▼用語詳細(電気工事用語集)
無電極点灯方式
(ムデンキョクテントウホウシキ)
無電極点灯方式とは、電球(バルブ)内に水銀蒸気を封入し、高周波磁界を与えて放電させ、ガラス内面に塗布された蛍光体を発光させる点灯方式のことです。

無電極点灯方式を採用した電球は「無電極ランプ」と呼ばれ、「LVD照明」と名付けられています。

内部に寿命の主な原因となるフィラメントや電極が存在しないため、点滅時に消耗する部品がなく、LEDなどと同様、約60,000時間の長寿命を持つランプである。

製作メーカーによっては100,000時間以上点灯できるとした製品も存在します。

水銀灯の一般的な寿命が12,000時間であるため、5~6倍長寿命のランプということになる。

政府の環境政策として「水銀灯の使用を抑制する」という流れがあり、LEDへの置き換えが進む以前は、水銀灯に近似した配光かつ省エネルギーである無電極ランプが普及した。

照明器具が高所設置となる大型の工場や倉庫などでは、水銀灯やメタルハライドランプの交換時には仮設足場を組立てたり、大型の高所作業車を持ち込むなど、多大なコストや危険性を伴うため、無電極ランプといった長寿命な電球を採用するメリットが大きい。

パナソニックでは「エバーライト」という名称で製品化しており、従前から生産・販売が続けられています。

無電極ランプは水銀灯同様、低温または高温の環境にも適合し、LED照明よりも耐候性が高いとされているが、LED側も耐候性を高めた製品が多く生産されており、設置環境による差はそれほど大きくない。