▼用語詳細(電気工事用語集)
埋設表示シート
(マイセツヒョウジシート)
埋設表示シート(埋設物標示杭)とは、電力ケーブルや通信ケーブル・電線管路などを地中埋設する際に、その上部に敷設するもの。
シートになっている埋設表示シートや杭のような形になっている埋設物標示杭などがあり、用途によって使い分ける必要があります。

<埋設表示シート>
地中の埋設物と地表面の中間地点に埋設することで、掘削工事などで重機に巻き込まれないよう警告する役割を果たします。

重要インフラとなる高圧ケーブルや弱電通信ケーブルの上部に敷設するのが、一般的な施工方法である。

赤や黄色などの視認性の高い原色のポリエチレン製のテープで、延伸性の高いテープを織り込んだ製品が一般的です。

シングル・ダブルなど種類があり、ダブルまたはトリプル折りになった製品を使用すれば、掘削工事の際に重機に引掛けられたとき、折り目が広がることで、視認性が高まります。

埋設の深さに応じて2段に敷設すると効果的です。

用途区分と表記内容は主に以下のような内容になっています。

・水道用:水道管注意/この下に水道管あり注意 立会いを求めてください
・下水道用:下水道管注意/この下に下水道管あり注意 立会いを求めてください
・工業用水用:工業用水管注意/この下に工業用水管あり注意 立会いを求めてください
・ガス用:ガス管注意/この下にガス管あり注意 立会いを求めてください
・油送管用:油送管注意/この下に油送管あり注意 立会いを求めてください
・消火管用:消火管注意/この下に消火管あり注意 立会いを求めてください
・通信用:危険注意/この下に重要通信ケーブルあり
・高圧電気:危険注意/この下に高電圧ケーブルあり
・低圧電気:危険注意/この下に低圧電力ケーブルあり
・弱電用:危険注意/この下に弱電ケーブルあり

<埋設物標示杭>
コンクリート製の柱状ブロック型あるいは鉄製の鋲型等があります。
(鋲型の場合、商品名として「キャッツアイ」「レベルマーク」等で呼ばれています)
いずれもその直下に埋設物が存在する事を示す標識として機能します。

標示内容としては主に埋設管路の進行方向を示すものと、接地極(アース)等の埋設物の存在を示すものの2種類に大別されます。
コンクリート製と鉄製の使い分けについて厳密な規則、規定等はありませんが、特性が異なりますので施工の状況により適宜選択する必要があります。

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