▼用語詳細(電気工事用語集)
水切り端子
(ミズキリタンシ)
水切り端子とは、接地線の途中に設けるつば付きの端子のことである。
地中に含まれる水分が、埋設電線を伝わって建物内に侵入するのを防止するために使用されます。

避雷用接地、保安用接地、通信用接地など、各種の接地工事に共通で使用されます。
端子部分はスリーブ形状をしており、中央部に円盤を持つ形状となっています。

接地線は銅線をより合わせた構造となっているため、接地線導体と絶縁被覆の間から水が伝わる「毛細管現象」により、建物内に水が浸入するおそれがあるが、水切り端子によって拠り線を区切ることで、水の侵入を食い止めることができる。
水切り端子の外側を水が回り込まないよう、コンクリートを端子周辺に十分に充填されるように施工します。

水切り端子は地中梁や耐圧盤に打ち込むことがほとんどだが、鉄筋や鉄骨に接触しないように敷設する必要があるため、ビニールカバー付きの製品や、水切り端子に絶縁ケージを設けるといった対策がなされています。

水切り端子は2箇所以上をコンクリートに打ち込むと効果が高いとされている。
水切り端子は「水切りスリーブ」とも呼ばれることがあるが、仕様は同じものです。

端子サイズはIV線に合わせて用意されており、8sq、14sq、22sq、38sq、60sq、100sq、150sqが標準のラインナップとなります。