▼用語詳細(電気工事用語集)
パイロットランプ
(パイロットランプ)
パイロットランプとは、電気回路に電圧が加わったかを確認する小型ランプのこと。「確認表示灯」とも呼ばれています。スイッチの連用枠に取り付けて使用します。パイロットランプをスイッチに組み込むことで、夜などの暗い時・暗い場所でのスイッチ位置を探すための電灯になったり、スイッチに接続した機器の運転状況を確認できたりします。

点灯・点滅方法には、常時点灯・同時点滅・異時点滅の3種類があります。
■常時点灯
スイッチがONの状態でもOFFの状態でもパイロットランプが常に光り続ける点灯方法。昼夜関係なくスイッチの位置を確認する目的で使います。

■同時点滅
スイッチがONの状態ではパイロットランプが点灯して、スイッチがOFFの状態ではパイロットランプが消灯する点滅方法。対象器具の点灯に合わせて光ります。スイッチにつながれた機器(換気扇など)がONなのかOFFなのかの運転状況を確認する目的で使います。

■異時点滅
スイッチがONの状態ではパイロットランプが消灯して、スイッチがOFFの状態ではパイロットランプが点灯する点滅方法。同時点滅と逆の状態です。周りが暗い時にスイッチの位置を確認する目的で使います。


現在はスイッチにパイロットランプが内蔵された製品が多々開発されており、個別にパイロットランプを設ける事例は少なくなっています。スイッチ搭載型の製品は「オンピカスイッチ」「オフピカスイッチ」「ほたるスイッチ」といった名称で販売されています。一般住宅のトイレなどの照明器具に使われているスイッチのパイロットランプは異時点滅している「ほたるランプ」です。

第2種電気工事士の2次試験(実地試験)では、パイロットランプを含む回路の構築が出題されることが多く、常時点灯の問題が最も出題されているようです。パイロットランプの配線図も電気工事を行うときの基本になるので、電源から流れた電気がどの経路を通り流れているのかなど、同時点滅、異時点滅を含めた3つの配線方法の理屈がわかるようにしっかり覚くと便利です。