

第一種電気工事士の学科試験合格~免状交付までの流れは以下のとおりです。

学科試験の試験日から技能試験までは約2ヶ月しかありません。

第一種電気工事士のスケジュール

早めに技能試験対策を始めるためにも、自己採点で学科試験の合格が分かったら、すぐに技能試験対策に必要な工具・道具・材料を購入しましょう。



【2024年度下期】試験スケジュール

2024年度下期の第一種電気工事士の試験スケジュールは以下のとおりです。

■2024年度下期 試験スケジュール

内容 日程
学科試験日(筆記方式)
解答速報公開日
2024年10月6日(日)
学科試験 合格発表日(HP) 2024年10月21日(月)
学科試験 試験結果通知書の発送日
技能試験 受験票の発送日※1
2024年11月8日(金)
技能試験日 2024年11月24日(日)
技能試験 合格発表日(HP) 2024年12月13日(金)
技能試験 試験結果通知書の発送日 2024年12月25日(水)
免状交付申請 試験結果通知書が到着次第
(免状交付条件あり※2
免状の取得 免状交付申請から約1ヶ月

※1:「技能試験の試験会場」は、技能試験の受験票に記載してあります。

※2:第一種電気工事士の免状交付には、3年以上の実務経験が必要です。

第一種電気工事士の試験スケジュールについては「【2024年下期】第一種電気工事士の申込方法と試験日|画像付きでわかりやすく解説」でさらに詳しく解説しています。



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ここでは、技能試験対策を行う前の準備として、技能試験対策に必要な工具と練習用材料について解説します。

必要な工具とおすすめ工具セット

技能試験対策に必要な工具は以下の10個です。

■必要な工具

  1. ペンチ
  2. プラスドライバー
  3. マイナスドライバー
  4. 電工ナイフ
  5. リングスリーブ圧着工具
  6. ウォーターポンププライヤー
  7. スケール
  8. VVFストリッパー
  9. より線ストリッパー ★
  10. ケーブルカッター ★

上記をひとつずつ揃えても良いのですが、買うのが面倒で揃えるまでに時間が掛かったり、必要な工具を買い忘れたりといったリスクもあります。

そのため「工事士.com」では、一度の購入で必要な工具がすべて手に入る工具セット(ホーザン DK-11)をおすすめしています。

第二種電気工事士を受験した際に、ホーザン DK-28を購入している方は、不足している工具のみを購入できる「ホーザン DK-UK」を購入しましょう。

おすすめの工具セット

工具セット

ホーザン DK-11

ホーザン DK-UK

Amazonであれば、DK-11が約20,000円、DK-UKが約7,000円で手に入ります。

技能試験日が近づくほど、売り切れてしまう可能性が高くなるため、早めに購入しておきましょう。


ちなみに、以下に当てはまる工具は使用できないため、注意してください。

■使用できない工具

  • JIS C 9711:1982・1990・1997適合品以外の圧着工具(柄が黄色であれば使用できます)
  • カッターナイフ(電工ナイフは使用可)
  • 回路計等の計測機器
  • 電動工具(電動ドライバー等)
  • 改造した工具
  • 自作した工具



必要な練習用材料

第一種電気工事士の技能試験対策を行うには、練習用の材料が必要です。

「電気技術者試験センター」が毎年公表している10問の候補問題を1周分練習できる材料を購入しておきましょう。

おすすめの練習用材料セット

練習用材料セット

第一種電気工事士 技能試験練習セット 1回分(電線+器具)

技能試験対策では、候補問題を2周以上行うことが望ましいですが、使用した電線を再利用すれば1周分の材料のみでも問題ありません。

まずは1周分の材料を購入し、電線やリングスリーブが不足した際に買い足すようにすれば、無駄なお金を掛けずに練習することができます。


第一種電気工事士試験用の材料はホームセンターで購入することも可能です。

しかし、買い忘れや間違いがあったり、お近くのホームセンターに在庫がなかったりする場合もあるため、Amazonや楽天等で練習用のセットを購入するのが一番楽で間違いがありません。



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技能試験対策の学習スケジュール

第一種電気工事士の技能試験対策の学習スケジュール例を紹介します。

この学習スケジュール例は、「学科試験終了後から技能試験まで」の約2ヶ月間での対策を想定して作成しています。

■学習スケジュール例

内容 期間
複線図の書き方を覚える 1週間
過去の候補問題で複線図化の練習 1週間
今年の候補問題10問を1周する 2週間
苦手な項目(複線図・工具の取り扱い・作業種類など)を重点的に練習する 1週間
再度候補問題10問を、時間を測って1周する 2週間
(余裕があれば)苦手な候補問題を練習する 1週間
合計 約2ヶ月

