今回は電気工事士さんが普段の業務を楽にするために欠かせない便利な3つのアプリをご紹介したいと思います。いま現役で働いている電気工事士さんも、これから電気工事士を目指される方もご参考にしていただければと存じます。
便利アプリその1「電圧降下君」
電気工事をおこなっていると必要になる電圧降下の計算ですが、ご存知のとおり配線するケーブルが細くて長いものほど末端での電圧降下率は高くなり、太くて短いケーブル程電圧降下率は低くなります。
だからといって全部太いケーブルを使えばコストが膨らみ無駄な経費になります。逆に無理に細いケーブルにすると電圧降下率が高まり、発熱や発火の原因になりますし、電圧が下がったことによって接続する機器が故障する原因になります。
ですので、電圧降下の計算は電気工事においてとても重要なものになるわけですが、それだけに非常に手間に感じる方も多いはず。
そこで今回ご紹介するのが電圧降下の計算を簡単操作でやってくれるアプリ「電圧降下君」です。
使い方はとっても簡単で「電源供給状態」「回路の電気方式」「使用点電圧の目標」「配線長」「使用電流」を選択or入力して、「電源サイズ算出」ボタンをクリックすれば算出結果に電線サイズ、使用点電圧、可能電圧降下等が一括表示されます。
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便利アプリその2「電線管サイズ教えて君」
電気工事の経験が豊富な方になると、電線管サイズの算出を長年の経験でこのぐらいだろうと決める方もいらっしゃることでしょう。
でも、公共工事など、仮に規定のサイズに収まっていなかった場合、必ず指摘を受けますし、最悪の場合、工事のやり直しなんてことにもなりかねません。
下請けの電気工事であったとしても元受け業者さんから、図面に書いてあったとしても、明らかに違うでしょ!と詰問されることになりますし、全部自分のところで受けてやっていた場合にはすべての責任を背負わなければなりません。
そうなってしまわない為にも電線管サイズの計算はしっかりやりたいところなのですが、手間がかかるんだよなぁとお悩みの方に今回おすすめしたいのが「電線管サイズ教えて君」です。
最初は電線種の登録がなにもない状態ですので、「上記にない場合」のところの「電線種」「サイズ」「芯数」「断面積」「外径」を入力し、「この電線を追加する」をクリックし、算出条件の「内断面積の容量」「電線管の種類」を選択し「この条件で算出する」ボタンをクリックすれば、一括で「電線管サイズ」「管内占有率」「断面積合計」「外径合計」を算出してくれます。
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便利アプリその3「電材CATA」
電気工事に携わっていると密接に関わってくるのが電設資材です。ところが電気工事の資材は数千点あり、すべてを覚えることは至難の業です。
ですので、それをわかりやすくまとめたカタログがあるのですが、そのカタログも1冊1冊が分厚くて、しかもそれが何十冊とあるので、事務所のスペースはとるし、持ち運びが不便等、皆さまご周知のことと思います。
また、あの資材はどこのメーカーだったか?どういう商品だったか?カタログから探し当てるのも一苦労しますし、それがお客様との打ち合わせの最中だったとしたら目も当てられないですよね。
ですが、そんな問題を解決する方法があります。それが「電CATA」なのです!
「電CATA」は電設資材カタログが電子化されたもので、キーワード検索はもとより、メーカーごと、商品の種類ごとにカテゴリーが分かれており、電波があるところであれば、スマホやタブレットで閲覧ができます。
これがあればタブレット端末一台持ち運びすれば、お客様との打ち合わせや、現場で資材探しするとき手軽で良いですよね。
▼電CATAのリンク先
http://www.dencata.jp/
いかがでしたでしょうか。
電気工事のツールというと、ついつい現場で使う機材を思い浮かべてしまいますが、事務的に使うツールも結構あるのですね。
まだまだ工事士.com編集部が発見していないツールがあるかもしれませんので、また便利なツールがございましたらご紹介させていただきます。
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