▼用語詳細(電気工事用語集)
二重絶縁
(ニジュウゼツエン)
二重絶縁とは、感電に対して基本保護を行う「基礎絶縁」に対し、基礎絶縁が故障した場合の保護を行う「補助絶縁」を更に施したもののことです。

基礎絶縁が何かしらの原因で故障しても、補助絶縁によって危険電圧が表面に現れない機構となっているため、高い安全性を保つことができるとされています。

二重絶縁構造の製品は「二重の四角形マーク」の記号表示によって確認できます。
仮設照明、電動ドライバーやサンダーなど、工事現場で使用する電気機器に採用例が多い。

定格電圧150V以上の電気機器など「接地(アース)を施すことが可能な機構としなければならない」と定められた電気機器において、二重絶縁構造とした電気機器であれば、接地を施す必要がないと規定されているので覚えておくこと。

工事現場で使用する電動工具など、水、塵埃などで汚染されやすい環境で使用する電気機器は、二重絶縁構造とすることで安全性を高めている製品が多くある。

対して、二重絶縁構造ではない電気機器を使用する場合、接地線の接続が法的に必要となる。