▼用語詳細(電気工事用語集)
低圧
(テイアツ)
低圧とは、電気設備技術基準に規定された電圧の種別のこと。
電技省令第3条に定められ、低圧、高圧、特別高圧の区分があります。

直流では750V以下、交流では600V以下の電圧のものを指します。
低圧の基準となる電圧を上回る場合、高圧または特別高圧として分類されます。

kW数で表すと50kW以下の契約のもののことを示し、住宅や商店、工場などの小規模な範囲で使用する電力需要であれば、低圧での供給を基本としている。

低圧の電力を受給する場合の安全基準は、高圧や特別高圧と比べ緩和されています。
高圧や特別高圧による漏電や感電による被害は低圧に比べ甚大であるため、法的規制や安全基準が厳しく設定されており、かつ電気主任技術者によって維持管理・運用することが求められます。

高圧では倉庫のような小さな変電所(キュービクル)を使用するのに対して、電柱によく取り付けられている箱型の小さなトランスで管理するのが特徴。

トランスという電力会社の変電設備により、6,000Vの電圧が家庭用に100Vまたは200Vに変換されて、各家庭などに送り届けられています。