第二種電気工事士の【指定工具7点】+【1点】で技能試験(実技)を有利に進めよう!

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第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具は、以下の8種類です。

第二種電工の技能試験(実技)に必要な工具
  1. ペンチ【指定工具】
  2. プラスドライバー【指定工具】
  3. マイナスドライバー【指定工具】
  4. 電工ナイフ【指定工具】
  5. リングスリーブ圧着工具【指定工具】
  6. ウォーターポンププライヤー【指定工具】
  7. スケール【指定工具】
  8. VVFストリッパー【指定工具ではないがおすすめ】


この記事では、第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具と選び方をはじめ、おすすめの工具セットや注意点等を解説しています。


第二種電気工事士の学科試験(筆記・CRT)に合格し、これから技能試験(実技)の練習を始める方は、「第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具と選び方」参考に、必要な工具を揃えましょう。


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第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具と選び方

第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具

第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具は以下のとおりです。

第二種電気工事士の技能試験(実技)に挑戦する際は、以下の8種類の工具(指定工具:7種類、おすすめ工具:1種類)を揃えるようにしましょう。

■第二種電工の技能試験に必要な工具

工具名 規格 用途
ペンチ【指定工具】 絶縁・150~175mm 曲げ加工、器具の固定
プラスドライバー【指定工具】 2番 ネジ締め
マイナスドライバー【指定工具】 6番 ネジ締め、器具の取り外し
電工ナイフ【指定工具】 電線の被覆剥き
リングスリーブ圧着工具【指定工具】 JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品 リングスリーブの圧着
ウォーターポンププライヤー【指定工具】 呼び寸法200mm ロックナットの締め付け等
スケール【指定工具】 30cm程度のもの 電線等の長さを測る
VVFストリッパー【指定工具ではないがおすすめ】 被覆剥き、切断、長さ測定、曲げ加工、器具の固定等


以下では、各工具の画像、使用目的、選び方を解説します。
上記以外にも、あると便利な工具・道具も紹介しています。参考にしてみてください。

①ペンチ【指定工具】

ペンチ

第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具の1つ目は、ペンチです。

※ペンチは第二種電気工事士の技能試験(実技)の指定工具のひとつとなっています。(受験案内 P37参照

使用目的

ペンチは、電線・バインド線などを加工(切断・曲げ・引っ張りなど)するために使用します。
ランプレセプタクルへ接続する電線の輪作りを施工する際に使用します。

選び方

力を入れずに電線を切りやすいものを選びましょう。

第二種電気工事士試験では、2.0mmまでの銅線を切断する必要があります。

そのため、切断能力が銅線3.0mm以上のペンチを選ぶと安心です。

②プラスドライバー【指定工具】

プラスドライバー

第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具の2つ目は、プラスドライバーです。

※プラスドライバーは第二種電気工事士の技能試験(実技)の指定工具のひとつとなっています。(受験案内 P37参照

使用目的

プラスドライバーは、ランプレセプタクル・コンセント・端子台などのネジの取り付け・取り外しに使用します。

選び方

プラスドライバーは、刃先のサイズによって番号が決まっています。

第二種電気工事士の試験では径が4mmのネジを使用するため、径3〜5mmのネジに対応する「2番のプラスドライバー」を選びましょう。

③マイナスドライバー【指定工具】

マイナスドライバー

第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具の3つ目は、マイナスドライバーです。

※マイナスドライバーは第二種電気工事士の技能試験(実技)の指定工具のひとつとなっています。(受験案内 P37参照

使用目的

マイナスドライバーは、連用取付枠へのコンセント・スイッチ類の取り付け・取り外しや、差し込み型端子からのケーブルの取り外しなどに使用します。

選び方

マイナスドライバーは、刃先の横幅×厚さ=サイズとなります。

第二種電気工事士の試験では、連用取付枠へのコンセント・スイッチ類の取り付け・取り外しやケーブルの取り外し時に、マイナスドライバーを取外し穴等に差し込んで使用します。

