▼用語詳細(電気工事用語集)
二種耐熱型分電盤
(ニシュタイネツガタブンデンバン)
二種耐熱型分電盤とは、防災負荷に電源を供給するための分電盤の1つ。
分電盤の耐火試験において「最高温度280℃の温度に30分」耐え、かつ「内部機器は最高温度120℃の耐熱性能を持つ」ものを示します。

消火栓や排煙機の防災負荷に電源を供給する電源盤は、耐火性能の高い分電盤から電源供給をしなければならないと定められているので、覚えておくこと。

「JIS A 1304」では、火災温度曲線が定められている。
規定詳細は以下の通り。
一種耐熱分電盤:840℃という火災時温度内でも30分間は支障なく電源供給を継続できる盤
二種耐熱分電盤:280℃の温度内で30分間支障なく電源供給を継続できる盤

専用に設けられた電気室や機械室、パイプシャフト、屋外に設置する場合、その空間の安全性は一般廊下や居室よりも高いため「一種耐熱分電盤」よりも耐火性能水準が緩和された、二種耐熱分電盤を選定しても良いとされています。

一種耐熱分電盤と二種耐熱分電盤の違いは、内部の耐熱キャビネットが省略されているかどうかです。
二種耐熱分電盤では、内部の耐熱キャビネットが省略されています。