▼用語詳細(電気工事用語集)
鉄損
(テッソン)
鉄損とは、鉄心の磁区が交番磁界(時間と共に大きさと方向が変化を繰り返す磁界。)によって磁界の向きを変える時の損失である「ヒステリシス損」と鉄心の中に生じる過電流によって生じる損失である「渦電流損」(高周波になるほど、渦電流損の比率が大きくなる。)の和を示したものです。
負荷の大小にかかわらず、鉄心に電圧が印加されている限り発生する損失の為、「無負荷損」とも呼ばれる。
損失の大きさは、負荷電流によって左右されずに一定であり、単位はワット[W]で示されます。
対して、負荷電流に応じて変動する損失は「銅損」と呼ばれ、負荷の大小によって変動する損失の為、「負荷損」とも呼ばれています。
鉄損は、変圧器においては電力の無駄となり、かつ振動や発熱を引き起こすため、数値が小さいほど高性能と捉えられます。
変圧器は、鉄損と銅損が小さいほど高効率である。
20~30年前の旧式変圧器は鉄損・銅損ともに大きかったが、近年はトップランナー制度と呼ばれる変圧器の高効率化政策により、どちらも小さく抑えられています。
特に鉄損を小さく抑えた変圧器として「アモルファス変圧器」があります。
ケイ素鋼板を用いた一般変圧器と比較し、無負荷損を1/5程度まで低減しており、高効率変圧器として従来から販売がなされているが、一般変圧器とくらべて高コストであり、損失低減に伴って得られる電気料金利益の回収が困難なため、採用実績は少ない。
アモルファス変圧器はケイ素鋼板の変圧器よりも大型であり、製作納期が長いというデメリットも存在します。
負荷の大小にかかわらず、鉄心に電圧が印加されている限り発生する損失の為、「無負荷損」とも呼ばれる。
損失の大きさは、負荷電流によって左右されずに一定であり、単位はワット[W]で示されます。
対して、負荷電流に応じて変動する損失は「銅損」と呼ばれ、負荷の大小によって変動する損失の為、「負荷損」とも呼ばれています。
鉄損は、変圧器においては電力の無駄となり、かつ振動や発熱を引き起こすため、数値が小さいほど高性能と捉えられます。
変圧器は、鉄損と銅損が小さいほど高効率である。
20~30年前の旧式変圧器は鉄損・銅損ともに大きかったが、近年はトップランナー制度と呼ばれる変圧器の高効率化政策により、どちらも小さく抑えられています。
特に鉄損を小さく抑えた変圧器として「アモルファス変圧器」があります。
ケイ素鋼板を用いた一般変圧器と比較し、無負荷損を1/5程度まで低減しており、高効率変圧器として従来から販売がなされているが、一般変圧器とくらべて高コストであり、損失低減に伴って得られる電気料金利益の回収が困難なため、採用実績は少ない。
アモルファス変圧器はケイ素鋼板の変圧器よりも大型であり、製作納期が長いというデメリットも存在します。