上記の学習スケジュールを参考に、技能試験の対策を行うようにしましょう。



技能試験対策のポイント

第一種電気工事士の技能試験対策のポイントは以下の5つです。

■技能試験対策のポイント

  1. 複線図の書き方をマスターする
  2. 過去の候補問題を使って単線図を複線図にする練習を行う
  3. 作業スピードを上げるコツを知る
  4. 最新の候補問題を繰り返し練習する(2周以上)
  5. 必ず時間を意識して練習する

技能試験対策で最も大事なポイントは「必ず時間を意識して練習すること」です。

なぜなら、いくらきれいに課題を作成できるようになっても、試験の制限時間(60分)に間に合わなければ不合格となってしまうからです。

以下の時間配分で課題を完成させられるよう、意識して練習してみてください。

■技能試験の時間配分

作業項目 所要時間
問題文の確認・複線図の作成 10分
実作業 40分
見直し 10分
合計 60分

技能試験対策のポイントについては、「第一種電気工事士の実技試験対策|複線図の必要性や準備を徹底解説!」でさらに詳しく解説しています。


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技能試験対策と並行して、「第一種電気工事士を活かせる求人」をチェックしてみましょう。

合格後のイメージを持つことは、技能試験対策のモチベーション維持に役立つからです。

資格試験の勉強を行う上で、最大の難関は「モチベーション維持」です。

第一種電気工事士の技能試験の平均合格率は65%程度ですが、モチベーションの低下により試験対策が疎かになってしまうと合格できません。

合格後のイメージを鮮明にしてモチベーションを保つためにも、「工事士.com」に掲載している「第一種電気工事士を活かせる求人」をチェックしてみてください。

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当日のスケジュール

第一種電気工事士 技能試験当日のスケジュールは以下のとおりです。

■技能試験当日のスケジュール

時間 内容
~10:55 試験会場に入室(厳守)
10:55~11:30 問題・材料の配布、注意事項説明など
11:30~12:30 技能試験(40分間)
12:30~ 退室

※試験開始時間は、当日の状況によって変更になる可能性もあります。

試験会場と試験会場への入室時間は、郵送される受験票に記載してあります。

入室時間には絶対に遅れないよう、早めに現地に到着するようにしておきましょう。

試験会場の通知日については、「第一種・第二種電気工事士の試験会場はいつわかる?確認方法と過去の試験会場一覧」で詳しく解説しています。



持ち物

第一種電気工事士の技能試験で必要な持ち物は以下のとおりです。

■技能試験の持ち物

試験方式 持参する持ち物 その他使用できるもの
技能試験
  • 受験票
  • 筆記用具(鉛筆・シャーペン・消しゴム)
  • 工具類
  • 顔写真付きの公的証明書(詳細はこちら
  • 時計
  • ストップウォッチ(音が出ないもの)
  • 眼鏡・ルーペ
  • 工具用の腰ベルト
  • 電線を仮止めするクリップ
  • 手袋

参考:2024年度 第一種電気工事士受験案内(電気技術者試験センター)

受験票を忘れた場合は、最悪受験できない可能性があります。

また、工具類は忘れたとしても借りられないため、作品を完成させられなくなってしまいます。

忘れ物が絶対にないよう、前日の夜と当日に持ち物をチェックするようにしましょう。



注意点

第一種電気工事士の技能試験で注意するべきポイントは以下の4点です。

■技能試験で注意するべきポイント

  • 欠陥にならないよう注意する
  • 受験票や工具類の忘れ物に注意する
  • 材料確認時間内に必ず材料を確認する
  • 電線類の切断・圧着前に間違いがないか必ず確認する

