▼用語詳細(電気工事用語集)
ニップル
(ニップル)
ニップルとは、カップリング(軸と軸を結合する部品。軸継手・ジョイントとも呼ばれる。)が取り付けられた電線管を、ボックス内側から接続する際に使用する電線管付属材料の1つ。

ねじがついた長さの短い接続用パイプのことを言います。配管用や坑口装置の立ち上げ管などにも用いられます。

用途に応じてニップルの形状を使い分けます。
【例】
・電線管同士の接続
・デッキプレートからの引き出し
・梁底への電線管の落とし込み など

種類もいくつかあり、用途に応じて長さを変えたい時・管径を変えたい時などは、最適なニップルを選択する必要があります。
【例】
・電線管のねじ部分の長さを継ぎ足したい場合:総ねじニップル
・電線管接続時に管径を変えたい場合:異径ニップルまたは径違ニップル

使用する設置環境に応じて使い分けを行う必要があり、ニップル本体は、溶融亜鉛メッキやステンレス、アルミなどで作られています。

地下ピットや屋外など、多湿な環境では「ステンレス」や「溶融亜鉛メッキ」など、耐候性の高い材料を用いると良い。防爆が必要な空間であれば、耐圧防爆構造のニップルを用います。耐圧防爆構造のニップルは、1種危険場所でも使用できるので、覚えておくと便利です。

選定する場合は、周囲環境に応じた耐候性だけでなく、接続する電線管やプルボックスに対して、異種金属の接触による腐食が発生しないようにしなければならない。

鉄管とステンレス管をニップルで直接接続するのは、異種金属による局部腐食が発生するため、注意を要します。