▼用語詳細(電気工事用語集)
直流電動機
(チョクリュウデンドウキ)
直流電動機とは、直流電流で駆動する電動機のこと。速度制御に優れ、クレーンの大型電動機に使用されています。

直流電動機にはブラシと整流子が搭載されており、電動機の動作時に、整流器とブラシが押し当てられる。摩耗が発生し、搭載されている機器がすり減ってしまう為、ブラシの定期メンテナンスが必須となる。

ブラシと整流子をインバーター回路に置き換え、ブラシレスを実現した「ブラシレスDCモーター」が開発されており、産業用電動機のほか、家電や事務機器にも広く採用されるようになった。

用途が幅広く、ハードディスクやCD・DVDドライブといったディスク回転用のモータにも使われています。

ブラシが存在しない為、摩耗部品がなくなることでメンテナンスコストが低減される。
さらに、インバーター制御に直流電動機を用いるメリットである「速度制御性の高さ」も維持できるため、広く普及しています。

例:エアコン・自動車・鉄道など

インバーター制御やローター位置検出・速度調整には、プログラムマイコンが必要です。その為、イニシャルコストが高くなります。

界磁巻線と電機子巻線との結線方法に直巻、分巻、複巻の3種類があります。

直巻電動機は低速トルクが高く、負荷電流が増加すると回転速度が低下する。
分巻電動機は負荷が掛かっても回転速度が大きく変化しない。
複巻電動機は直巻と分巻の中間的な特性となります。

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