▼用語詳細(電気工事用語集)
短絡
(タンラク)
短絡とは、電位差のある2点間が導通状態になることを言います。
電気設備分野では、接地側と非接地側が負荷なしで導通することであり、抵抗値がほぼゼロのため大電流が流れるため、電気事故の1つとして扱われます。

例として、電気配線の被膜(配線を覆い保護するもの)が破れてしまい、剥き出しになった状態の電線が接触してしまうことなどが挙げられます。

とっても短く絡んだ状態ということを示し、「ショート」という表現を方がイメージが沸きやすいかもしれません。

充電されている電路同士が短絡すると、その回路に存在する抵抗は電線のみとなり、極めて大きな電流が流れます。

発生した電流は電線抵抗に応じた熱を発生させ、ケーブルや配線器具が加熱されて発火に至ります。

電路をすぐに遮断しなければ、ケーブルや配線器具が電流により発熱して出火し、火災の原因となるので、注意が必要です。

短絡電流は、配線用遮断器やヒューズを用いて、短絡電流を遮断しなければいけません。

電路に短絡が発生した場合、その短絡回路に流れる電流を「短絡電流」と呼びます。
短絡電流は定格電流の数十倍以上にもなり、電路を構成する発電機、変圧器、電線などに極めて大きな負担を与え、焼損させる原因となるため、電路をすぐに開放しなければいけません。