連用取付枠の取外し穴に差し込めるよう、「5.5mm(刃先幅)× 0.7mm(刃先厚)のマイナスドライバー」を選びましょう。

④電工ナイフ【指定工具】

電工ナイフ

第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具の4つ目は、電工ナイフです。

※電工ナイフは第二種電気工事士の技能試験(実技)の指定工具のひとつとなっています。(受験案内 P37参照

使用目的

電工ナイフは、VVFケーブルやVVRケーブルのケーブル外装・芯線の被覆を剥く際や、ゴムブッシングへの切れ込みを入れる際に使用します。

選び方

特に指定はないため、電工ナイフであれば何でも構いません。 被覆を剥く際に使用するため、切れ味が悪いものは選ばないようにしましょう。

※カッターナイフは怪我をするおそれがあるため、使用不可

⑤リングスリーブ用圧着工具【指定工具】

リングスリーブ用圧着工具

第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具の5つ目は、リングスリーブ用圧着工具です。

※リングスリーブ用圧着工具は第二種電気工事士の技能試験(実技)の指定工具のひとつとなっています。(受験案内 P37参照

使用目的

リングスリーブ用圧着工具は、リングスリーブで電線同士を圧着接続する際に使用します。

選び方

圧着工具は、JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品を使用しましょう。

柄が黄色のものがJIS C 9711:1982・1990・1997 適合品です。間違えないようにしましょう。

※柄が赤・青のものは使用できないため注意してください。

⑥ウォーターポンププライヤー【指定工具】

ウォーターポンププライヤー

第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具の6つ目は、ウォーターポンププライヤーです。

※ウォーターポンププライヤーは第二種電気工事士の技能試験(実技)の指定工具のひとつとなっています。(受験案内 P37参照

使用目的

ウォーターポンププライヤーは、アウトレットボックスに電線管(PF管・ねじなし電線管)を接続するために使用します。

選び方

狭いアウトレットボックス内で作業しやすい、「長さ200mm程度のウォーターポンププライヤー」を選びましょう。

⑦スケール【指定工具】

スケール

第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具の7つ目は、スケールです。

※スケールは第二種電気工事士の技能試験(実技)の指定工具のひとつとなっています。(受験案内 P37参照

使用目的

スケールは、電線等の切断時に長さを測るために使用します。

選び方

スケールには特に指定はありませんが、30cm程度のものが使いやすいです。
持ち運びやすく場所を取りにくい布尺がおすすめです。

⑧VVFストリッパー【指定工具ではないがおすすめ)

VVFストリッパー

第二種電気工事士の技能試験(実技)に必要な工具の8つ目は、VVFストリッパーです。

VVFストリッパーは指定工具ではありませんが、作業効率が大幅に向上するため使用することをおすすめします。
配線に必要なケーブルを準備する時間を短縮できます。

第二種電気工事士試験で必要なのは、確実に時間内に作品を完成させることです。いかにスムーズに欠陥無く完成させられるかが大きなポイントになります。

使用目的

VVFストリッパーの使用目的は以下のとおりです。

  • 芯線・ケーブル外装の被覆剥き
  • ケーブルの切断
  • ケーブルの曲げ加工など

選び方

以下の機能があるものを選びましょう。

  • 芯線被覆剥き機能:1.6mm×3、2.0mm×3
  • 外装被覆剥き機能:1.6mm×2、1.6mm×3、2.0mm×2、2.0mm×3
  • 先端プライヤー(簡易的なペンチ機能)
  • ケーブル切断機能

おすすめは、ホーザンP-958です。上記の機能をすべて満たしており、3,000円程度で入手できます。

その他あると便利な道具

その他にあると便利な工具や道具は以下のとおりです。

  • 工具用の腰ベルト
  • 電線を仮止めするクリップ
  • 手袋 など

上記の道具は必須ではありませんが、使用することで作業効率が高まります。
作業スピードや正確性に不安がある方は購入しておきましょう。

おすすめの工具セットは「ホーザン DK-28」【必要なものがすべて揃う】

ホーザン DK-28

おすすめの工具セットは「ホーザン DK-28」です。

ホーザン DK-28は、先ほど解説した「8種類の必要な工具」がすべて揃う工具セット。
Amazonであれば税込12,000円ほどで手に入れられます。(2024年6月現在)

