▼用語詳細(電気工事用語集)
根入れ
(ネイレ)
電柱や自立ポールなどにおける、地中部分に埋没する垂直の深さのこと。
建築物の基礎の埋設深さも同様に、根入れと呼ばれる。
根入れの深さが深い程、地盤からの支持力が増大します。

構造物が風や地震などで倒壊しないように、基礎を所定の深さ以上まで地中埋設することにより、支持強度を確保しています。

寒冷地では、根入れの深さ不足が不具合の原因になることがあるので、注意を要します。
寒冷地で起訴の根入れ深さが不足すると、土壌が凍結し、下層の水分が膨張し、凍上によって基礎周辺が持ち上げられます。
凍上により、建築物が傾いたり、埋設した配管が持ち上げられての破損、道路の浮き上がりといった被害を及ぼすため、凍結深度以下まで根入れ深さを確保しなければなりません。

なお、電柱の根入れ深さは電気設備技術基準に定められているため、電柱の種類と全長に応じた設定が必要となります。

全長15m以下の電柱は、根入れ深さを全長の1/6以上確保し、全長が15mを超える場合は、2.5m以上の根入れ深さが必要となります。