▼用語詳細(電気工事用語集)
モデム
(モデム)
モデムとは、コンピュータ通信でコンピュータの信号と電話回線の信号とを相互に変換する装置のこと。

デジタルデータを音声信号に変換して電話回線に流したり、電話回線からの音声信号をデジタルデータに変換するための変復調装置の1つとして用いられる。

「MOdulator-DEModulator」の略称です。

電話回線の系統上に設置し、音声信号をアナログ信号またはデジタル信号に相互変換する機能を持ちます。

データ回線の終端装置として扱われ、インフラとして供給されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、LANケーブルを通じて個人ユースのパソコンなどの情報端末に接続し、インターネット回線に接続できます。

モデムに接続できるデジタルデータ伝送路は1系統のみのため、複数台のパソコンや情報端末でインターネット回線を使用したい場合や、ルーターを経由して複数台の情報端末に対して、IPアドレスやMACアドレスを用いた端末管理がなされ、複数の情報データを適切な経路に振り分け、安定した通信が確保されます。

通常、インターネット側の帯域は細く、構内側の帯域が大きいため、どのパケットを優先して伝送するか制御することが重要となるが、ルーターよって制御が可能です。

例えば、IP電話など音声データの連続性の確保が重要な局面では、音声信号を優先して伝送することも可能である。

従来、モデムとルーターは別の機器であり、それぞれモデムとルーターを別に用意して接続する方式が主流だったが、現在ではルーター機能付きモデムも販売されており、機器接続の煩雑さが大きく解消されています。

1996年頃はITU-T標準勧告V.90プロトコル(ITU-T V.90)全二重モデム通信規格に準拠した製品が標準的であったが、高速化したADSLや、光回線を利用したネットワークの普及により、山間部や離島など一部の地域など「アナログ回線によりインターネットに接続しなければならない場合」を除き、アナログ回線用のモデムはほとんど使われません。

現在では、ADSLモデム、VDSLモデム、PLC(電力線搬送通信)モデムなど、接続する伝送路にあわせたモデムが用意されています。

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