工具をひとつずつ揃えるのが面倒な方は、こちらの工具セットを購入しておきましょう。

単品と工具セットの金額の比較

単品と工具セットでは、単品で揃えたほうが500円ほど安く工具を手に入れられます。

※2024年6月現在・Amazonで調査

ただ、工具セットには候補問題の解説動画付きハンドブックや工具ケースもついてくることに加え、電工試験に適合した工具がすべて揃うため、工具セットを購入しておく方がお得でしょう。

■単品とセットの料金比較

工具名 単品 工具セット
ペンチ 2,800円
プラスドライバー 500円
マイナスドライバー 500円
電工ナイフ 1,000円
リングスリーブ用圧着工具 2,500円
ウォーターポンププライヤー 1,000円
スケール 300円
VVFストリッパー 3,300円
ホーザン工具セット 12,400円
合計 11,900円 12,400円

※単品の合計金額は、「必要な工具と選び方」で解説した、必要な規格や能力を満たした工具をピックアップして算出



【注意】第二種電気工事士試験で使用禁止の工具・道具

第二種電気工事士試験で使用できない工具と道具は以下のとおりです。

■使用できない工具

  • JIS C 9711:1982・1990・1997適合品以外の圧着工具(柄が黄色であれば使用できます)
  • カッターナイフ(電工ナイフは使用可)
  • 回路計等の計測機器
  • 電動工具(電動ドライバー等)
  • 改造した工具
  • 自作した工具


上記の工具・道具を使用できないため、間違って購入しないようにしましょう。

工具類は中古品や100均でも問題ない?

第二種電気工事士試験で使用する工具類には、中古品や100均で揃えても問題ない工具もあります。
以下は中古品と100均で揃えても問題ない工具をまとめた表です。

■中古品と100均で揃えても問題ない工具

工具名 中古品 100均
ペンチ
プラスドライバー
マイナスドライバー
電工ナイフ
リングスリーブ用圧着工具
ウォーターポンププライヤー
スケール
VVFストリッパー


中古品について

どの工具も中古品を使用しても問題ありません。

ただ、工具のメンテナンス状況や前の持ち主の使い方によっては、試験で使用できない・使いにくい可能性があるため、工具類の状態を見極めてから購入するようにしましょう。

100均について

プラスドライバー・マイナスドライバー・スケールは、100均で揃えても問題ありません。

プラスドライバー・マイナスドライバー・スケール以外は、そもそも100均には置いていなかったり、必要な規格や能力を満たしていない場合があるため注意しましょう。

工具と同時に練習材料の購入も必須【忘れずに!】

第二種電気工事士の技能試験(実技)を受験する場合、工具と同時に練習材料の購入が必須です。

電気技術者試験センターが毎年公表している13問の候補問題を1周分練習できる材料を購入しておきましょう。

≫第二種電気工事士 技能試験練習セット 1回分(電線+器具)

技能試験練習セット(電線+器具)

技能試験の練習は、候補問題を2周以上行うことが望ましいですが、使用した電線を再利用すれば1周分の材料のみでも問題ありません。

まずは1周分の材料を購入し、電線やリングスリーブが不足した際に買い足すようにすれば、無駄なお金を掛けずに練習することができます。

第二種電気工事士試験用の材料はホームセンターで材料を購入することも可能です。
しかし、買い忘れや間違いがあったり、お近くのホームセンターに在庫がない場合もあるため、Amazonや楽天等で練習用のセットを購入するのが一番楽で間違いがありません。


第二種電気工事士の試験全体でかかる費用については「第二種電気工事士に必要な費用は?試験対策から免状交付までの金額を解説」をご確認ください。


まとめ

この記事では以下について解説しました。


すぐに第二種電気工事士の技能試験(実技)用の工具が欲しい方は、必要な工具がすべて入った「ホーザン DK-28」がおすすめです。

また工具に併せて、練習用材料を忘れずに購入してください。

工具と材料が手に入ったら「第二種電気工事士の技能試験(実技)対策の5つのコツと注意ポイント」を参考に、技能試験(実技)の練習を進めていきましょう。

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