特に、欠陥の判断基準は事前に確認しておくようにしましょう。

■欠陥の判断基準

番号 欠陥の項目 欠陥の詳細条件
未完成のもの
配置,寸法,接続方法等の相違
  • 配線,器具の配置が配線図と相違したもの
  • 寸法(器具にあっては中心からの寸法)が,配線図に示された寸法の50%以下のもの
  • 電線の種類が配線図と相違したもの
  • 接続方法が施工条件に相違したもの
誤接続,誤結線のもの
電線の色別,配線器具の極性が施工条件に相違したもの
電線の損傷
  • ケーブル外装を損傷したもの
  • 絶縁被覆の損傷で,電線を折り曲げたときに心線が露出するもの
    ただし,リングスリーブの下端から10mm以内の絶縁被覆の傷は欠陥としない
  • 心線を折り曲げたときに心線が折れる程度の傷があるもの
  • より線を減線したもの
リングスリーブ(E形)による圧着接続部分
  • リングスリーブ用圧着工具の使用方法等が適切でないもの
  • 心線の端末処理が適切でないもの
差込形コネクタによる差込接続部分
  • コネクタの先端部分を真横から目視して心線が見えないもの
  • コネクタの下端部分を真横から目視して心線が見えるもの
器具への結線部分
  • 心線をねじで締め付けていないもの
  • より線の素線の一部が端子に挿入されていないもの
  • 結線部分の絶縁被覆をむき過ぎたもの
  • 絶縁被覆を締め付けたもの
  • ランプレセプタクル又は露出形コンセントへの結線で,ケーブルを台座のケーブル引 込口を通さずに結線したもの
  • ランプレセプタクル又は露出形コンセントへの結線で,ケーブル外装が台座の中に 入っていないもの
  • ランプレセプタクル又は露出形コンセント等の巻き付けによる結線部分の処理が 適切でないもの
  • 電線を引っ張って外れるもの
  • 心線が差込口から2mm以上露出したもの
    ただし,引掛シーリングローゼットにあっては,1mm以上露出したもの
  • 引掛シーリングローゼットへの結線で,絶縁被覆が台座の下端から5mm以上露出したもの
金属管工事部分
  • 構成部品が正しい位置に使用されていないもの
  • 構成部品間の接続が適切でないもの
  • 止めねじをねじ切っていないもの
  • ボンド工事を行っていない又は施工条件に相違してボンド線以外の電線で結線したもの
  • ボンド線のボックスへの取り付けが適切でないもの
  • ボンド線のねじなしボックスコネクタの接地用端子への取り付けが適切でないもの
合成樹脂製可とう電線管工事部分
  • 構成部品が正しい位置に使用されていないもの
  • 構成部品間の接続が適切でないもの
取付枠部分
  • 取付枠を指定した箇所以外で使用したもの
  • 取付枠を裏返しにして,配線器具を取り付けたもの
  • 取付けがゆるく,配線器具を引っ張って外れるもの
  • 取付枠に配線器具の位置を誤って取り付けたもの
その他
  • 支給品以外の材料を使用したもの
  • 不要な工事,余分な工事又は用途外の工事を行ったもの
  • 支給品(押しボタンスイッチ等)の既設配線を変更又は取り除いたもの
  • ゴムブッシングの使用が適切でないもの
  • 器具を破損させたもの

参考:技能試験で注意すべきポイント(電気技術者試験センター)P9~45

その他、第一種電気工事士の技能試験で注意するべきポイントの詳細は、「第一種電気工事士の実技試験対策|複線図の必要性や準備を徹底解説!」で詳しく解説しています。



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2024年度下期 第一種電気工事士 技能試験の合格発表日は「2024年12月13日(金)」です。

技能試験の試験結果は、試験センターのホームページ内「合格者一覧の検索」または電気技術者試験センターから郵送される「試験結果通知書」から確認できます。

なお、2024年度下期 第一種電気工事士 技能試験の試験結果通知書の発送日は「2024年12月25日(水)」です。

試験結果の確認方法は、「【2024年下期】第一種電気工事士試験の合格発表はいつ?確認方法や手順を解説!」で詳しく解説しています。


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第一種電気工事士の免状交付には、3年以上の実務経験が必要です。

無事に技能試験に合格し「試験結果通知書」が到着しても、 3年以上の実務経験がなければ免状交付手続きを行うことができないため、注意してください。

第一種電気工事士の免状交付条件については、「第一種電気工事士の受験資格|免状取得には実務経験3年以上が必要」で詳しく解説しています。


免状交付手続きのステップは以下のとおりです。

■免状交付手続きのステップ

  1. 住民登録されている都道府県を確認
  2. 都道府県の窓口(HP)で免状交付申請書類を確認
  3. 免状交付申請書類の準備(記入方法・注意点)
  4. 免状交付申請書類の提出

免状取得後の話になりますが、第一種電気工事士は5年ごとに定期講習を受講する必要があります。

定期講習を受講しないまま作業を行うと法律違反になるため、注意してください。

免状交付申請方法と各都道府県の窓口については「【第一種電気工事士の免状申請】申請期限は?いつ届く?実務経験証明書のダウンロード方法も」で詳しく解説しています。

また、第一種電気工事士の定期講習については「第一種・第二種電気工事士に更新と定期講習は必要?指定の講習機関と受講料金も解説」で詳しく解説しています。



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